大変ご無沙汰しておりました、水城です。
予告通り、元旦から初日の出を見るオフ、通称「
俺たちの夜明け」をやってきましたよー!
本業が忙しく、今の今までレポを書けませんでしたが…ちょっと長くなりそうですが、お付き合いください。
午前0時。
仕事が終わり、年越しそばも食べたので、布団や栄養ドリンクなどをありったけ積み込み、出発。
今回、所属するチーム「
Wind Ark」のリーダー、
クロフォードと二人旅のため、当初の経路から一部変更し、
実家を出発、国道239号霧立峠を突破
幌加内町添牛内で国道275号に転進
道道72号江丹別峠を突破
道道915号、道道98号で旭川新道に合流
道道90号旭川環状線を走り、クロフォード宅到着
という予定で行こうと思っていました。
所要予定時間3時間。
しかし…
国道239号、霧立峠はこの有り様。
中間地点の除雪ステーションを過ぎて数kmのところで、あまりの積雪の酷さに引き返し、下り方面を撮影したのが、この一枚。
ざっと測って…
積雪20cm!
ふもとからずっと走って来ましたが、途中の苫前町東川地区を過ぎたところから、道路には私以外の車が走った形跡がありませんでした。
そこからもわざとオーバードライブをオフにして、3速で雪をかき分けながら走り続けましたが、雪で全然前に進まず、エンジンは常に高回転で回ってるのでエアコンからは香ばしい匂いがしてきてました。
しまいには、なぜか
バッテリーの電圧が下がり始め、ヘッドライトの明るさがみるみるうちに減っていき、暗闇一歩手前まで行きました…
こいつは…相棒が「今すぐ引き返せ」と警告を発してるんだと思いました。
30分かけて峠の半分まで来たところ、非常に悔しいですが、Uターンを決断しました。
これでまたふもとまで30分…貴重な時間を無駄にしました(つД`)
てかね、年末年始だからって、ほとんど誰も走らないからって、夜に全く除雪をしないってのはどうかと思うよ…w
さて、ふもとにある実家に出戻り。留萌を経由する予備ルートに変更。
国道239号、国道232号で留萌市まで爆走
留萌大和田ICから深川JCT経由、旭川鷹栖ICまで爆走
鷹栖ICから、旭川新道、道道90号経由でクロフォード宅到着
としました。
所要時間2時間半。ロスした時間を含めると3時間半。
実家を出発したのは、
午前1時10分。留萌まで45km。
留萌のモダで給油しなければガソリンが足りない状況だったのに、
モダの閉店は午前2時。
おまけに除雪されていないガタガタ道。
飛ばせば刺さって死。飛ばさなくてもモダ閉店で死。
ならば。
走って死ぬわぁぁぁ!
ということで、限界まで飛ばしましたw
滑る路面なら滑らせてしまえば良い(キリ
で、モダの閉店時刻ぎりぎりに滑り込み、給油。
近くのローソンで小休憩、寝ていたクロさんを電話で叩き起こし現状を報告してから、すぐに大和田ICまで向かいました。
高速は路面が見えていたものの、ちょっと凍っていたので、感触を確かめながら、飛ばしました。
滑らせるような運転をしなければ何も問題はない(何
午前3時半、旭川鷹栖ICから下り、クロさん宅へ。
今回はクロさんの愛車「イエローブレット」はお休み。
引き続き当方の「
Silver Bullet」一台で向かうことに。
これは夜通し走るために、私の限界がいつか来るだろうことを予想して、クロさんにバトンタッチ出来るようにするための策なのです。
クロさんは旧名寄本線及びその支線である「渚滑線」の廃線探索で紋別付近に突撃したことがあるというので、 とても心強かったです。
近くのセブンイレブンで、レッドブルなどを買い出ししてから午前4時頃、出発。
旭川環状線道道90号をグルッと回り、豊岡14-6交差点にあるモダで給油。
道道140号→道道37号→道道140号と石北本線沿いに走る。
午前4時39分、愛別ICに到着、旭川紋別道で東進。
時間的にいよいよ余裕がなくなってきたので、路面状況を見定めながら、限界まで速度を上げて駆け抜けます。
そのかいあってか、浮島ICに午前5時8分到着。
ここらへんから、右腕に疲れが出始めたのか、鈍い痛みが出てきました。
これで眠気が来たら完全アウトなので、話題をどんどん作りしゃべり続けながら、走りました。
何度か「
1機やらせてもらってよかですか」コールがあったけれど、YESとは言いませんでした。
自分の力で目的地まで到達できなければ、ダメな気がしたのです。
相棒「KWG」に負けない夜明けを迎えるには、私に甘えは許されないのです。
気を使ってくれたクロさんには申し訳ないですが、紋別まではよほど眠かろうが辛かろうが、走りきることにしました。
浮島峠及び国道273号は雪の影響もありますが、それ以上に道幅が狭く、地元の霧立峠と比べ、個人的に走りづらい感じを受けました。
カーブはそれほどきつくないのですが、ブラインドが多く、攻めるに攻められません…
下りは多少路面が見えていたので、鹿の飛び出しに気をつけながら、攻めます。
道中ほとんど民家がないので、心細かったけれど…
午前6時、滝上町道の駅「香りの里たきのうえ」到着。休憩なりー!
確か滝上町って芝桜の名所じゃなかったかしら…一度見に来ようかな。
軽く柔軟体操をして体をほぐし、眠気を覚ましてから、出発。
しばらくすると東の空が明るくなってきました。
あいにくの、曇り空。
仕方ない、行けるところまで行ってみよう。晴れなかったとしても、夜明けは夜明けだ…
そう思い、国道273号を北上、紋別市中渚滑で道道713号に転進。
そのまま紋別市中心部に突入できる道路だったので好都合。
午前6時半、紋別市市街地に到着。
目的地の紋別公園がどこなのかいまひとつわからなかったので、Google先生に助けを求め、午前6時41分、なんとか紋別公園に到着。
紋別市内の高台にある公園で、街中を見渡せる展望台から、東の空から上ってくるお日様を迎撃しようというわけです。
展望室にはすでに先客がたくさん。同じように初日の出を見ようと、地元の老若男女が集っていました。
うう…こんなに人がいるなんて思いもしなかったよ…
人混みが苦手な私は、ざわつく展望室内を出て、屋上の展望デッキに上りました。
デッキでは、地元の市役所職員っぽい眼鏡のお兄さんが東の空を眺めていました。
対人スキル皆無な私に代わり、クロさんが、我々が旭川から来たことを挨拶がてら伝えると、お兄さんは「
今年は初日の出、難しいかもしれないねえ」とぽつり。
これだけ厚い雲だし、地元の人でもそう思うってことは、やっぱり今日は厳しいのかな…
いや、諦めなければ、お日様はきっとやってくる…!
そう思い、しばし談笑しながら日の出時刻を迎えるも…
太陽は、現れず。
地元のお兄さん「うーん…今年はやっぱりダメだったねえ」
クロフォード「玲音さん、どうする? 夜明けの成否は任せるよ」
私「むー…」
だめ、だったか…
まあ、こういう日もある。初日の出を見るためにここまで来た事自体が意義のあることなんだ。
そう思い直し、駐車場で撮ったのがこの一枚。
空模様がなんか素敵だなあと思ったので、撮ってみた。
これを撮っていると、
「
すみませーん。ちょっとシャッターお願いしてもいいですか?」
見ると、さっきまで展望室で夜明けを迎えようとしていた若い兄ちゃん、姉ちゃんたち。
私、写真撮るの(ついでにいうと撮られるのも)苦手だけど…いいのかな?
そう思いながら、兄ちゃんたちの集合写真を何枚か撮らせてもらいました。
ここでまた、クロさんが「俺たち旭川から来たんだけどー」というと、みんな一様に驚いてたり。そりゃそうでしょうねw
寒いので車の中に戻り、かじかむ手でKWG宛に夜明け失敗報告のメールを打っていると…
「あれ、なんか晴れ間が…」
「ええ? マジで?」
「行くよ、クロさん! 早く!」
太陽が見えそうな空模様になって来たので、カメラをひっつかみ、再び展望台を駆け上る二人。
東の空に、コンデジとスマホの二丁拳銃を構えると…
Welcome to the "SUNSHINE PARADE".
雲の晴れ間から顔を覗かせた太陽は、とても神々しかった。
冷えきった紋別の街を、ゆっくり、確実に照らしていく。
これを、見るために、私はここまで来たんだ。
シャッターを切る。切る。切りまくる。寒さも忘れ、ひたすらに写真を撮る。
夜明け、成功。
夜明け成功に喜ぶクロフォードの図。
私もらしくないけれど、ガッツポーズなんかしてみたり。
KWGに再度連絡。向こうもようやく太陽が姿を現したらしく、写真を撮っていた真っ最中だったとのこと。
なんと、彼の弟も、太陽を迎撃するべく別行動をとっていて、そちらも無事夜明けを観測できたという。
3箇所同時夜明け、成功。
これ以上ない、結果でした。
諦めかけていた夜明けだけに、時間はかかったものの、日の出を見ることが出来てとても嬉しかったです。
太陽から元気をもらい、今年一年も頑張れそうだと思った、2014年の元旦の朝でした。
ちなみに、この後、仮眠をとってから紋別市街・サロマ湖付近の散策をしていましたが、それはまた別の機会に。長くなりすぎたので…
というか、クロさんの日記の方が詳しいので、彼の日記を見てみてください(コラ
とりあえず、「
俺たちの夜明け~SIlver Bullet~」レポ、これにて終了!
ご覧くださりありがとうございました!