
夜中窓開けて寝てたら、頭上から雨が吹き込んできたみさわ@MAZDAですこんばんわ(-´▽`-)
梅雨が明けたと思って油断してました…
かといってエアコンつけるほどでもないし、しかし閉め切って寝れるほど涼しくもないしで、まぁ微妙な季節ですね(;゚Д゚)
皆さんも突然の雨にはご注意を!
さて本題。
先日行ってきた新型アクセラの試乗レポートの続きです。
前回のブログで書いたとおり、新型アクセラの試乗に行ってまいりました(-´▽`-)
参考までに、マツダの公式サイトは
こちら
試乗してきたグレードは…
15XD L Package 〔ソウルレッドプレミアムメタリック〕
15S PROACTIVE 〔エターナルブルーマイカ〕
の2グレードになります。
今回のブログはそのうちの 15S PROACTIVE の試乗レポートを取り扱いたいと思います。
15S PROACTIVE 〔エターナルブルーマイカ〕
15C、15Sはアクセラの中でも最も手ごろな価格の1500ccガソリンエンジンモデルになります。
その中でも、上級グレードのPROACTIVEは装備を充実させたモデルですね。
初代の頃から1500ccのラインナップはありましたが、その頃と比較すると現在はアクセラ自体の価格が上昇しています。当時であれば下位グレードは今のデミオくらいの値段で購入できました。
初代の頃ならば、2300ccのガソリンエンジンモデルが、車両本体価格で200万円を切っていましたから、その当時を知るものとしては高くなったなぁという印象はあります。
ただし、代を重ねるごとに質感も上がり、また安全装備も充実してきていることを考えれば、必ずしも排気量=価格といった単純な図式は成り立たないと思います。
ディーゼルが主流となってしまった現在、1500ccのみとなってしまったガソリングレードに、マツダがどの程度心血を注いでいるのか興味はあります。
チェックしたかった項目は以下。
アクセラボディで1500ccは非力ではないか?
エンジンサウンドとフィーリングは良好か?
下位グレードでも質感は保たれているか?
1500ccと言えば、私の嫁が乗っているデミオと同排気量になります。
嫁のデミオに比べてアクセラの方が180kg重いですから、単純に考えた場合アクセラの方が動力性能が劣っていても不思議はない計算になります。
まぁうちのデミオは10年以上昔の車ですので、総合的に進化している現代の車が排気量が同じだからという理由でトータル性能が劣るとも思えませんが…
次はエンジンサウンドとフィーリングです。
アクセラのボディで1500ccですから、状況によってはアクセル全開、エンジンフル回転というシチュエーションが確実にあります。
高速、登坂の追い越し、峠道の急坂といった状況では間違いなくエンジン回す必要があるでしょう。
エンジンサウンドが不快であればそこは致命的ですし、非力であればこそエンジンやトランスミッションのレスポンスやフィーリングはより重要になってきます。
はっきり言って
『遅い』 のは百も承知です。
カタログスペックだけ見れば、どう考えても刺激的な走りをする車じゃないのは火を見るより明らか。
低価格、1500ccというグレードなりの出来栄えなのか?あるいは価格やスペック以上に光るものをどこかに見つけることが出来るのか?
それが今回の15Sの試乗のキモとなるわけです。
そのあたりを念頭に置きながら試乗してきました。
動力性能 ★★☆☆☆
街乗りでは全く不足を感じません。むしろ低回転からしっかりトルクがあり、中域まで滑らかに伸びていくのでむしろ全然走りやすい。ゼロから法定速度程度ならば実に快適。
ここはディーゼルと全く逆の特性です。
同排気量で180kg軽いはずのうちのデミオより断然パワフルだったのは本当に驚きました。
街乗りの走りやすさだけに限定すれば★4つ与えても問題ないくらいです。
当然ですが登坂能力はディーゼルと比較になりませんね。
回せばまぁ1500ccなりには加速しますが、何せガソリンエンジンなんで逆に言えば回さなければお話にならない。要するに登坂や追い越しに関しては、もれなくエンジン音がセットで付いてくることを念頭に置いておかねばなりません。
当然ディーゼルと比較してもそれなりにエンジンはうるさいです。
つまり、エンジンのあの 『がんばってる感』 が嫌な人にはちょっと厳しいかな。
私としてはエンジンサウンド自体は嫌いじゃありませんでした。が、しかしあくまでもこれは個人の好みの問題になりますので、私は嫌いじゃない、というところで結論付けておきます。
そもそもガソリンエンジンは回してナンボですので、ガソリンエンジンのグレードを選択するのであれば、このあたりはある程度妥協すべきかなと。
根本的にここが嫌ってことになるとディーゼル一択ということになりますね。
街乗りに関してはかなり良い仕上がりですが、高負荷域では1500ccの域を出ないといったところでしょうかね。
加速フィーリング ★★★★☆
前述した通り、下からしっかりトルクがかかり、走りやすいだけでなくフィーリングもすごく良い。
踏んだら踏んだだけ違和感なく素直に加速しますね。
逆に言えば、そこに甘美な加速性はないです。パワー感とは違うベクトルで優秀ですこれは。
余計な事はしません。言われたら言われただけ素直に従いますとでも言わんばかりの応答性。
こっちの意図はお構いなしにドッカンきたりトルク落としたりするディーゼルとは本当に間逆。
しかし、1500cc以上の仕事はできません、あしからずといった感じで最終的には頭打ちですがw
レスポンスも上々。
これはエンジン性能に拠るのかもしれませんが、アクセルに対する応答性がものすごく良い。
うちのデミオあたりだと、アクセル入力1に対して、加速が2だったり、アクセル5入力してるのに3しか加速しなかったりする場面がありますが、少なくとも今回のアクセラに関してはそういった違和感をほとんど感じませんでした。非常に素直なフィーリング。好感触です。
1500ccのパワートレイン内での加速フィールに限定するならば正直★5つですが、高回転、高負荷をかけるシチュエーションでは当然伸びません。
法定速度の範囲内では何ら非の打ち所がないでしょうが、多少なりとも負荷をかける状況を加味するならば、残念ながら★は4つとなります。
トランスミッション ★★★★★
参りました。
はっきり言いますが私はMT至上主義で、ATなんて進んで選ぶもんじゃないと思ってました。
現在進行形でCVTが糞なのはまぁ当然としても、10年前のデミオの4ATもまぁ糞でしたから。
しかし、現代のオートマチックトランスミッションというのはここまでレベルの高いものなのですか?
シフトアップのスムーズさ然り、アクセルオフからの再加速にしてもほぼ違和感なく必要な時に必要なギアが選択されており、必要な動力が寸分違わず伝達されてくる。
加速時のアクセルオン>キックダウン>加速の一連の流れにしても、あまりにもリニアすぎて本当にディーゼルモデルと同じトランスミッションを搭載しているのか疑問に思ってしまう程でしたよ。
これはガソリンエンジンとトランスミッションとのセッティングが絶妙なのでしょうね。
この価格、ある意味下位のこのグレードで、ここまで驚くほど違和感を感じさせない仕上がりができるとは…正直感動です。
『あぁなるほどね、これがSKYACTIVなんだ』 と勝手に納得しました。
少なくとも私としては一切不満はありませんね。
逆に言えば、下手なMT操作はこの車の調和を崩してしまうかもしれないとすら思います。
静粛性 ★★★☆☆
書き忘れたのであわてて追記です。
ディーゼルの項目でも触れましたが、同じ車体のはずなのにディーゼルの方が静かでした。
決してこちらもうるさいわけではないのですが、ディーゼルの18インチよりも小さい16インチを装着しているにもかかわらず、ディーゼルよりもロードノイズを拾っている。
この場合ディーゼルの静粛性の高さを褒めるべきでしょうかね。何か特殊な遮音処置を施しているのでしょうかね?一度ディーラーで聞いてみようかな。
クラス平均から考えれば並以上の静粛性はあると思います。
ただし高速走行時のロードノイズは未知数です。何せ下道しか試乗できてませんので。
ガソリン車特有の項目はざっとこんなところでしょうか?
はっきり言って事件です。
過去自分が望んで購入した車は100%MTだった私が、まさか
AT 『で』 良いではなく、AT 『が』 良い
などと思うことがあろうとは…
この車に関して言えば、よほどMTに強い拘りがあるのでなければATを選ぶのが良い。
実際にMT車に乗ってみたわけではありませんが、少なくともこれだけ調和の取れたAT制御の中に、中途半端にMT操作が介在する余地はない。
必要ならばパドルシフトをポチっとすれば、下手なMTよりもよほどスムーズに変速してくれる。
私が実際この車を買えと言われたら、MTにしようかATにしようか死ぬほど悩みます。
それほどまでに動力系と駆動系とのバランスが絶妙です。
やたらとべた褒めしましたが、正直言いますとこれ、面白い車ではありません。
市街地を普通に過不足なく走り、誰が運転しても無理なく、思うように平凡に走る。そういう車です。
特徴が無いのが特徴。しかし欠点もないという、無個性を体現したような車だと思います。
キャラクター性で言えばよほどディーゼルでしょう、ああいうクセの強い車を乗りこなすというのが本来の車好きの求める本懐のように思います。
15XDが圧倒的に力強い野生の荒馬ならば、15Sはよく躾の行き届いたありきたりな競走馬ですね。
FDに乗っていた頃の私ならば、間違いなく
『良く出来た車だけど個性はなく平凡』
『癖は強いが楽しむならディーゼル』
と評価していたに違いありません。
事実、当時の私だったら乗らんでしょう、この車は。
多分上記のようなことを力説したところで 『うーん、でも1500ccじゃなぁ…』 でばっさり切って落として終わりという光景が目に浮かぶようです。
残念ながら、絶対的な動力性、また所有欲を満たす価値観はこの車にとって数少ない欠点です。
アクセルを思い切り踏む機会がそう多くなくとも動力性能を求める方もいますし、月に2.3日しか乗ることは無いけれど、高級な車に乗りたい方もいるでしょう。
車格というものがありますから越えられない壁は存在します。
しかし人馬一体をコンセプトに作られたロードスターが、一度は2000ccにサイズアップしたエンジンを再び1500ccにダウンサイジングした事から鑑みても、人馬一体を体現するには必ずしも動力性能は必須ではないというマツダのひとつの答えをこの車からは見て取ることが出来ますね。
パンチはありませんが、良く作りこまれた素晴らしい車だと思います。
しかし、この価格でこの完成度の車はそうそうお目にかかれるもんじゃないと思います。
まだ全然触れていませんが、今回評価した項目のほかにも快適装備や安全装備が盛りだくさん。
コストパフォーマンスで言ったら、このグレード最強じゃないですか??
ディーゼルを推したいであろうマツダさんには悪いですけど…
アクセラのフラグシップは15S PROACTIVEじゃないですかね。
まぁ実際一番の売れ筋になるでしょうけどw
なお、後日同車両をマツダの48時間試乗キャンペーンで試乗してまいりました。
そのときの詳細なブログは以下になります。
新型アクセラ 15S PROACTIVE 48時間試乗レポート
詳細ではありますが、かなり長いブログになります。
まぁこのブログに辿り着いた方の多くは、新型アクセラに興味があったり、あるいは購入候補だったりする方なのでしょうから、そのへんはあまり気にならないかもしれませんねw
何か参考になれば幸いです。
ついでに、フォトアルバムもどうぞ。お勧めのエターナルブルーマイカです(-´▽`-)
【16.07.14】 新型アクセラ試乗 15S PROACTIVE