さて、正確に日付を調べてみると、それは昨年の10月4日の日曜日。前日、インジェクションポンプとフィルターをバイパスする作業を完了し、燃圧が正常になったジェミニを駆って秋晴れ青空のもと、ひとりドライブに。加古川から進路を北にとり、セントラルサーキットを過ぎて国道427号線に入り、生野銀山湖を目指します。
途中、こんな青玉神社の前の道の駅で休憩とお食事。赤玉ならぬ青玉、まるでマイジェミニじゃないの!とご機嫌で写真を撮ったわけです。そして、国道429という恐ろしい峠道に入り、こんな道生きて抜けられるだろうかと不安をかかえつつも生野銀山湖まで快調に飛ばしていきます。下り坂、前を走るロードバイクさんを抜こうとアクセルを入れた途端、エンジンが吹けずいやな予感。あれ、ひょっとしてまた燃圧が?と燃圧計を見ても正常な数値をぴったり示しています。
とにかく、下りなので負荷をかけないようにそろそろと走り、銀山湖までたどり着き、パーキングに車を停めます。停めたところでなぜ?と思うばかりで、再度エンジンをスタートさせますが、燃圧は正常なのに、まったく吹けず、空燃比は薄いまま。ガス欠のような症状。アイドリングはするけれど、いざ走りだそうとしたら薄くで満足に走れない。
そしてごまかしごまかし、何とか生野駅前のローソン駐車場で、大嫌いな路上整備。ジェットニードルを交換すればひょっとして治る?と思ってやってみて、ローソン駐車場から向かいの生野駅をながめ、あぁ、もしダメだったらあの駅前の駐車場に置いて、電車で家に帰ろう・・・と思いつつ、再度エンジンスタート。アイドリングとブリッフィングは正常、いざクラッチを繋いで走りだせば・・・やはり一緒。走れない。仕方なく、駐車。とっくんに電話を入れます。
「あかんライダー( ´∀`)明日取りに来て〜」
そして、電車でGO。
結局、FCRキャブについて色々と調べてみると、例えばしばらく乗っていなくて、シーズンインのときはオーバーホールすべしとかの話もあるので、キャブの中に本当に小さなゴミなどが詰まって、ジェットからガソリンが出ていないという状況を想定するしかない。とりあえず、とっくんに持って帰ってもらったけれど、本当にもうしばらく、何年かジェミニを休もうか?と思った次第です。
翌週か翌々週末。とっくんの工場を借りてまたぞろFCRキャブレターを取り外します。周りにはFCRに詳しいお方も一人いて、加速ポンプ不良じゃないか?とかエアベントのつまりじゃないか?とアドバイスを受けますが、とりあえず、自分でバラせるところは全部バラして行き、穴という穴をキャブクリーナーでキレイにして行きます。その穴がすべて繊細です。かつ、これオーバーホールとか必要?と思えるほどキレイな状態です。とりあえず再度組み付けしていきます。そして二度とゴミが混入しないように、エンジンルーム内レギュレータ前の燃料ホースにフィルターを組み込んで完成です。
もちろん堀北ジェミニは蘇り、FCRは歓喜の雄叫びをあげて加速していきます。
この日、後日、FCRとさようならすることになるとは、僕も思ってはいませんでした。(続く)
Posted at 2016/01/12 23:01:48 | |
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