
とうとう自分の山歩きも厳冬期の北アルプスに入りました。
冬山自体は八ヶ岳で何度か経験していますが、今回は北アルプス、槍ヶ岳。
比喩でも意気込みでもない、具体的で直接的な死がすぐ傍に控えてますw
主な所では、
①荒天が悪い時で1週間続くので長期戦必至。
②積雪量がアホみたいに多くバカラッセル覚悟。
③雪崩の規模と頻度が桁違いで足掻く隙も与えられず死ぬ。
こんなところでしょう。
そう言う訳で、上記3点に注意して登山開始です。
12月28日。
新穂高より入山。
冬の北アルプスとは思えない程の晴天。そして雪の少なさ。
バカラッセル対策にスキーを担いできましたがこの積雪ではツボ足で十分です。
とりあえず林道の終点、白出沢の出合いまで歩いてみましたが、この先の登山道も積雪がイマイチなようでトレースもしっかりついています。
仕方ないのでスキー板はここに捨てて行きます。
これより先は急峻な沢地形。
残雪期に同所を歩いてみると分かりますが、あたり一面が雪崩のデブリで埋まり雪崩の巣であることが一目瞭然。
慎重に急いで通過します。
昼頃に本日の幕営地、槍平に到着。標高2200mくらい。
幕営の準備に掛かる前に雪質の簡易チェック。
上積積雪60cmくらい、その下に肘で引いて崩れる弱層を確認、さらに締まり雪を5cm挟んで同様の弱層。
弱層の種類や形成過程までは分からんけども、まあ崩れんやろと楽観してテント設営。
晩飯はアルファ米の牛丼。午後7時頃には就寝。
12月29日。
夜中に降雪が10cmくらいあったみたい。
中崎尾根への支尾根を登りつめます。
そこそこに急で痩せた箇所も有りますが、まあ森林限界以下でそこそこです。
でも尾根の両側は雪崩の巣なので、もし転げ落ちて雪崩が起こったら生きて帰れませんねw
9割登り詰め、最後は夏道では巻く笹の斜面を直登。
ここで重大なことに気付くのです。
今回スキーを担ぐに当たってスキーブーツを履いてます。
このスキーブーツ、ツアー用なので足首がそこそこ可動します。
登りならこの可動範囲で登れます。前爪2本掛かってれば問題ないですからね。
しかし下り。それもかなりの急斜面だと、踏み換えの時に踵が浮いて大変不安定な姿勢になってしまいます。
この不安定をフォローする登降技術は未だ自分にはありません。
スキー場のゲレンデで歩行練習はしてましたが、それ以上の急登で荷物を担いでみて初めて分かったよファック!!
不安を抱えつつ、とりあえず支尾根を登りきり、中崎尾根2500m地点の中だるみの稜線にテントを設営。
氷点下の高山で日向ぼっこしながら不安材料を吟味します。
槍の穂先は前爪2本だけで登下降するので問題なさそう。
でも西鎌尾根に至る千丈乗越しの急斜面はどうだろう?
登りは、キックステップで行けば問題ない。
下りは、ステップが切れるだけの雪量と雪質なら問題なさそう。
でも風と陽射しでクラストしてる可能性はかなり高い。
自分でステップ切らなくても先行者のステップが残ってれば楽勝。
でもステップが無かったら、例えば風で運ばれた雪で埋まったら、多くの下山者で平らに慣らされてたらどうか。
1度や2度は滑って転ぶだろうけど、果たしてあの急斜面で確実に滑落停止できるか。
自分の滑落が雪崩を誘発させはしないか。
と言う訳で以上の不安材料の蓄積が閾値を越えたため、今回の山歩きはこの幕営地までに止める事に決定。
天候はこれ以上無いほど山頂アタックに適した好天ですが仕方ないです。
なによりびびおさんを自分の墓標にしたくないですしね。
さて、そうと決まれば奇跡のカーニバルの開幕だ!!
お天気をいい事にびびおさんを撮りまくるっ!厳冬期に槍穂を眼前にドール撮影する機会なんて滅多とねぇ!!!
あと撮影中に単独行者に出くわし暫くだべる等。
この時期のこの山域を単独でヤル人間ですから頭が少しおかしいんでしょうね、ヲタ気はありませんでしたがバカに話が合いましたw
さんざん撮影して、テントに戻りびびおさんのウィッグの手入れを1時間ほど。
晩飯はアルファ米のカレー。7時くらいに就寝。風も降雪も無いが放射冷却が極まりこれまで経験したことの無い寒さ。1時間おきに目が覚める。夜が長い。
1月30日。
未明に起床。快晴無風。
山頂アタックに向かう登山者達を無言で見送る。
陽が登り、撤収作業開始。
昨晩は無風に感じられたけど、北アルプスの稜線だけあってそこそこの風はあったらしく、所々トレースが消えてた。ノートレースを拓いてやっと冬の山歩きらしくなってきた。
まあそんな感じで特に何事もなく来た道を下山。
初日の雪質チェックした箇所を再チェックして雪質の変化を測るの忘れてた。残念。
以上、手際の悪い山歩きとなりましたが安全に降りてこられたので良しとしましょう。
なによりびびおさんのかわいい写真をいっぱい撮れたしね!
びびおさんかわいい。
Posted at 2016/01/11 12:40:13 | |
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