
タイヤに一番に求めるものは人それぞれ。
グリップ、乗り心地&静粛性の快適性、レイン性能、燃費性能、ライフ、ステータス性、価格…
上に挙げた要素はどれを取っても、良いに越した事はありません。
因みにわたしは昔からほぼ変わっておらず、
一に快適性、二にグリップ&レイン性能、そしてトータルのコストパフォーマンスです。
車もタイヤも色々乗ってきましたが、6月初旬まで乗っていた前車で、タイヤメーカー国内ビッグ3のいわゆるプレミアムタイヤを中長期で乗り比べする事ができました。
時系列で
★ダンロップ VEURO VE303(225/45R18+7.5J×18)
★ブリヂストン REGNO GR-XT(225/40R19+8J×19)
★ヨコハマ ADVAN db(225/45R18+8J×18)
→最後にもう一度VEUROに戻って終わりとなりました。
先ずVEURO VE303
これは車を購入したときから履いていた、山も9分山(一本は新品)のものでしたが、車もタイヤも初めて、比較するものが無く印象は、なるほど快適性は良いなという印象でした。
他と比べるためにVEUROは最後にもう一度履きましたので、インプレは後に書きます。
人間の感覚って結構いい加減で、先入観や思い込みで印象や感想なんてどうにでも転がるものです。
プラシーボ効果などもそうですね。
ですのでどのタイヤに入れ込むとか、贔屓目に見るとかなしでインプレしたいと思います。
REGNO GR-XT
さて、VEUROの次は19へのインチアップに伴いホイールの幅も0.5J広がりました。
そしてタイヤはREGNO GR XTの225/40R19です。
タイヤのプロファイルが薄くなり容積が小さくなったので空気圧はあまり低くできず、最低ラインと思える2.4にしました。
VEUROからREGNOに替えた第一印象は、
ハンドルが軽い!
(それに伴って)とてもクイック!
一言で言うと「軽快」です。
19インチに替えて剛性がアップしたこともあるんですが、タイヤの素性がそうであることは、「乗り心地がそれ程悪化してない」ことからもわかりました。
ただこのハンドルの軽さとレスポンスの良さは、裏を返すと「落ち着きの無さ」と言うネガティヴな現象でも現れました。
高速道路での安定感のある直進性がイマイチ良くないのです。
ちょっとしたハンドルの入力に反応しようとするので、少し煩わしい感覚です。
さてグリップ力ですが、高価なプレミアムタイヤが(快適性能が高いからといって)グリップしないのは許されないと思います。
その点ではREGNOを含む3種とも、走り屋ではない私が走るシーンにおいてグリップ不足を感じるシーンはありませんでした。
そしてこのREGNO XTは先述した性格をワインディングでも現しました。
相変わらず軽快であまり手応えはありませんがグリップも悪くなく、私くらいだととても楽しめます。
インフォメーションを良く伝えてくれるので、ズルっと行きそうな感覚もわかりやすいです。
ちょとした舵角の調整もハンドルが軽く反応してくれるのでスポーティ。
高級車に良く履かれてるイメージがあるタイヤですが、『意外とスポーティ』な性格を持っています。
そして最後になってしまいましたが、乗り心地と静粛性です。
タイヤの静粛性を単一の条件だけで比較するのは意味がありません。
何故なら、路面の状況とスピードの違いでそれぞれのタイヤに於いて得意とする条件が違うからです。
ですので静粛性を比較する場合、
日常での様々な状況での全体感で総合的な静粛性で比較するしかないかなと思います。
さてREGNOですが、静粛性は総合的に高いです。
REGNOの静粛性は、ウルサイと感じやすい周波数域を上手く抑えている点にあると思います。
他に比べて発生するノイズ音が高めの音で、上手く低周波の〝ゴーッ〟と言う音を抑えているのがわかります。
どんなタイヤで走っても〝ゴーッ〟と言うノイズがうるさい荒れた路面。
REGNOは良く抑えていると思います。
あと、どんなタイヤで走っても静かなキレイな舗装の(めったにありませんが)路面でも、テストしたタイヤの中で一番静かでした。
乗り心地に関しては、40偏平を考えればやはり良いです。
ただレスポンスの良さとして現れてる剛性感が乗り心地を少しスポイルしている作りとなっているんだろうなという感じはします。
ADVAN db

REGNOの次はヨコハマタイヤのデシベルです。
19インチ+車高調(スプリングが硬め)の乗り心地の悪さを改善したかったのもあり、オリジナルの18インチに落とし(ちょい太く8J)で225/45R18のdb 空気圧2.35。
第一印象は、
ハンドル重っ、ダルっ(軽快感なし)です(笑)
こう言うと、ダメタイヤ?となるかも知れませんが、これはREGNOから履き替えた直後の第一印象です。
感覚的にはやはり直前まで履いていたタイヤとの大きな違いがクローズアップされてしまいます。
さて、第一印象はともかくとしてdbはどうだったでしょうか。
結論を先に言ってしまうと『とーっても良いタイヤ』です。evizo一押しです。
レスポンス、軽快感はREGNOには劣りますが、特筆すべきは乗り心地とグリップ感。
サスペンションが本格的に働き出す前の路面の小さな凹凸は、たぶんサイドウォールの柔らかさを含めたトレッド面とで上手く吸収してくれてます。
ただし、私の車で残念だったのはスプリングのバネレートが高く、サスペンションが働き出す凹凸の領域になるとその恩恵が受けられなくなることでした。
これは他のタイヤにも言えることで、タイヤでケアできる乗り心地の範囲は狭いということです。
意外だったのはグリップ力の高さでした。
これはREGNOよりも高かったです。
クイック感は低いですが、舵角どおりにしっかりグリップしてくれるので安心感がありました。
高速での直進性はまあ普通な感じです。
REGNOよりリラックスして乗れる感じ。
REGNOより確実に劣っている(怖いので言い切りはしませんが)のが静粛性。
履き替えた直後のいつものドライブコースの一部では明らかにうるさかったのでそう言ってしまいますが、
先述のとおり、路面によって得意な路面があるみたいで、REGNOより静かだったりするする場所もきっとあるんだと思います。
REGNOに比べ低周波のゴーッという音を消せてない印象です。
しかしながら、静粛性にはうるさい自分でもこのdbの乗り心地とグリップ力は
それを差し引いてもとても魅力的です。
さて、最初に履いていたVEUROをここで再度履いてみてどうなのか?これが楽しみでした。
VEUROからREGNOに履き替えたときの比較から、「ハンドルの重いタイヤ」と言う印象しか残っていませんでした。
ここでdbから乗り換えてどんな印象になるのか?
VEURO 空気圧2.35
全然違いました(≧∇≦)
ハンドル全然重くありません。
dbより軽く軽快です^^;
本当人間の感覚とそれを言葉に表すとどんないい加減な表現になるかと思い知らされました。
VEUROはハンドリングの軽快感はREGNOとdbの間。
ただしレスポンスはちょっと遅れてやってくる感じです。
反応するまでの遊びが多い感覚。(直前に履いていたdbとの比較)
ただコーナリングでコーナリングフォースが働き出すと舵角どおりに気持ち良くスーッと走ってくれます。
乗り心地はdbより劣りました。
感覚的にはREGNOと同等位?
ちょっとした段差のショックと気になったのは荒れた路面の細かな凹凸をハンドルまで伝えてくる事です。
ただこれに履き替える時、10㎜のスペーサーを入れたのですが、ハブリングなしで入れたのでその影響があるのかも知れないとVEUROの名誉のため付け加えておきます。
(高速ではハンドルのブレや振動はありませんでした。)
直進性は可も無く不可も無く至って標準的。
静粛性はdbと同等レベルか、ちょっとうるさ目か?というところで、
他の二つに比べ優位に立つ項目が見つかりませんでした(≧∇≦)
結論
★静粛性と軽快感ならREGNO
街乗りで楽に楽しく走りたい人向け
★乗り心地とグリップ感ならADVAN db
しっとり大人な走りだけど、グリップ力は欲しい人向け
VEUROは全て中庸なので、予算的に他のタイヤより安く買えるならオススメできます。
尚REGNOはXiになって各性能が上がっている(メーカー談)そうです。
個人的にはdbが一押しです。REGNOはXiになって更に良くなっている前提であればREGNO GR Xiも良いですね。
静粛性と軽快感ならREGNOですが、盲目的にBRIDGESTONE最高!って思ってる人へのアンチテーゼとして、というかdb地味ですがほんとうに良かったので一押しします。
項目採点(あくまで私見ですので)
◎レスポンス・軽快感
REGNO XT 10点
ADVAN db 8点
VEURO E303 9点
◎グリップ
REGNO XT 9点
ADVAN db 10点
VEURO 303 9点
◎静粛性
REGNO XT 10点
ADVAN db 9点
VEURO 303 8.5点
◎乗り心地
REGNO XT 9点
ADVAN db 10点
VEURO 303 9点
あと大切な性能にレイン性能がありますが、
雨の日は安全運転しかしないので何も言えることがありません。
※私の求めるレイン性能はあくまで保険としてのレイン性能です。
これはあくまで私の個人的な意見となりますの本気にしないでくださいネ(笑)