
車を買い替えると決めてからおよそ半年。
さすがにここまで引っ張ると、当初ほどのワクワクはなくなってきたみさわ@MAZDAですこんばんわ(;゚▽゚)
ていうか、実際もう調べる事は大半調べ尽くしたので、新しい情報がほとんどないんですよね。
毎日アホみたいにネットで情報を調べまくっていた頃と比較すれば、そりゃある程度落ち着くのも当然ですねww
さて本題に入りましょう。
先日、車の買い替えとは別件でディーラーに行って来たんですが…
そこで見慣れないエターナルブルーのアクセラスポーツが置いてあったんですね。
ナンバーも付いてましたし、こりゃお客さんの車かな?と営業担当に聞いてみたところ。
「22XDの試乗車だよ、今日下ろしたて」
とのこと( ゚Д゚)
以前から22XDの試乗車の問い合わせはしてあったんですが、長野県内には試乗車は多くても2台程度しか配備されないであろう事。
また1台は確実に松本に、もう1台が南信に来るのはいつになるか不明という話でした。
まぁ蓋を開けてみれば案外早く試乗車が来ましたね。
県内に一体何台配備されたかはわかりませんが、この際そんなこたぁどうでもいいので、早速試乗させて頂くことにしましたヽ(゚ー゚ )ノ
そんなわけで、想定外ではありましたが新型アクセラの試乗に行ってまいりました(-´▽`-)
参考までに、マツダの公式サイトは
こちら
試乗してきたグレードは…
22XD L Package AWD 〔エターナルブルーマイカ〕
私のイチオシカラーのアクセラスポーツで、しかも試乗してみたかったAWDでした。
22XD L Package AWD 〔エターナルブルーマイカ〕
22XDは言わずと知れたアクセラ最上級グレードです。
2200ccディーゼルエンジンを搭載し、マツダの22XD搭載車両の中では最軽量の車体による高い運動性を誇ります。
今回のMCからAWDがラインナップされたことにより、トルクフルな22XDの性能をさらに遺憾なく発揮する事が出来るようになりました。
今まで同様、フル装備で300万を越える価格設定の L Package はそのままに、今回のMCから装備を簡略化して価格を抑えたPROACTIVEも選択できるようになっています。
元々アクセラ22XDは、Boseサウンドシステムやサンルーフが標準装備となっていますが、これらの贅沢装備は不要だから価格を下げて欲しいという前期の頃からあるユーザーの声に答えた形です。
価格にして30万の差がありますから、単純に走行性能のみ求めるのであればPROACTIVEでも十分という気もしないではないです。
また同様に、15XD PROACTIVE との価格差が35万ですから、35万の追金で1500ccから2200ccにアップグレードできる意味は非常に大きいでしょう。
いずれにせよ、今回の試乗では PROACTIVE は関係ありませんのでこの程度で割愛します。
さて、今回の試乗ですが、本当のところは私が意図したものではありませんでした。
22XDは機会があれば乗りたいとは思っていましたが、そもそも価格が私の予算を遥かにオーバーしている関係上、購入候補にはなり得ないからです。
しかし、タイミングはどうあれ、乗れるのであればやはり乗ってみたいと思うのが人の性ですね。
そんなわけで22XD L Package AWD の試乗レポートになります。
動力性能 ★★★★★
言うまでもありませんが、さすがに最上級グレードの22XD。
軽く踏み込んだだけでもあっという間に法定速度に達します。
2200ccディーゼルエンジン搭載車両中最軽量は伊達ではないですね。
AWD車ということで、車重にして70kgほど重量増のはずですが、そんなネガは全く感じません。
逆にトラクションの関係上、AWDの方が安定してトルクを使いきれるんじゃないでしょうか。
22XDに至ってはAWDがベストかもしれません。高いけど。
以前同じく22XDのアテンザも試乗していますが、それよりもずいぶん攻撃的な印象を受けました。
アクセルを思い切り踏み込んだときの加速は 「おぉっ」 と声が漏れるほど。
その割りにエンジン音は非常に静か。これ15XDより静かじゃないですかね。
動力性能に関しては文句をつけるところがないでしょう。
加速フィーリング ★★★★☆
悪くないですね。
15XDの試乗の際に指摘したゼロ発進からのモッサリ感はどこへやら。
もちろん22XDのトルク特性全体と比較すれば、相対的に低回転域は弱点ではあるのですが、15XDのように欠点となり得るほどの弱点ではありませんね。
また同様に15XDで指摘したドッカン特性ですが、これも随分フラットな特性になっています。
15XDは低回転~中回転までのトルクの谷が顕著で、結果的にドッカンターボのようなフィーリングになっていましたが、22XDに関してはこの辺りが気にならないレベルに制御されています。
下から比較的フラットにトルクがかかるので、街乗りでも随分扱いやすい印象です。
シングルとツインターボとの違いがより顕著に出ているのでしょう。
言うなれば、22XDは大排気量のNAエンジンにより近いフィーリングと言えるかもしれません。
ただ誤解のないように言っておくと、アクセルを思いっきり踏み込んだときのフィーリングはドッカンターボのそれです。シートに押し付けられるくらい気持ちの良い加速性能ですね。
ただ、これがFDのようなスポーツカー的な加速性能かと言われると違います。
アテンザと比較すれば多少スポーティーに味付けられているとはいえ、方向性とすれば他社で言うところのレヴォーグなどと同種のグランドツーリングカーですね。
スポーツカーのように、操作性や官能性を突き詰めて出来上がった車ではなく、ユーティリティを追求していく中で、余裕として与えられた動力性能や安定性能です。
15XDと比較した場合、動力性能に余裕がある点、またトランスミッションとの相性、そして加給方式の違い。ポイントは数多くあるでしょうが、それらの要因が全て22XDに軍配を上げています。
まぁ根本的に1500ccと2200ccとでは性能が違って当然なので、比較するのは可哀想ですが、しかしこれで35万しか価格が違わないのであれば、私は22XD買いますけどね。
トランスミッション ★★★☆☆
15XDの時には★2を付けて随分酷評したトランスミッションですが、22XDの方はまだ良いですね。
15XDに比べ、22XDはエンジンや出力特性に癖がないという事も手伝ってか、変速に関してもギア選択に関しても15XDよりも違和感が非常に少なく感じました。
そもそも15XDに搭載されているトランスミッションは、元々22XD用に開発されたトランスミッションを小型最適化したものであった事を考えると、やはり専用設計というのは強みということでしょう。
まぁ22XDの方が出力的にも余裕がありますし、動力性能や加速フィーリングの項目でも触れた通り、構造的にフラットな出力特性を生み出しやすくなっていますから、エンジンとトランスミッションの総合的な安定感はやはり22XDの方が上なのでしょう。
15XDはじゃじゃ馬みたいで面白いっちゃ面白いんですが、気楽にダラダラ乗るならこっちですね。
それでもなお★3なのは、やはりディーゼルの特性であるレスポンスの悪さとラグが完全に解消できていないからです。
トルクの谷がさほど目立たないので15XDほど顕著なターボラグはありませんが、それでもガソリンエンジンである15Sのハイレスポンスとは比べるべくもありません。
逆に言えば、廉価版であるガソリングレードでよくぞあれほどまでのクオリティのトランスミッションを作ったもんだと15Sの方を褒めるべき案件です。
もはやこれはエンジン構造の違いから来る特性の差なので、完全に取り払う事は不可能ですね。
個人的に言わせてもらうならば、これはMTで乗りたいかな。
静粛性 ★★★★☆
改めて乗ってみて思いますが、非常に静かですこの車。
以前15XDと15Sを乗り比べた時にロードノイズについて触れましたが、よくよく考えながら今回乗ってみると、そもそも
ロードノイズ以外の音がほとんど聞こえないんですよね。
会社の営業車として使っているトヨタの現行カローラフィールダーなんか、エンジン回転数3000回転程度でもクソうるさいエンジン音が、まさしく雑音のように車内にこだまするというのに…
22XDに至ってはエンジン回転数5000回転ほど回しても、ほとんど気にならないレベル。
結果として、相対的にロードノイズが気になってしまうというジレンマです。
ちなみに今回の試乗車が履いているタイヤはダンロップの 『SP SPORT MAXX TT』 でした。
どちらかというとコンフォートというよりはスポーツよりのタイヤなので、ロードノイズは15XDが履いていた 『PROXES T1 Sport』 と比較すると静粛性は劣っている印象です。
まぁ今回の試乗車は走行距離13kmということで、まだ皮むきすら終わっていないタイヤでの性能比較はフェアじゃない気もするので、ロードノイズに関しては話半分で。
総合的に、価格相応の性能は十分に有している車といったところでしょうか。
さすがにアクセラの最上級グレードだけあって、そのあたりはしっかり作りこまれていますね。
まぁしかし、一般道を法定速度の範囲内で走るのであれば明らかにオーバースペックです。
高速道路でも100km、120kmはあっという間でしょう。
これだけの動力性能があれば、たとえ長距離運転だろうと楽でしょうねぇ。
私がこの車に試乗する際、最も危惧していた事は
22XDを欲しくなってしまうんじゃないか
ということでした。
確かに以前のブログで、予算は250万としましたし、動力性能は不問ともしてきました。
しかし、実際に本当に欲しくなってしまったのならば、そんな条件など変えてしまうことも可能です。
ですから、信念を捻じ曲げてまで欲しいと思ってしまったらさてどうしよう、と思っていました。
しかし結果から言えば、15S PROACTIVE に試乗したときほどの衝撃はありませんでした。
それは即ち、私の中で廉価版グレードが最上級グレードを凌駕した瞬間でもあります。
その考えに至るまでには色々な要素がありますが、長くなるので今回は割愛します。
まぁいずれにしても価格的にも相当厳しい条件ですし、簡単に買うとは言えない車種ではあります。
そんなわけで、アクセラ最上級グレードの22XD L Package 試乗でした(*´∀`*)