• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

有江洲 歩恵のブログ一覧

2019年03月27日 イイね!

三陸鉄道リアス線全線開通に立ち会って

三陸鉄道リアス線全線開通に立ち会って突然こんな話をすると、驚く人も多いのかもしれませんが、私は学生時代、鉄道研究会に所属していました。

会社でも隠すことなく、むしろ公言しているくらいなのですが、誰しもが勝手に自動車部だったと思い込んでいるようで、何度訂正しても、相変わらず自動車部だったと思われています。

それくらいに、私の自動車趣味はインパクトを与えている様子です。



鉄道趣味と一口に言っても、写真や模型、旅行等々、いろいろな楽しみ方があります。そこは、サーキットだったりドレスアップだったりドライブだったりと、自動車趣味も多種多様なので、ご理解いただけるのではないでしょうか。

じゃあ、鉄道の魅力は何?と聞かれると、言葉に窮するのですが、私は乗り物としての特殊性にあるように思います。

自動車、飛行機、船、ロケット…どの乗り物をとっても、乗り物が進む場所の自由度が高いですが、鉄道だけはかなり制限されます。
そういういと、いやいや道路は?空港は?港は?発射台は?というツッコミを貰いそうですが、鉄道はその比ではないのです。

鉄道車両を道路の上に直接置けば、たちまち車輪がめり込んでいくでしょうし、レールの上でなければ右にも左にも曲がれないのです。
鉄道は、鉄道というシステムの上でしか成り立たない、そういう存在です。

だから、写真を撮るにしても風景の一部として切り出したくなるし、模型も車両単体だけでなくジオラマも作りたくなるし、旅行で鉄道のある街を散策するのも楽しいのだと思います。



前置きがずいぶん長くなりましたが、こういった鉄道の特殊性が、趣味だけではなく、自分の街にも鉄道が通っているということに対して、誇りに思ったり、感謝したりすることへつながっているのだと思います。

東北の震災後、不通となっていたJR山田線の宮古 - 釜石間。
第三セクターで運行する三陸鉄道へと移管され、3月23日、盛 - 釜石間を繋いでいた南リアス線、宮古 - 久慈間を繋いでいた北リアス線と合わせて、リアス線として岩手県沿岸を縦断するように全線開通しました。

その上り一番列車を宮古駅から釜石駅まで追いかけた一日の記憶を留めておこうと思います。


日付が変わる前に群馬の自宅を出て、東北道を北上、花巻から釜石道へと進み、遠野ICで降りて国道340号を使い、宮古駅に辿り着いたのは午前9時前、片道650kmと、東北の広大さを体感しました。

駅には、今回の全線開通のために増備した新車が2両つながれて待ち構えています。



先頭には『祝 三陸鉄道リアス線開通』の文字が躍るヘッドマークが掲げられていました。




1000セット限定で記念発売された『三陸鉄道リアス線誕生記念きっぷ』を購入。
また、宮古駅の隣に新設された土産物屋『さんてつや』でお土産品を購入。

駅前にはテレビ局や新聞社の取材が多く集まり、イベントも催され、お祭りムードでした。
一番列車が発車する12時を前に宮古駅を立ち去り、周辺駅の様子を確認。


隣駅の磯鶏駅には、大漁旗が準備されており、もう一駅先の八木沢・宮古短大駅では駅前でイベント開催中。

どこで一番列車を見ようかと考えた末、磯鶏駅に戻ることに。

そして、12時過ぎ、一番列車到着。



トンネルを抜け、一番列車が警笛を鳴らして磯鶏駅へと進入します。
大漁旗が揺れ、上がる歓声。



地元の方々に歓迎され、一番列車が到着しました。
振り返ると、老人ホームから多くのお年寄りが玄関から身を乗り出すように、列車の到着を見守っていました。

再度警笛を鳴らして出発。
1分ほどのことだったハズですが、とても長い時間に感じました。


列車を見送った後、愛車に火を入れ、のんびりと国道45号を南下します。
磯鶏駅での時間だけで、とても満足したので帰ろうと思っていたのですが、途中の陸中山田駅あたりで一番列車を追い抜いたことに気付きました。

それなら…ということで、世界最大の防潮堤に囲まれた町、大槌で列車の到着を待つことにします。


大槌駅の北側に位置する長大な鉄橋を渡り、震災復興工事に携わる人々の歓迎を受けながら、列車は駅へと入りました。



改めて写真を見返すと、工事中の防潮堤や復興住宅など、まだまだ色濃い震災の影響を感じますが、鉄道の復旧によって、復興が進むことを願ってやみません。

駅前広場ではイベントが行われていました。




再び愛車を走らせて、一番列車の終点、釜石駅へと向かいます。

列車は既に釜石駅に到着、折り返し運転を待っていました。



釜石駅でもイベントが開催され、三陸鉄道の全通と、ラグビーW杯開催に沸いていました。



冒頭でも書いたように、鉄道というのはとても特殊な乗り物で、だからこそ開通の歓びもひとしおと思います。
震災から8年が経ち、風化や忘れられることを心配する報道を多く見ましたが、やはり多くの人に一度、訪れて欲しい土地と思います。

もちろん、岩手沿岸に限らず、東北から東関東にかけて、広い範囲に訪れ、直接目の当たりにすることが大事だと思います。

震災時、東北の大学に在籍していたこともあって、福島から岩手にかけての沿岸には、震災後に足しげく通い、工学部生として思うこと多くありました。
なかなか言葉にはならないし、人に説明するのも困難なのですが、震災による被害の大きさや、その後の復興の様子は、あまり良い言い方ではないのですが『今しか見たり経験したりできないこと』なのだと思います。


三陸鉄道に関しては、朝ドラ『あまちゃん』の影響で久慈駅までドライブしてウニ丼を食べたことが一度。
北リアス線、南リアス線復旧後、全駅を愛車で一日かけて巡り記録したのが一度。

私が所属していた鉄道研究会には、三陸鉄道が開業した日を追ったアルバムがあります。
それをなぞる形で、全駅を巡って記録したアルバムを、卒業間近に作成しました。

そして今回、リアス線開業の様子を一部ですが追うことが出来ました。


心残りと言えば、震災前、仙台駅から八戸駅までを結んでいたリアスシーライナーに乗れなかったことです。
いや、乗らなかった、と言ったほうが正確です。

あの頃は、毎年夏に設定されているから、そのうち乗れば良い、いつか乗ろう、と思っていました。
岩手県沿岸は鉄道でつながりましたが、宮城県沿岸は気仙沼線がBRTという形で復旧し、鉄道車両は乗り入れられません。


同じように、2010年の夏、松島基地航空祭も毎年あるから今年はいいや、と言っていきませんでした。


今日あるもの、それが永遠ではないこと。
三陸鉄道、そして松島基地、この二つの存在は、私に対して強烈に『今を生きる』ことを訴えてきます。

平成が終わる、三十路を迎える、多くのことが私に『今しかない』という時間を主張してきます。


CLAMP先生の漫画『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』、修羅ノ国編で登場する阿修羅王の『燃える炎の如く 流れゆく時間に同じものは何ひとつない 変わるからこそ 戻らぬからこそ 一度しかない生を悔いなく生きろと願う神に』という言葉が、頭の中でグルグルと渦を巻いています。


『空を切り裂いて落下する滝のように 僕はよどみない生命を生きたい』


ただ、それを日々実感し、実行するのは難しいのです。
頑張れ、自分。

Posted at 2019/03/27 20:09:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行記 | 日記
2019年03月12日 イイね!

STI MOTORSPORTS DAYに行った話

STI MOTORSPORTS DAYに行った話3月10日(日)、富士スピードウェイで開催されたSTI MOTORSPORTS DAYに行ってきました。

レガ・レヴォセッションズの告知も出てましたが、FSWというとここ数年、レガ・レヴォのために行く場所、という感じになりつつあったので、それ以外のイベントで行くのは久々でした。

学生の頃はSUPER GTの観戦で何度も行っていたんですが…。



このイベント、今回が初開催ということもあって、誘導とか待機列の形成、物販ブースの運営等々、不慣れに感じる部分もありましたが、その辺りは回数を重ねて、良くなっていくと思うので、是非、来年以降も続けて欲しいですね。


イベント中は、ずっとステージとコースサイドを行ったり来たりしてました。
シケインまで2度往復したので、さすがに疲れましたが、ほぼ全開に近い速度で走ってるニュルマシンを見るのは初めてで、想像以上に迫力あるエグゾーストと、GTマシンにも匹敵するラップタイムで、驚きの連続でした。






全日本ラリーのドライバは相変わらずとっ散らかってるんですが、楽しいトークショーでした。
しかし、勝田さん、鎌田さん、同乗走行でスピンするの面白すぎじゃないですか?








この笑顔は、いつ見ても癒されますね。

ステージイベントのほうは、ラリードライバ・トークショーのほかに、冒頭の参戦体制発表と、辰巳総監督のトークショーを見ました。


STI平川社長のあいさつの中、『次の30年』(STIは2018年で30周年だった)という言葉がありましたが、次の30年に初代LEGACYは含まれてるのかなぁ…という思いが強かったです。

まぁ、含まれていないんだろうなぁ…



辰巳総監督は、世界中の道で開発中のBC型LEGACYで走り、足回りを煮詰めていった張本人で、その後もBC型RSを駆ってN1耐久に参戦し、愛車もBCだったという人物。

トークショーはニュル関連の話題が多かったですが、クルマ作りに対する思いは30年前にも通じるものがあったんだろうと思います。



ニュルの話で一番気になったのは、ディーラメカニックを招集して、世界の舞台で戦った経験を持ち帰り、お客様のクルマのメンテに臨んで欲しいという話でした。

昨年、富山でエンジンが止まって帰れなくなった際は、急遽、富山IC店に持ち込ませてもらって、2週間ほどクルマを預けていました。
このお店にはニュルに参加したメカニックがいて、それまで誰も気づかなかった燃料ポンプのハーネス不良という原因を突き止めてもらいました。

この時の整備で完全に治ったワケではなく、その後もエンストを繰り返し、無理やりやってきた昨年のレガ・レヴォ当日の朝、カプラの不良端子部に自分でアルミホイルを詰めることで治したんですが、それも、このメカニックが原因を突き止めたおかげで、解決策を思いついたので、本当に感謝しています。



一方で、本当にメカニックなのか?と、疑問に思う作業をされた経験も1度や2度ではありません。
あまりの酷さに、ディーラを替えたこともあります。

SUBARU本社やSTIが掲げる理想は崇高で、聞けばクルマ好きな誰しもが頷く内容に思えますが、それをメーカ社員や販売店の一人一人まで浸透出来ているかと言えば否なのです。

SUBARUもSTIも好き、イベントも楽しかったし、そこで聞いた話には夢があるけれど、いざディーラに行ってがっかりするという展開は避けたいです。
今は信頼できるメカニックに出会って、なんでも相談できる環境がある程度整っていますが、永遠ではないのです。


理想は一日にして成らず、継続こそ力。


ぜひ来年もこういったイベントで楽しい一日を過ごしたいし、次の30年も楽しくLEGACYに乗っていたい。
SUBARUやSTIが掲げる理想が、一日でも早く浸透して、安心して整備を受けられる日が来ることを願って止みません。



最後に。
今年は5月19日がレガ・レヴォのようですね。
また、FSWでお会いできることを楽しみにしています。
Posted at 2019/03/12 23:06:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2019年03月03日 イイね!

冬のロングドライブ

冬のロングドライブ2月があっと言う間に過ぎ去っていきました。
僅か2、3日短いだけでありながら、2月はとても短く感じます。


最初に、ちょっと告知を。

今年の夏コミC96に申し込みました。
初めてのことなので、今後どうなるのかよくわかっていないところもありますが、抽選を経て、上手くすると8月、初めての同人誌を出すことになります。

今のところ、このクルマ趣味で思ってるところを、艦これ漫画の形で描ければと思っていますが…頑張ります。



さて。

『冬は短し、走れよ自分』

冬には冬の楽しみ方があるハズ。
天気の良い日だけが、ドライブ日和ではありません。
ブログをサボっていた2ヵ月ほど、距離を稼いでいました。


1月26日、列島が史上最強クラスの寒波に襲われた週末。
雪を求めて福島県の最果て、田子倉へクルマを向けました。

夏であれば新潟県へと抜ける国道。
世界屈指の豪雪地帯である福島・新潟県境は、ダム銀座でもあります。
冬季閉鎖の国道の果てには、田子倉ダムがありました。



雪に霞む堤体、コロナ放電の音に包まれる電力設備。


雪国で育ち、春になれば溶ける雪を掻かなければならないという現実に、二度と見たくないと思った雪。
しかし、雪の降らない地域で過ごすと、雪の無い冬の殺風景に、雪が恋しくなるという我侭っぷりです。

そして、LEGACYには雪が似合う。





2月9日、この週の半ば、太平洋戦争で沈んだ戦艦 比叡が発見されたとのニュースを見ました。

戦艦 比叡の艦内神社、それは比叡山にある日吉大社でした。
ニュースを見て思い立ちました、日吉大社まで、日帰りドライブをしよう。



日付が変わったのと同時に群馬を出発し、日の出頃、九頭竜ダムにて。
3mm厚のガラスを挟んだ外は氷点下。

そして10時過ぎ、到着。



境内を散策。
日吉大社の隣は、比叡山延暦寺。

門前町を歩き、お蕎麦を頂き、3時間の観光。



そして、また、ドライブ。
1日で1,100km以上走り、自宅に帰って23時45分。

1日24時間とは誰でも知ってることであっても、24時間を使い切ることは、そうそう無いこと。
アクセルを踏み続けた24時間、とても充実。




3月2日。
朝ご飯を準備していない。
いや、正確に言うと、準備していた、富山県に。

富山・新潟県境の朝日町。
たら汁という郷土料理が食べたい。

国道8号を走るたびに、目には入りつつ、いつも素通り。
でも、調べてみたら朝7時から営業してる。

だったら朝ご飯にすれば良いよね。

やはり日付が変わるころ家を出て、朝6時過ぎ、朝ご飯会場に到着。




開店と同時にたら汁を注文。



アルミ鍋にぶつ切りのたら1匹が、味噌汁に浸かって出てきます。
たらふく…タラだけに。


食べ終わって、とんぼ返り。
11時には群馬に戻って、お昼ご飯はいつもの時間に自宅で食べる。

タイムマシンなのか、どこでもドアなのか。
LEGACYは頼りになります。




ただただ只管に、アクセルを踏むという行為。
楽しいとか、面白いとか、そういう感想では無いことは、最初の頃から気付いていました。

でも、コレはなんなのか、どういう感情なのか、駆り立てられる衝動がある。

今までも、同じようにロングドライブに出ていたのですが、最近、ちょっと心境が変わった気がします。
それは、冒頭で告知した、同人誌を描き始めてから、のような気がします。

改めて、自分にとってのクルマ趣味が、どのようなものなのか、描きながら思い返し、考察を深めている最中のようです。


他人に伝わるのか、伝わらないのか、そもそも手に取ってもらえるのか、いやいやそれ以前に抽選に当たるのか、原稿を完成させることができるのか。
いろいろな不安もありながら、その中でクルマに乗ることに向き合っているような、不思議な感覚があります。



家に居ながらクルマと向き合う、アクセルを踏んで距離を稼ぐ。
自分だけの趣味の在り方と向き合う日々。
『うんうん、これもまた、艦これだよね!』
Posted at 2019/03/03 22:02:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行記 | 日記

プロフィール

「12回目の納車記念日 http://cvw.jp/b/2048994/46607255/
何シテル?   12/16 20:58
有江洲 歩恵(あるえす_あるえ)ちゃん、3歳300余ヶ月児 金属と炭素で形成された機械が好きです
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2019/3 >>

     12
3456789
1011 1213141516
17181920212223
242526 27282930
31      

愛車一覧

スバル レガシィ スバル レガシィ
LEGACY RS typeRA 質実剛健そのものを感じさせるクルマです。 主な装備 ...
ルノー トゥインゴ ルノー トゥインゴ
21世紀を迎えるために購入。 私にも21世紀がやってきました。

過去のブログ

2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation