モタスポ観戦録はちょっとお休みして、先日、愛車の修理の際に代車で借りたFORESTERのインプレッションを…。
愛車は古いので、定期点検ごとにゴム部品、樹脂部品の交換がありまして、今回はステアリング・ギアボックスのブーツ交換となりました。
作業は丸一日かかるとのことだったので、代車を借りました。
5月の車検時には『ラッコ』とか言う、大阪発動機製の軽自動車が代車だったのですが、このクルマ、エンジンを切ってもライトが消えないんですよ…。
SUBARU車って、エンジン切るとライト消えるんで、ライトが点きっぱなしということが起きないんですよね。
で、いつも通り、エンジン切って、クルマから降りようとしたらピーピーピーって警報がなるので、何事かと思ったら、ライト点けっぱでした…。
春の車検は、排気過熱警報センサーの新品が入手できなかったり、フライホイールにクラックが見つかったりと、見積もり以上の時間が掛かったので、途中でラッコは返却し、レンタカーのIMPREZA SPORT(GP型)に乗ることになったんですが、やっぱりSUBARU車は安心します。
前置きが長くなりましたが、今回の代車は何が来るのか、心配半分、楽しみ半分でディーラーに行くと、新型FORESTER(SJ型)を準備して、待っていて下さいました。
新型FORESTERは、夏にお台場で開催された『体感!スバル!ワクワクパーク2013』で同乗走行はしたのですが、自分で運転するのは初めてですっ!
ひゃっはー!最高だぜぇぇぇっ!
ってことで、ついついドライブに出かけたりして…。
30kmほど離れた山奥の観光地(?)へ出かけたのですが、まず驚くのが、いわゆるスポーツグレードではないのに、比較的硬めの足回りです。
SUBARU車って総じて硬めのセッティングですが、FORESTERは硬いなー、と思う程度には硬いです。
ただ、嫌な硬さではなくて、しっかり感のある、走り易い硬さ。
でも、普段から激硬のクルマに乗ってる私の意見では、参考にならないかも…。
普段、5ナンバーセダンに乗っているので、やはりデカイです。
でも、車体感覚はつかみ易く、乗ってすぐに、左右の大きさを把握できます。
視点は高いですねー。
まぁ、それも、愛車が低すぎるという可能性があるので、一般的な感想ではないかも知れませんが…。
しかし、視点の高さは感じるのに、運転していると、地面に張り付くような走りをします。
ロールしませんっ!
SUBARU車って、どのクルマ乗ってもロールしないですよね。
だから、安心してコーナーに飛び込んでいけます。
そして、燃費が良い。
丁寧な運転を心がければ、15km/Lくらいは簡単にマークできます。
と、褒めちぎってきましたが…。
欲しくなるクルマでは無いんですよね………。
クルマに問題があるわけではなく、今、自分が乗るべきクルマでは無いという話なんですが。
そして、その主たる原因はミッション(リニアトロニック)にあります。
リニアトロニックは非常に優秀で、ペダルワークに合わせて変速比を調整してくれます。
加速時は、絶妙な変速比の調整によって、エンジンの実馬力以上のパワー感を演出してくれます。
ブレーキング時には変速比を大きくとり、エンジンブレーキの効きまで調整してくれる優れものです。
それに加えて、一昔前のATみたいに、ドライバーの意思に反して変速してしまうようなことも、極めて少なく感じました。
下手にMT乗るよりも、圧倒的に優れた変速機構です。
ホントに良く出来ている。
良く出来すぎていて、運転がイージーなのです。
私の中で、『運転し易い/し難い』と、『運転がイージー/ハード』なのは別の基準です。
私の愛車であるLEGACY RS typeRAは、運転し易いけどハードなクルマ。
SJ型FORESTERは、運転し易く、イージーなクルマでした。
運転のし易さは絶対に必要で、主に街中を走るときのような、趣味ではなく、実用でクルマを運転するときのクルマに対する評価です。
一方、イージーかどうかは、趣味としてクルマを走らせるときの評価です。
自分の思い描くドライビングに対する、クルマのスイートスポットの広さと捉えてください。(伝わらないかな?)
ワインディング、サーキット、はたまた凍結路のような低μ路面で、ブレーキのタイミング、コーナーの立ち上がり方、ライン取りetc…運転するときに気を使うことに対して、自分が目で捉えた路面の情報から、走り方を組み立て、実際に運転操作を行う。
この一連の流れの中に、問題があったとき、たとえば、見た目以上にきついコーナーだったとか、そういうときに、どの程度、運転を組み立てなおさなければならないのかが、イージーかどうかだと思ってます。
(伝わってるのかな?)
簡単に言えば、適当に走っても、それなりに走れてしまうクルマなのか、十分な経験や判断がないと、良い運転ができないクルマなのか、という話です。
(最初から分かり易く言えば良いのに…)
クルマ好きで、まだ若く、これからいろんなクルマに触れるであろう今、イージーなクルマに乗るのは勿体無い。
もっと、いろんなことを考えながら乗って、ちょっと出掛けるだけのドライブでも、ドライバーとして成長できるようなクルマに乗っていたんです。
すると、良く出来すぎたリニアトロニックを搭載する現在のSUBARU車は、望むクルマでは無いというわけです。
もちろん、下駄車としては最高ですし、クルマに興味の無い人にこそ乗って欲しいクルマなんですが…。
話が長くなりましたが、たまには新しいクルマに触れる機会も、新鮮だなぁ、と思った次第であります。
いろんなクルマに乗って、いろんなこと考えて、ドライバーとして成長したいものです。