赤@関西のブログ一覧

赤@関西ですみなさんこんにちは赤@関西というハンドルネームは当初何の意味目的も無く適当に決めたのですがアウトランダー@関西が立ち上がってからというもの赤@関西というハンドルネームと@関西が微妙にリンクしてしまいハンドルネームとしての@関西という名で呼ばれたりすると赤を呼んでるのか@関西全体を指し示しているのか区別がつかず狼狽えることもあったりしますので思い切ってハンドルネームをガラッと変えてしまおうかと思う事があるのですが如何なものでしょうかと問うてみたところで人のハンドルネーム変更なんてどうでもいい話であって独りよがりのマスターベーションな書き込みをお許しください明日オートメッセ行きまーす見かけたら声かけてやって下さい。

子供の頃、我が家には対馬出身の居候のお兄さんがいました。家族同然の生活の中で彼が足代わりに買ったのがオンボロ中古のミニカ。よくドライブに連れて行ってもらいました。スプレーで窓をスモークにしたり、ホイールキャップを塗装したりで、とてもハンドメイドな車でした。ある日彼は彼女を乗せてドライブ中に山奥へ迷い込んで脱輪してしまい、行きも戻りも出来なくなってしまいました。山道から転げ落ちそうなミニカ。彼は助けを呼ぶ為に彼女をミニカに残し、闇夜の山中を１人で下って行きました。下りきった所で幹線道路に出たものの、当時は携帯電話等も無い時代。途方に暮れてしまいました。とりあえず車に戻って彼女を連れてこようと再び山の中へ入って行くと、泣きながら１人山を下りてくる彼女と出会いました。暗くて寂しくて恐かったのだそうです。当然です。その後我が家の電話が鳴り、父のランサーで２人を迎えに行きました。真っ暗な山の中を指差し、あの辺にミニカがあるんだよと彼が言ってました。後日、レッカー車が入れる様な場所でもなく、人が通るのに邪魔だからということで、山の地主の人たちと一緒に谷底へ落としました。ゴロゴロと転げ落ちて行くオンボロミニカ。思い出の詰まったオンボロミニカ。子供ながらにとても悲しかったのを覚えています。その後、彼が次のマイカーに選んだのは、ランサーセレステ1400。ブルーメタリックのセレステを、やはり彼はスプレーを使って窓を塗り、フロントグリルを外して金網を付け、とってもハンドメイドなセレステに作り上げていきました。今思えば、意図せず身の回りにはいつもMITSUBISHIの車がありました。不思議な縁です。

あ、明日は奈良麺密会。楽しみ♪

中学生の時、親父が車の免許を取った。車を何にするか悩んでいたようだが、しばらく後に我が家の庭にはブラウンメタリックの「ランサー1600 GL エクストラ」が届けられた。「カレントは俺には大きすぎるから、ランサーにした」と親父は言った。親父よ、それを言うなら「ギャラン」だよ。ランサーが来てからというもの、毎晩の様に親父は私を誘ってドライブに出かけた。ほんの小１時間のドライブだが、親父いわく「早く車に慣れるためだ」との事で、当然私もうれしかったので毎晩の様にドライブに付き合った。ある日、いつもの様に親父がドライブに誘って来た。その時私は居間で阪神戦の野球を見ていて、しかも勝負が決まる瀬戸際だったので「今日はいいよ」とドライブを断った。その後野球に夢中になっていて親父の事を気にもかけていなかった。試合が終わって、ふと親父の事を思い出した。１人でドライブに行っちゃったのかなと思った。しかし庭の方を見てみると、ランサーの運転席に座った親父が室内灯の薄暗い灯りの中で、意味も無く車内をいじっていた。車と「対話」していた。運転に慣れるためとか、私を喜ばせるためとか、理由など本当は存在しなかったのだとその時気がついた。ただ、乗りたい、乗っていたいのだ。私は急いで靴を履き、ランサーの元へ駆け寄った。助手席に乗り込み、「阪神、勝ったよ」と伝えると、「ん、そうか」と親父。「今日はどこを走るの?」と聞くと親父は「今日は遅いから、近くだけだ」と言い、静かに車を動かし始めた。

あの時のあなたと同じ歳になり、あの時のあなたと同じ「MITSUBISHI」の車に乗って、私はあの時のあなたの気持ちがほんの少しわかった気がします。さあ、今日はアウトランダーで何処へ行こうか。