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2018年12月11日

GT-R Magazine 2019年1月号 〜生きる目標を定めてくれたクルマの世界〜



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「生きる屍」
それは、ほんとうに17歳の高校生が言うような言葉なのだろうか・・。
17年間の人生に、いったい何があって、どういう思いを重ねてきたというのか。
誌面では触れられてはいないが、でも、本人にしてみれば、そういう心境であった、ということなのだろう。
いずれにしても、同じRファンとして、これからが楽しみである。
なんてったって、誌面6ページを使うほど熱のはいった記事なのだから。
ファンの数や裾野が広がるだけではなく、その熱意の深さこそGTRファンの強みだと思うから。





****


「生きる目標を定めてくれたクルマの世界」

ひとは、望んでいたことや、期待していたことが叶わないと知ったとき、絶望する。
それが相手に対して抱いていたことであればまだよくて、
「裏切られた」「傷つけられた」と、他責をするゆとりがある。
しかし、自分が持つ自分の理想像や、自分への期待が適わないと知ったとき、自己を責める。
これは逃げ場がなく辛い。
もちろん、それをも他人のせいにして八つ当たりをするような人も世の中にはいるが、
叶わない辛さをひたすら自分で背負い込んでいくとなれば、
おそらく、この「生きる屍」のような心境へと進んでいくのではないかと思う。

誌面とは関係なく、余談になるけど、いま、疑問に思っていることがあって、
それは特に若い世代に顕著で、少し大きすぎる夢を抱きすぎてはいないだろうか・・
ということが気になっている。

「世界を救いたい」とか。
「みんなを幸せにしたい」とか。

いったいなんの影響を受けて、そんな正義の味方アンパンマンのようなセリフを言うのかしらないけど、
聞いていて、どこか不自然さを感じることが度々ある。
というのも、なにかそのような夢や目標に向かって具体的に歩んでいるのならばともかく、
ただ上辺の言葉だけで言っているだけのように聞こえてくる気がするから。
先日も、「スポーツ選手になって、世界で活躍して、みんなを喜ばせたい」
真剣にそう言っていた若いひとがいたんだけど、外見は色白でとてもスポーツしているようには見えなくて、
よくよく聞いてみたら、なんと、そのスポーツやっていないんだっていうことがわかって、ちょっと驚いたことがある。
もちろん、それを絶対に無理だって決めつけるのもどうかと思うけど、もっと本気で世界を目指しているひとたちがたくさんいるだろうから・・
でも、最近、そういう感じのひとがなんだか増えているような気がする。

夢を持つのはいいと思う。
おおきなビジョンを描き、それに向けて努力する姿は素晴らしい。
ぜひ、実現できるよう頑張って欲しいし、応援するひともたくさんでてくるだろう。
ただ、気になるのは、「ほんとうにそれがしたいのか?」っていうこと。
なんの影響を受けたのか、教育のせいなのかは知らないけど、そんなに無理してまで、背伸びしてまで「皆の為」にこだわらなくてもいいように思う。
自分を偽っての「皆の為」ほど、みんなにとって迷惑なものはないから。

それよりも、もっと自分の為にやってもいいんじゃないか、と思う。
その結果として、ひとが集まったり、助けられたり、救われたりするものだから。
意識の持ちようを、目指すところを「みんなの為」に置くばかりではなく、
シンプルに自分の喜びに置いていいんじゃないか。
だって、喜びや、熱中や、やりがいを感じながら何かをやっている姿こそ、ひとを惹きつけ、喜ばせるものだと思うから。

偉大すぎる夢は、だから、かえって自分を苦しめるのかもしれない。
かえって、動けなくなってしまうのかもしれない。
高すぎる理想像が、ほんらいの自分、ありのままの自分から自分自身を遠ざけ、
ひととの関わりをかえって難しくしていってしまう。

走りの世界で表してみれば、なによりも、自分を貫く強さを持ったひとが美しい。
ただただ恐ろしいほどに速く、研ぎ澄まされたセンスの塊であり続けること。
そういうひとは他を寄せ付けない鋭さを持ってはいても、深い部分での温かみがある。
ある意味、そんな生きる伝説のような人と出会ってきたなかで思うことは、
表面的な楽しさ、仲良しごっこ、ひとを助けているような自己満足、
そんな浮ついたような浅い気持ちは、あの領域ではすべてが吹き飛んでしまう。
それよりも、もっともっと根源的な魂の叫びのようなものが一番にあがってくる・・・。


オレはオレを生きているのか。
これでいいのか・・。
もっとやりたいこと、やれること・・、あるんじゃないのか。
まだまだ、もっとできるはずだ・・・
でも、怖いものは怖い。
その怖さの奥にあるのは、魂の叫び。
そもそもが、生きるっていうことは、怖いものだ。
ホンネを言えば、生きるっていうことは、つらいものだ。
その怖さをみたくないから、感じたくないから、偽りのしあわせに満足した顔をしていた。
だから、その悲しみを超えて、いま、自分の足で立っている。
だから、その口惜しさを超えて、いま、自分のRで走っている。
ひとりで生きてるわけじゃないけど、
ひとりじゃ生きていけないけど、
ひとの評価を求める気持ちは、もういらない。
こうして、いま、自分を生きているから。
そうなってはじめて真にひとを愛せる喜びを感じられるみたいだ。
特に追求するつもりはないけど、自然、追求している。
自分とはなにか。
生きるとはなにか。
走りを通じて。
Rを通じて。
自分を生きること。
それが自然、周りへの刺激となり、
皆もまた自分なりの生きるとはなにかを見出そうとしている。
そんな者たちの集まり。広がり。繋がり。
走ることは生きること。
不器用でも自分を生きようとする、その人間臭い在りようにこそ、ひとは心惹かれていく。

yoshi




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Posted at 2018/12/11 21:35:12

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