2014年07月14日
4thリコール完了
4回目のリコールである。(納車されてからは初のリコール。)
20プリウスも回数を覚えられないくらいリコールを受けたが、FIT3のそれは、やはりリコール連発の感は拭えない。
掲示板等では、ただ単にリコール連発を批判している向きもあるが、EV車やHV車が主流になってきて自動車テクノロジーは新たな段階に入っている。
昔のような設計ミスによる強度不足とか材料の不良に起因するリコールと一緒くたに考え批判するのは単純過ぎると思う。
今回のリコールの原因説明でも、「クラッチ推定摩擦特性と実クラッチ摩擦特性がずれた状態...」と書いてある。
FAシステムの開発を長年経験してきた身からすれば、このような言葉を聞くと、如何に複雑な制御をしているのかと想像してしまう。
昔のような幾層かの係数マップテーブルを切り替えて...のようなレベルでは無い。人間の頭脳では扱いきれないくらいに複雑化した制御が必要になっている。
ただし、HONDAの品質に対する姿勢は褒められない。ちょっと乗ればわかるような煮詰めの甘さが、4回の改修を経てようやく解決されつつあるのだから。
・EVへの切り替わり時に感じる減速感
・上り坂における変速のぎこちなさ
・誰もが「あれ?」と思うような動き出しの鈍さ
これらは、4回のリコール&サービスキャンペーンで、ようやく解消されつつある。
最低でも、このレベルにしてから発売に踏み切るべきである。
物損事故まで起きているのだから、メーカーとしての責任は重たい。
そして、リコールを終えて帰宅中のわずかな運転時間でも、新たな不具合(火種)を感じてしまった。
・ゆっくりと減速し軽くブレーキを引きずって停止しようとすると、停止間際に後ろから軽く押されたような挙動が出ることが有る。
これは4回目のプログラム変更の副作用だと思うが、ちょっと「ドキッ」とする挙動である。
ただし、「学習」が進めば良くなっていく可能性はある。
極低速時は半クラを多用せざる得ないというDCTの宿命が、このクルマの最終的な泣き所になるのかもしれない。
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記録 | クルマ
Posted at
2014/07/14 20:50:15
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