
7年ぶりにブログ再開後、奇跡的にブログ更新が続いているみさわ@MAZDAですこんばんわ(-´▽`-)
大体この手のやつは3日坊主で終わるのが相場なんですがねww
おかげさまでとりあえずしばらくはネタがあるので続けられそうな感じです(-∀-)
しかし、まともなマイカーもないのにみんカラやってるってのも不思議な気分ですが…
さて本題。
先日行ってきた新型アクセラの試乗レポートです。
前回のブログで書いたとおり、新型アクセラの試乗に行ってまいりました(-´▽`-)
参考までに、マツダの公式サイトは
こちら
試乗してきたグレードは…
15XD L Package 〔ソウルレッドプレミアムメタリック〕
15S PROACTIVE 〔エターナルブルーマイカ〕
の2グレードになります。
今回のブログはそのうちの 15XD L Package の試乗レポートを取り扱いたいと思います。
15XD L Package 〔ソウルレッドプレミアムメタリック〕
今回の新型アクセラのマイナーチェンジで、マツダが最も力を入れているであろうグレードです。
15XDは現行デミオから採用された1500ccのクリーンディーゼルエンジンで、デミオ、CX-3に続き、アクセラで3車種目の採用となります。
ディーゼル自体は前回のモデルチェンジで2200ccディーゼルエンジンのグレードが既に追加されてはいましたが、装備てんこ盛りの300万超えという最上級グレードしか選択肢がないという状況でしたので、今回の1500cc追加により比較的手ごろな価格でディーゼルを購入することができるようになりました。
ちなみに、今回のマイナーチェンジで、この15XDが採用されたことにより2000ccのガソリンエンジンがアクセラのラインナップから姿を消しました。
今後日本市場ではディーゼルを主軸に据えて行くというマツダの方針の現われだと思います。
価格自体は絶版となった2000ccガソリンエンジンと同価格帯ですので、グレードがそっくり入れ替わったような状況だと考えてもらえれば良いかと。
結果、アクセラは1500ccガソリンエンジン、1500ccディーゼルエンジン、2200ccディーゼルエンジンの3つのグレードとなりました。
今回15XD L Packageを試乗するにあたり、チェックしたかった項目は以下。
同1500ccディーゼルのデミオXDと比較して非力感はないのか?
ガソリンエンジンに対して購入差額分の価値は見出せるのか?
本当のことを言えば、アクセラ15XDは予算オーバーなので現時点では購入候補には入りません。
ただまぁ、自分がこのグレードを購入するのであれば、上記2点は気になるところです。
ちなみに購入差額ですが、ガソリンとディーゼルを単純に同一グレードのPROACTIVEの本体価格で比較すると、
30万円の開きがあります。当然ディーゼルの方が高いです。
グレード比較といえば常識的に、排気量の大きいグレードの方が出力が高い代わりに燃費も悪く、長距離走れば走るほど維持費の差は開いていくのが定石でした。
しかし、今回のようにガソリンとディーゼルを比較する場合今までの常識は当てはまりません
何故ならばディーゼルの方が燃費も良く、燃料費も安いから。
そうなると、走れば走るほど差額が縮まる計算になるわけです。
算出方法は省きますが、ざっと燃料費と実用燃費で比較しますと、アクセラの場合
15万キロ走れば30万円の価格差をペイできる計算になります。
現実的に10万キロを買い替えタイミングと考えると、それでも価格差を20万円分縮めることができます。5万キロなら約10万円ですね。
ですので、トータルで見れば最終的に購入価格差は10~20万程度になります。
そのあたりを念頭に置きながら試乗してきました。
動力性能 ★★★★☆
さすがはディーゼルですね、デミオもそうでしたがトルク半端ないので全く非力感は感じません。
中でも特筆すべきはやはり登坂能力。
試乗コースに斜度15%近い坂がありますが、まるで問題になりません。
さて、問題になっているデミオとの差ですが、出力上特に不足は感じませんでした。
デミオよりも230kgも重いわけですからもう少し非力に感じるかと思いましたが、やはりガソリンエンジンと違い、ディーゼルにとって多少の重量差は問題にならないようです。
まぁその分燃費に返ってきていますので、無条件で良いという事にはなりませんけど。
まぁ価格差の8割がこの動力性能に集約されているのですから、別格で当然ですね。
少なくとも加速に関して言えばガソリンとは比較になりません。
加速フィーリング ★★☆☆☆
まず最初に気になるのがゼロ発進。
デミオXDも決してゼロ発進が得意な印象はありませんでしたが、アクセラはさらに輪をかけて重い。
これは完全に車重がネックになっているんだと思います。
アイドリングから1500回転近くまでは本当に驚くほどトルクがありません。
また、動力性能の項で非力感はないと書きましたが、出力の出方がデミオXDよりもさらにドッカン特性になっているように感じました。
元々ディーゼルの特性上、アクセル入力から1テンポ遅れて加速が来ますが、そこからさらに車を前に押し出すのにもタイムラグが発生している感じ。デミオはもう少しこのあたりがリニアでした。
まぁ、車重が重いのですから反応が遅くなるのは致し方ない。
しかし、いかに特性上の事とはいえ、個人的にはアクセルオンから加速までのレスポンスの悪さは気になりましたね。これはATの制御の問題か?
トルクも出てるし、非力ではないですからこのあたりのフィーリングを良しととるか悪しととるかは人それぞれだと思います。何だろう、一昔前のドッカンターボを思い出しましたよww
トランスミッション ★★☆☆☆
エンジン特性が特殊なので制御は難しかろうと思いますが…
エンジンとミッションとの一体感は感じませんね。何かチグハグな印象を受けました。
アクセラという車格上、もう少しフラットで安定志向なセッティングを想像していたのですが、明らかにエンジンにミッションが振り回されている感があります。
加速が必要な時に必要なギアにいないので、前述したとおりリニアな加速になりません。
アクセル踏む>ギア落ちる>ターボラグ>車を押し出す。これだけの工程にいちいちタイムラグがあるのでレスポンスが鈍くても当然っちゃ当然なんでしょうが。
まぁそういう時こそパドルシフトでシフトダウンしたらいいんですけどね。ちなみにパドルシフトは非常にレスポンスも良いです。
むしろ常時パドルシフトでギア制御した方が快適に走れる気がしますよ。
まぁ、ドライバーにそれを強いるんならそもそもMTにすりゃいいんですけどね。
実際に試乗するまで、ディーゼルこそATで走るべきだと考えていましたが、誤りだったかも。
こういう癖のある出力特性のエンジンこそMTで操ったら楽しいのでは?
そう考えると15XDにATしか設定がないのは少々不満。
静粛性 ★★★★★
やたら静粛性高いです、びっくりしました。
このクラスの車格から考えれば、標準以上の静粛性だと思います。
特にガソリン車よりもディーゼル車の方が断然静かです。
ディーゼルの方がエンジンがうるさいイメージでしたが、全く逆。ガソリンの方がうるさいです。
登坂の際アクセルをガッツリ踏み込みましたけど、全然エンジン音気になりません。
これ、ガソリン車とディーゼル車で何か違った遮音を施しているのか??
ディーゼル特有の項目はざっとこんなところでしょうか?
総合的に見てデミオXDでも散々語られている通り、ディーゼルはやはり遠出用ですね。
圧倒的パワーが売りなのですから、それを使えないシチュエーションでは宝の持ち腐れです。
逆にいわゆるタウンユースでは、下のトルクが薄かったり、またゼロ発進が鈍かったり、アクセルレスポンスが鈍かったりと、ネガティブな面が顕著に出ると思います。
また後日ガソリンエンジンのレビューも書きますけど、全く間逆のキャラクターで、きっちりグレードごと住み分けができているんだなと思います。
高速道路や登坂は本当に楽でしょう。
急な追い越しでもあっという間に加速するエンジン性能はやはりディーゼルならではです。
そういったシチュエーションが多いこと、また年間走行距離が多めならば積極的に選択しても良いのではないかと思います。
ですから、前述した価格差に関しては、エンジン、及びそれに付随する出力や運転の快適さに10~20万程度の差額を払えるかということになると思います。
街乗り中心ではちょっとペイできないかなぁ、と思います。使うシチュエーションが全くこの車に向いてませんし、街乗りじゃ走行距離稼げませんから、いくら燃費良くても元をとるのは難しいかと。
個人的に意見としては、これMTで操りたかったですね。
6ATのギア選択は多分燃費寄りなんだと思います。
ポンポンシフトアップしていくから必要な時にエンジン回転数が低かったりするんですね。
まぁパドルシフト付いてるんで、細かく操作すればある程度自分の意のままに操ることもできるんじゃないでしょうかね?
まぁ少なくとも癖のある車なのは間違いないです。
30分試乗した程度では特性を掴みきるのは難しかったですね…
誰が乗っても同じように快適に運転できる類の車ではありませんけど、逆に言えば昔からターボモデルやスポーツモデルってそんなもんでしたよねww
だからこそ、MTを設定してほしかったなぁ…と心から思います。
最後に、フォトアルバム貼り付けておきますのでぜひ(-´▽`-)
【16.07.20】 新型アクセラ試乗 15XD L Package