またミニカのしょーもない部品交換をしました。
はい、ヘッドライトユニットです。
別に劣化や破損等で機能的に問題があった訳ではなく、かと言って交換する相手もただの純正中古品です。
…私は一体何をやってるんでしょうか。
事の発端はこいつ。
小糸のH4純正仕様イエローバルブです。
…当初はこんな物を一々記事にする気など無く、お蔵入り前提だった画像がまさかの登場となってしまいました。
しかし、例えイエローバルブを買うにしたって普通は純正タイプなんて買いませんよね。
何せこの純正イエローよりも実売価格の安い社外H4Uイエローバルブは普通にあり、また同価格帯以上であればより高効率の物を選べるため、純正球を選ぶ理由と言えばこの時代錯誤な黄色いガラス玉のルックス以外に無いと言っても良いですから。
そしてそのガラス玉見たさに「わざわざ買った」コレが、あろう事かウチのミニカには入らなかったのです。
一体どういう事なんでしょうか。
…ほら、小糸の車種別適合表だってH4って書いてあるじゃないですか。
その点トッポってすげぇよな、訳わかんねーバルブだもん
しかし現実はウチのにはH4が収まってくれない訳ですから、もう少し良く調べてみましょう。
H20系ミニカのヘッドライトバルブのパーツリストの一部。
ウチのはH22A前期2ドアμgのMT車で、類別記号ではMNXDとなるので、車両生産時期で90年1月1旬~91年11月3旬までのH22A-MNXDに該当するバルブはMS820967になります。
…と、ここで答えが出るのですが、三菱品番のMS820967は小糸品番で言う0812。つまりD4です。
D4電球ですよ。
HIDの型式じゃないどころかハロゲンですらない、訳わかんねーバルブでしたよ。
ちなみに、わざとらしく「ハロゲン」との注記があるMS820962は小糸品番0456のH4クリアバルブ、MS820963は小糸品番0456Yで正に冒頭のH4イエローバルブの事です。
…パーツリストを見る限り、88年から91年11月3旬までの前期顔ライトでH4バルブを装備していたミニカは、88年からのZZ及び89年追加のZZ-4も含めたダンガンZZシリーズのMT車(MNGF)の他には、90年12月に追加されたμX(M○HD4)と、91年4月追加のZZのAT車(MKGF)だけで実質2グレードしかありませんのでかなり希少です。
(リスト上90年1月1旬~90年7月3旬までH21A-ALLとなっているのは、ダンガンZZシリーズだけが550ccのH21系のまま併売されていた時期の事なので、事実上このH21AとはMNGFのみを指している。)
またμX(M○HD4)というのは見てくれこそキャブレターエンジン版のダンガンといった成りでしたが、装備仕様区分ではμm(M○HD)やμf(M○HD2)と同じになる為、パワーウィンドウ非装備だったりMT車は4速ミッションであるなど主要装備が明らかに格下にもかかわらず、μシリーズ最上級だったμgはおろか、正式にダンガンと名の付いたSi(M○XM)すらも差し置いてのハロゲン装備車となっていたようです。
あまつさえ内装にも専用デザインの洒落た柄のシートが奢られるなど、元々構成グレードが多かった中での付加価値付き後発中間グレードとして、先発上級車種を食ってしまわないように敢えて廉価仕様をベースとした節はあるのでしょう。
…後に、μXの後継グレードになる後期型ミラノの92年中盤以降やミラノリミテッドでは、装備の充実化による格上げでμgやSiをグレード廃止に追い込み見事葬る事になるようですが。
…とまあそんな経緯で、今や世間はHIDからLEDに移り変わってきてすらいる中で目糞鼻糞でしかない違いを確かめるべく、貴重な前期用H4ユニットと思しき中古品を手に入れた訳です。
上がH22A-MNGF純正とされた物、下がウチのH22A-MNXD純正。
表面のレンズは両方とも全く同じ物で、一切見分けが付きません。
では口金側は…
あー、違いますね…
H4Uバルブを組んだ時の、左下の爪のスペース空き方向が確かに違います。
やはりD4ユニットにH4バルブを組もうとしていたから入らなかったんですね。
…しかし、逆に言えばたったこれだけですよ。
リフレクター形状はレンズ同様にD4・H4の差は無いので、単純にバルブ挿入部分の切り欠きの位置が数mm違うだけで、信じられない話ですが当時は付加価値として扱われていたんですね。
(但し、ライトユニット本体についてはD4・H4、H22系前期後期の違いだけでなく、同年式・同バルブでもグレードによって数種類の部品番号が存在している為、何か細かい違いがありそうですが。)
しかし、所詮爪の一部の違いですからぶっちゃけバルブ側を削ってしまえばどうにでもなり、今回も実際そうして既にD4ユニットにH4イエローを組んでしまっていたので…
H4ユニットにしたからと言って、光軸調整を済ませてしまえば今までとな~~んも変わりません。
せいぜい、高価なLEDバルブを導入しようとした場合に無加工で装着できる拡張性を得られたぐらいでしょうか。
全くH20系ってやつは、今見れば取るに足らないようなちょっとした要素で一々グレードを分けていたんですねぇ。
Posted at 2016/05/01 17:12:55 | |
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