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国土交通省は２６日、日産自動車のワゴン「セレナ」で、スライドドアを可動させるためドアステップの下に取り付けられたレールの端が鋭利な形状だったため、幼児が足の指を切ったりする事故が平成１８年３月～２２年３月に全国で計５件発生していたと発表した。

　レールは外側に露出しておらずリコール対象にはならないが、日産は１７年４月～１８年５月に生産された同車種の計約９万４千台について、レールの端をヤスリで削るなどの改善措置をとるとしている。

　国交省によると、２２年３月、山形市内で１歳７カ月の男児が車から降車しようとしてバランスを崩した際に、レールの端で左足の親指を切り、６針縫うけがをした。そのほかレール部分を掃除しようとして手の甲を切るなどの事故が４件報告されているという。

　また日産は同日、「セレナ」など２車種の燃料タンク内の部品に不具合が見つかり１７年４月～２０年８月に生産した計約２６万４千台のリコールを国交省に届け出た。

改善対策届出一覧表

改善対策届出日：平成２３年 ５月２６日

改善対策届出番号 ４０５ 改善対策開始日 平成２３年 ５月２７日

届出者の氏名又は名称 日産自動車株式会社
取締役社長 カルロス ゴーン
問い合わせ先：お客さま相談室
TEL 0120-315-232

不具合の部位（部品名） 乗降口（スライドドアステップ）

不具合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因

スライドドアのステップにおいて、ステップ下のスライドドアロアローラ用開
口部のパネル形状が不適切なため、清掃時等に当該開口部に手を入れるなどすると、パネル端部のバリにより切創するおそれがある。

改善対策の内容 全車両、当該パネル端部のバリを修正する。

不具合件数 ５件 事故の有無 軽傷１件

発見の動機 市場からの情報による。

自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置
・使用者：ダイレクトメール等で通知する。
・ 自動車分解整備事業者：日整連発行の機関誌に掲載する。
・改善実施済車には、その旨を点検整備記録簿に記載する。

車 名 型 式 通 称 名 改善対策対象車の車台番号の範囲及び製作期間改善対策対象車の台数

備 考

ニッサン CBA-C25

DBA-C25
セレナ C25-000001～C25-127660
平成17年4月14日～平成18年5月26日
77,183
CBA-NC25
DBA-NC25
NC25-000001～NC25-056365
平成17年4月14日～平成18年5月25日
16,312
DBA-CC25 CC25-000001～CC25-000365
平成18年5月24日～平成18年5月31日
364
DBA-CNC25 CNC25-000001～CNC25-000049
平成18年5月25日～平成18年5月31日
49
(計6 型式) (計1 車種)
(製作期間の全体の範囲)
平成17年4月14日～平成18年5月31日 (計 93,908 台)

【注意事項】
改善対策対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があります。


リコール届出番号 ２７５３ リコール開始日 平成２３年 ５月２７日

届出者の氏名又は名称 日産自動車株式会社

取締役社長 カルロス ゴーン

問い合わせ先：お客さま相談室
TEL 0120-315-232

不具合の部位（部品名） 燃料装置（燃料タンク）

基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
燃料タンクにおいて、燃料タンクと燃料揺動抑止板（バッフルプレート）の溶
接部の耐久性が不足しているため、燃料揺動の繰返しにより亀裂が発生するもの
がある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進行して折損し、
発進時または停止時等の燃料の揺動により異音が発生するおそれがあり、最悪の
場合、
① 前輪駆動車において、バッフルプレートが燃料ポンプの電源端子に接触して
ヒューズが切れ、燃料ポンプが停止し、走行中にエンストし再始動できなく
なるおそれがある。
② 全輪駆動車において、バッフルプレートが脱落して燃料タンク内部の燃料残
量測定器に干渉し、燃料計が正しく作動せず、燃料が無くなったことに気付
かず、走行中にエンストし再始動できなくなるおそれがある。
改善措置の内容 前輪駆動車は、全車両、当該燃料ポンプにカバーを追加する。
全輪駆動車は、全車両、当該バッフルプレート補強板を追加する。

不具合件数 １７件 事故の有無 無し
発見の動機 市場からの情報による。

自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置
・使用者：ダイレクトメール等で通知する。
・ 自動車分解整備事業者：日整連発行の機関誌に掲載する。
・ 改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に№２７５３
のステッカーを貼付する。
車 名 型 式 通 称 名 リコール対象車の車台番号の範囲及び製作期間リコール対象車の台数
備 考
ニッサン CBA-C25
DBA-C25
セレナ C25-000001～C25-320858
平成17年4月14日～平成20年6月16日
154,258
①
CBA-NC25
DBA-NC25
NC25-000001～NC25-204161
平成17年4月14日～平成20年8月28日
31,659
②
DBA-CC25 CC25-000001～CC25-170455
平成18年5月24日～平成20年6月13日
61,495
①
DBA-CNC25 CNC25-000001～CNC25-153654
平成18年5月25日～平成20年8月28日
10,699
②
スズキ DBA-SC25 ランディ C25-600001～C25-661376
平成18年12月21日～平成20年6月10日
5,058
①
DBA-SNC25 NC25-600001～NC25-660321
平成18年12月21日～平成20年8月28日
1,160
②
(計8 型式) (計2 車種)
(製作期間の全体の範囲)
平成17年4月14日～平成20年8月28日 (計 264,329 台)
①220811
② 43518
【注意事項】
リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があります。

※日産自動車のＨＰ　リコール関連情報から車体番号入力で検索できるようになりました。