先日、シゲルビッチさんからお声掛けいただきオフ会に参加して参りました。
みんカラ繋がりでの初めてのツーリングで不安もありましたが、シゲルビッチさんからのお誘いであれば楽しい時間が過ごせるだろうと。
それでもメンバーの連絡をいただいたときは少し驚きました。
Mモデルはただ1人で他は全員アルピナです。
<参加メンバー>
シゲルビッチさん (E90 B3 Biturbo
B3雪風さん (F30 B3 Biturbo)
赤カブさん (E46 B3S Cabrio)
マル運さん (F10 D5 Turbo)
Shyunjiさん (F30 D3 Biturbo)
0239さん (E60 B5 Super-Charge)
私 (E63 M6 Coupe)
雰囲気の違うクルマが混じって良いものなのかと気になりましたが、2年ぶりにシゲルビッチさんにお会いできる機会が得られたのは何かの縁です。
当日が近づくにつれて期待が膨らんで不安は小さくなっていきました。
その不安を大きくしたのが前日のトラブルです。
走行中に警告音とともにギアがそのまま3速ホールドして、シフトチェンジできないままの走行を余儀なくされます。
坂道を3速で発進するという微妙なアクセルワークも乗り越え、左側に駐車スペースのあるところでクルマを寄せてエンジンを再始動させます。
計器パネルに表示されていたエラーは消え、シフトチェンジも元に戻りました。
117クーペでのツーリングも考えましたが、アルピナ乗りの皆さまに遅れて走るわけにはいきません。
当日はM6で向かうことを決意しますが、遭遇したくない渋滞が東名町田ICの少し先で起きていることを表示で知ります。
3台が絡む事故によるもので、5kmの渋滞を抜けるのに50分近くを要します。
トランスミッションに負担がかからないようギアチェンジを最小限に抑え、警告は出ませんでしたが、足柄SAへ8時とのお約束に遅れてしまいました。
皆さまにご挨拶をすませると、B3雪風さんからモニター拭きなどにお好きな色をどうぞとお土産をいただきます。
このさりげない言葉にB3雪風さんの人柄の深さを感じつつ、お洒落なハンカチを頂きました。
B3雪風さんにはこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
出発まで少しあるので皆さまの愛車を見て回りましたが、すぐに目を惹いたのがこのホイールです。
カスタムされたsyunjiiさんのクラシックⅢホイールは純正品としてラインナップできるのではと思ったほどアルピンホワイトのD3と上手くマッチングしていました。
全員が集合すると御殿場ICから箱根スカイラインを通って芦ノ湖スカイラインの三国峠展望台で休憩します。
7台を並べて駐車するところまではスムーズに事が運びましたが、クルマの背後で写真撮影される方が入れ替わりいらしてなかなかシャッターチャンスに恵まれません。
アルピナとMモデルが並んでいることには全く気付かれていません。
大半の方にとってはただのBMWとしか思われないところにアルピナやMモデルの良さがあると言えるのですが…
駿河湾とインテルラゴスブルーのM6も1枚。
涼しくなって澄んだ空気が楽しめる季節になったらもう一度ここで写真を撮ってみたいですね。
ここからは諸般の事情により、伊豆・箱根に詳しいあかカブさんが先頭となります。
B3SカブをM6で追いかけますが、きつめのコーナーでもしっかりと曲がってくれます。
目線を先に先にと向かわせながらステアリングを切ると、頭が意図したラインに入ってきれいな弧を描きながら曲がる感じです。
もちろん、大した速度で走っているわけではありませんが、ロングノーズや大きなボディが気になって走りにくいとは思いませんでした。
そして、次は十国峠の駐車スペースへ。
あかカブさんが皆さまに準備いただいた「都電もなか」で近所にお住まいだと盛り上がっておりました。
地元の話に全くついていけず・・・
さて、ランチの予約時間が迫ってきたと先を急ぎます。
ここで何とあかカブさんからB3Sカブに乗りませんかと嬉しい提案を頂きました。
B3Sで山道を走ってみたかったので、ふたつ返事でクルマを交代します。
ドアを閉めるときの重みのあるガタンという音でE63との世代の違いを感じます。
軽くドアノブを引いたつもりでも重みのあるドアに遠心力がかかって勢いよく閉まります。
一度はこういう欧州車に乗りたいなあと。
あかカブさんが操るM6に続いてB3Sカブで亀石峠まで走り抜けます。
エンジンをオーバーホールしたばかりで以前よりよどみのないフィーリングになったとお聞きしておりましたが、私にはそこまで察知できませんでした。
今回はほとんどの区間をオートマモードのまま、ステアリングとスロットルペダルに意識を向けてクルマの動きを楽しんでみました。
現代のATトランスミッションと比較すると、シフトチェンジによるショックは強めに感じますが、シフトダウンして回転数が2,000rpm中盤に引きあがると、かなり勇ましいエキゾーストを奏でながら少しきつめの坂もトルクでグイグイと加速してくれます。
アルピナ社が手を入れた6気筒エンジンを搭載したオープンカーを楽しむには最適な道です。
6シリーズのようにノーズも長くなく、見切りも良いので曲がりの多い道ではステアリング操作はしやすいように思います。
ステアリング操作に対してM6より指2本から3本分くらい早く反応してくれる感じです。
それにしても、山道をオープンにして走れるのは最高の気分ですね。
ランチはシゲルビッチさんが予約していただいたあじろ食堂で海鮮丼をいただきます。
B3雪風さんがアバルトでサーキット走行している話を聞き入っていました。
ここから折り返しで大観山に向かって135号線から熱海ビーチラインを経由して椿ラインを駆け抜けます。
この椿ラインも道幅は広くなく勾配のある坂ときついカーブが比較的続きますが、どっしりとしていて適度の重さを感じるM6のステアリングを自分の描くラインに向かって切っていくとしっかりと走ってくれます。
ドライビングスキルのない私にとって、このV10エンジンを搭載したM6というクルマを速く走らせようと必死になってもたかが知れています。
ただ、少しだけ速度を上げようと思うとしっかりと応えてくれ、美しいエキゾーストを奏でながらドライバーの操作にきっちりと反応して山道をスイスイと走ります。
唯一の不満は、オープンカーの気持ち良さもと左右の窓を全開にしてみましたが、クローズドのクルマでは暑く爽快感もないので耐えられなかったことでしょうか。
大観音に到着するとエンジンルームの鑑賞会が始まりました。
まずは、オーバーホールしたB3Sカブです。
黒く再結晶したインテークマニフォールドが見事です。
ウォッシャータンクも交換してもっと綺麗な見栄えを目指しているようでしたが、十分に綺麗です。
それでは、V10エンジンも見てみましょうとなり、ボンネットを開けたときに…
沢山のうろこ状の水垢が見て取れます。
現代のクルマはエンジンルームを開けても面白くないので、購入後に開けたのは初めてです。
開け方も分かったことですし、これからは手を入れないと。
模範となるシゲルビッチさんエンジンルームも見せてもらいます。
ボンネットの裏側に汚れがあると参加メンバーから指摘を受けていましたが、やはり綺麗です。
前期モデルなのにヘッドカバーにアルピナロゴが奢られています。
アルピナ一筋のシゲルビッチさんならではの人脈が映し出されているようです。
マル運さんのD5ターボは文句のつけようがありません。
隅々までコーティング処理されてピカピカです。
目玉はスーパーチャージャーでパワーアップされた0239さんのB5でしょうか。
エンジンルームから溢れるばかりのボリュームで、ボンネットの中にギリギリ収まっています。
パワーでいうと5ℓV10の507psに対して、4.4ℓV8 Superchargedの510ps。
最大トルクは53.0kgmに対して、71.4kgmと圧倒的です。
ちなみに、0-100km/hは4.6秒と同タイムです。
もちろん、アルピナ社が発表したこのB5のタイムは控えめで、4.4秒は出ると言われたこともありましたが…
このクルマを操るのが20代前半の若者です。
何とも羨ましい限りです。
東名高速の渋滞も始まるということでお開きになりました。
ターンパイクでも前後をアルピナに挟まれて駆け抜けます。
眼下に箱根口ICが見えてきて、このツーリングも終わりだなあと。
ツーリング中はM6の後ろを走っていたので何度もルームミラーで見ていたsyunjiiさんのD3です。
最後に追っかけられて良かった。
ブログのアップが遅くなりましたが、お付き合いいただきました皆さまに改めて感謝を申し上げます。