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有江洲 歩恵のブログ一覧

2015年07月16日 イイね!

九州旅行記5 ~コスモノート・ユーリ・ガガーリン~

九州旅行記5 ~コスモノート・ユーリ・ガガーリン~ちょっと間が開いてしまいましたが、九州旅行記の続きを書きたいと思います。
今日は九州旅行5日目、3月14日の話です。
それ以前はこちらからどうぞ↓
九州旅行記1 ~沈まぬ夕日の果て~
九州旅行記2 ~時を巡る坂の街~
九州旅行記2-2 ~海は忘れない~
九州旅行記3 ~ムツゴロウの土地と人間の土地~
九州旅行記3-3 ~城の主は~
九州旅行記4 ~飛行機たちの午後~

これまで書いていませんでしたが、九州旅行のそもそもの目的はサークルの合宿でした。
鉄道研究会に所属していたのですが、私が属していたサークルも他大学の鉄道研究会の例に漏れず、現地集合現地解散の合宿をします。

『何それ、合宿じゃないじゃん!』

って思う人が大半だと思いますが、文字通り『宿を合わせる』だけです。
言ってしまえば、旅に出る口実として『合宿』を行うのであって、その道中は各々鉄道を好き勝手に楽しみたいという、いかにも鉄道研究会らしい催し物なのです。

そして、3月14日が合宿日、つまり宿へ時間通りに行くことが求められる日でした。


朝早く目覚め、この日、最初の目的地である内之浦宇宙空間観測所へ向かいます。
『うちのうら うちゅうくうかん かんそくじょ』
素晴らしい五七五です。

到着し、見学者申し込みをして、中へ入ります。


施設最深部に『衛星ヶ丘(ほしがおか)展望台』があり、そこからは衛星追跡アンテナ(Φ34m)が見えます。

このとても大きなパラボラアンテナで衛星を追跡し、様々なデータを収集します。


こちらは展望台の脇にあるΦ20mの衛星追跡アンテナ。
私の愛車と比べて、この大きさがあります。

この大きなアンテナが、衛星に指向するために動きます。

展望台を降りて、Φ34mのアンテナに近づいてみます。

もう、信じられないくらい大きいです。
そして、裏面をびっしりと覆い尽くす鉄骨、頑強な印象を与える脚、紺碧の空とそれを支える真っ白なアンテナ…とても美しいです。

小さなアンテナもありました。

奥に見えるのはΦ20mのアンテナです。


観測ロケットの打ち上げなどに使われるKSセンター。

観測用のシングルロケットシリーズのほかに、我が国初の人工衛星『おおすみ』を搭載したL-S4ロケット5号機もここから大宇宙へと旅立ちました。

L-S4のモックアップが展示してあります。





KSセンターからさらに下り、入り口ゲート近くの広場まで来ると、日本の宇宙開発に尽力された糸川博士の銅像と、おおすみの記念碑が置いてありました。


『人生で最も大切なものは逆境とよき友である』




そして、イプシロンロケットの発射台までやってきました。


もともとは大型のMロケットの発射台でしたが、改造されてイプシロンロケットの発射台になりました。
横にはM-Vロケットの地上試験機と発射台の一部が置いてありました。



このボロボロの構造物がロケットの発射炎を受け止め、安全な打ち上げが行われていたそうです。
お疲れ様でした。


敷地内には宇宙科学資料館があり、我が国の宇宙開発の歴史を学ぶことができます。
はやぶさやイプシロンロケットで若干の盛り上がりをみせましたが、やはり、まだまだ国民の理解を得られて無い部分だと思います。
一人でも多くの人に知ってもらいたいですし、何よりも宇宙への盲目的な憧れ、夢、希望を感じられる場所だと思うので、お勧めです。


内之浦宇宙空間観測所を出て、大隅半島の先端、佐多岬を目指します。


道中、海がとてもきれいだったので、写真をパシャリ…。

海沿いだから、平坦な道かと思っていましたが、とても起伏に富み、道幅も狭く、峠道でした。
そして、意外なほど遠い…

道端には菜の花と柑橘類が黄色を添えて、少し汗ばむほどの陽気の中、南へとクルマを進めます。
そして…





特別、何かがあるわけではない。
ですが、なぜか皆、最果てを目指したくなるものです。

大型バイクに乗ったおじさんたちと共に、愛車で最果てに辿り着いた歓びを噛みしめました。


さて、最初にも書いたようにこの日はタイムリミットがあります。
佐多岬に着いたのが12時過ぎ。
18時にはクルマを宿に停めた上で、鹿児島駅にいなければなりません。

あまり余裕がない…。
そして、まだ桜島を見ていない…。

佐多岬からひたすらに鹿児島湾を左手に見ながら、桜島の前景が見える場所を探します。

旅もすでに5日目。
連日の多走行に、体も悲鳴を上げつつ、それでも走らずにはいられない。
愛車と共に走る歓びは、初めてこのクルマに乗った日から色褪せることなく、むしろより一層輝きを放っているかのような思いの中、鹿児島湾を見渡しながら走り続けます。

ようやく桜島が姿を現したので、漁港にクルマを停めます。


火山灰によって空全体が霞んでますが、噴煙を上げる桜島をバックに愛車の写真をパチリ。

桜島を一周したい思いもあったのですが、時間的な都合もあり、途中まで…
気になっていた黒神の鳥居を見に行きます。



現在、大隅半島と桜島は陸続きですが、それは1914(大正3)年の大噴火によるものです。
桜島の東側に位置する黒神地区は全687戸が火山灰により埋没。
同地区にあった腹五社神社の鳥居だけがわずかに顔を覗かせていたようです。

写真の鳥居は高さ3mあったようですが、今、地面から顔を出しているのは腰より低いくらいの高さ。
猛烈な噴火と降灰の様子を後世に伝えるために、当時の村長が保存したそうです。


ここまで走ってきた道、周辺の小学校や民家は、このとき埋もれた村の上に広がっている…。
火山災害の恐ろしさを改めて感じさせられました。


桜島の噴火は続いており、道路にもうっすらと火山灰が…。

こんな電光表示も、この地域ならではなのかもしれません。


さて、いよいよ集合時間が近づいてきました。
鹿児島市内へ向かいます。

狭い道の最奥に本日の宿、合宿地がありました。
クルマを停めると、後輩の自転車が…
(仙台から自転車で来たのかぁ…)

駅でサークルのメンバーと合流。
二人足りない…

とりあえず宿へ戻ると、同期はレンタカーで、後輩はバイクでやってきました。
(なんのサークルだっけ?)


全員集合したところで、食事に出かけます。
前日、鉄板焼きとシロクマは食べたので、この日は海の幸を…。

注文を受けてからマグロをたたき、注油もなしの、本物のネギトロで、すごく美味しかったです。

再び宿へ戻り、どのようなルートで来たのか、芋焼酎片手にルート発表会をしました。
やはり、鉄研の合宿は楽しいですね。
これが最後の合宿かと思うと、少し寂しいです。


ルート発表会を終え、酒もまわったところで、この日は終了。
あとは帰路になります。
Posted at 2015/07/16 22:17:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行記 | 旅行/地域
2015年07月12日 イイね!

大洗『海の月間』イベントに行ってきました

大洗『海の月間』イベントに行ってきましたここまで6回続けて書いてきた九州旅行記はちょっとお休みして、昨日のことを。


2012年の冬にアニメ『GIRLS und PANZER』にドハマりしてしまい、それ以来、寒い季節はアンコウ鍋を食べに大洗を訪れていたのですが、今回は初めて、暑い季節に行ってきました。

梅雨空、台風接近で心配していた天気も、快晴となりました。


朝早く起きて、朝陽を浴びながら北関東道をひたすら東に向かいます。
最初に訪れたのは大洗磯前神社。





ガルパン絵馬は昨年よりも一回り小さくなったようですが、大洗女子学園のみんなが集合していて良いなぁ、と思いました。


その後、臨時駐車場にクルマを停め、まだ少し時間が早かったので、周辺をぶらぶら。

すると、イベントで展示する航空自衛隊のPAC-3が自走してきました。




さて、会場に戻ると、一通りの設営が終わっていたので、まだ少し早いのですが自衛隊の装備を見学します。

航空自衛隊
PAC-3

発射機


レーダー車


電源車


射撃管制車


アンテナマスト車


待機車


軽装甲機動車


陸上自衛隊

オート(KLX250R)


87式偵察警戒車


96式装輪装甲車


94式水際地雷敷設装置


海上自衛隊

あぶくま型護衛艦 ちくま


一通り、装備品の写真を撮ったところで、護衛艦ちくま入港の歓迎式典が始まりました。
勝田駐屯地音楽隊の演奏で始まったのですが、軍艦行進曲からアニメ『艦これ』のオープニング『海色』が続いて、面白かったです。

大洗町副町長のあいさつなどがあったのち、護衛艦ちくま艦長のあいさつの中では『ガルパン』発言があり…
引き続き、一日艦長任命では、ガルパンのアヒルさんチーム声優3人が一日艦長に。
そこで、音楽隊の演奏はガルパンBGMが入り、選曲も素晴らしかった。

なんのイベントなんだろう…これ。


式典が終わり、海上保安庁あかぎの船内見学待機列に並びます。
10時になると同時に列が進み始め…あれ?なんだか列が3つに分かれてるぞ?

1.海上保安庁とガルパンのコラボリーフレットを貰う列。
2.ガルパン等身大パネルの写真を撮る列
3.あかぎに乗船する列

何はともあれ、まずはリーフレット!
ということで、多くの同胞と共にリーフレットを貰い、等身大パネルも列が空いていたので、そのままパネルへ…。


そのころには、あかぎに長蛇の列。
諦め…
またの機会を待ちましょう。


会場をうろうろしてると、献血ブースがあったので行ってみると…







献血をお願いされたので、献血しよう!
→前回の献血から3か月経ってなかった…あと6日で3か月だったのに…
献血受付のお姉さん『ガルパンコラボは8月までやってますので、まだ大丈夫ですよー。』

あ、そうですね、来週以降、また来ます…。


続いて、ガルパンテント村というガルパングッズの販売ブースへ。


私は主人公のお姉ちゃん、西住まほ推しなんですが、お姉ちゃんグッズは『うmy棒』(と称する事実上のうまい棒)とトートバッグ、痛傘で…お値段と狭い部屋に置いておけるものという面から、うmy棒のみを購入。

あと、西住みほの風鈴も買った…
なんで、お姉ちゃんの風鈴とか、ミニうちわとか無いんだよー!(泣き)


お腹も空いたので、ご飯を食べます。
いつもアンコウ鍋を食べるんですが、夏場にアンコウは無いので、海鮮丼を食べました。



食後、イベントを離脱し、アクアワールド大洗へ行きました。
男、一人で…年間パスポートも作りました…

アクアワールド大洗は、サメが充実してます。
サメ、可愛い!


シロワニさんからお手紙着いた?


ツマグロさんたら読まずに食べた?


コバンザメももっと大きな相手にくっつけば良いのに…



こらー!掃除のジャマだぞー!


癒されました。



水族館を満喫し、最後に鹿島臨海鉄道大洗駅に立ち寄ります。
あ…お姉ちゃんグッズが…ガルパンつり革 第2弾

買うよね?


ということで、朝から晩までガルパン尽くし、充実した一日でした。
でも、今回は大洗の街中を歩いてない…缶バッジもらったりしてない…ので、また近いうちに行かなければ!

何度行っても楽しめる。それが大洗のいいところだと思います。
11月にはガルパン劇場版もあるしね!!!
Posted at 2015/07/12 09:31:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記帳 | 日記
2015年07月07日 イイね!

九州旅行記4 ~飛行機たちの午後~

九州旅行記4 ~飛行機たちの午後~九州旅行4日目、3月13日の話になります。
1~3日目までの話はこちらからどうぞ↓
九州旅行記1 ~沈まぬ夕日の果て~
九州旅行記2 ~時を巡る坂の街~
九州旅行記2-2 ~海は忘れない~
九州旅行記3 ~ムツゴロウの土地と人間の土地~
九州旅行記3-3 ~城の主は~


この日は朝8時(だったかな?)に宮崎駅前でサークルの後輩2人と合流。
2人をクルマに乗せて、まずは航空自衛隊新田原基地へ向かいます。

新田原基地には航空戦術教導団隷下の飛行教導群、いわゆるアグレッサー部隊が配置されています。
アグレッサーは世界各国の航空戦術を真似て、敵機役として日々の訓練を支える部隊で、その技量は航空自衛隊内トップレベルです。

アグレッサー部隊はF-15を使用していますが、一目で敵機(役)と分かるように、グレーの対空迷彩ではなく、緑や茶系の迷彩色を施してあります。
ブルーインパルスはどこでも見えますが、アグレッサー機は他の地方で見ることができません。

新田原基地に到着後、基地をクルマで一周してから、目的の眺鷲台に向かいました。
ここからは基地が一望でき、基地へアプローチする機体の撮影がしやすいです。
(※風向きなどによっては、当然ながら離陸側になることもありますが、基本的にはアプローチ側です)


眺鷲台から新田原基地をバックに愛車を…


到着したのが8時半過ぎでしたが、既に2機のイーグルが空に上がってました。
着陸機を待ちます。





航空救難団のU-125A アスコットも降りてきました。

この後、UH-60Jも降りてきたんですが、撮れませんでした…

水上標的JAQ-1を下げたファントムがT-4と共に離陸。
ファントムの離陸はホントに轟音そのものです。


その後、ファントム2機が上がっていき(たぶん標的に対する射撃訓練)、次々と帰投。


さらにイーグル9機が次々と離陸する様子は圧巻の一言。
でも、午前中はアグレッサーが離陸することはなく、時間切れとなりました…。

最後にT-4が帰ってきたのを見て、眺鷲台を後にしました。



海上自衛隊鹿屋航空基地に併設される鹿屋航空基地資料館へ行くために移動している最中、こんなものを見つけました。

国鉄志布志線今市駅の跡地で、写真左側に伸びる道路はもともと鉄路だったそうです。


さて、目的の鹿屋航空基地資料館に到着しました。


役目を終えた航空機たちが、静かに翼を休めていました。

基地へと続く道の反対側に旧海軍の二式大型飛行艇が展示されています。








四方を海に囲まれた島国だからこそ、飛行艇は他国よりも秀でる分野だったのでしょう。

二式大艇の後継機とも言えるUS-1飛行艇。

飛行艇の伝統が今も続いているというのは不思議なものです。


他にも多くの航空機が展示されていましたが、紙面(?)の都合もあるのでP-2だけ紹介します。





上の写真と下の写真、同じ機体のように見えますが、見比べると多くの違いがあることがわかります。
上はアメリカから供与されたP2V-7、下はP-2を改修したP-2Jで、メインエンジンが空冷レシプロからターボプロップに変わり、機体下部のレーダーが小型化されてるほか、多くの変更点があります。

資料館内部は2階が旧海軍時代の展示、1階が自衛隊発足後の展示でした。
とても充実した展示内容で、すぐに時間が過ぎてしまい閉館ギリギリまでいました。


その後、後輩二人を鹿児島駅まで送り届けるためにクルマを走らせます。
そして、鹿児島駅内で夕食。
せっかく鹿児島に来たのだから、鹿児島らしいものを…ということで

鉄板焼きのお店で、黒豚入りのトンペー焼きと…


しろくま!

美味しかったです。



鹿児島駅から出てきて、この日最後に撮ったもの。




『紅の豚』で飛行機、飛行艇の墓場が登場しますが、それとも違った、轟音とも空とも無縁の静かな時を、退役した飛行機たちが過ごしているように見えた日でした。
Posted at 2015/07/07 22:03:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行記 | 旅行/地域
2015年07月05日 イイね!

九州旅行記3-3 ~城の主は~

九州旅行記3-3 ~城の主は~九州旅行記は3日目、3月12日午後の話になります。
ここまでの話はこちらからどうぞ↓
九州旅行記1 ~沈まぬ夕日の果て~
九州旅行記2 ~時を巡る坂の街~
九州旅行記2-2 ~海は忘れない~
九州旅行記3 ~ムツゴロウの土地と人間の土地~

福岡県柳川市で有明海の幸を頂いたあと、九州自動車道で南下し、熊本城を目指しました。
熊本市内は路面電車とバス、そしてタクシーや自家用車で混雑…けっこう大変でした。

そして、ばばーーん!


天気も良く、暑くもなく、寒くもなく、とても良い日でした。


これは桜の木でしょうか…満開だったら、さぞ素晴らしい景色だったでしょうね。


天守閣からは市内が一望できます。


少し遠いですが、熊本駅の新幹線ホームも見えます。

縮小してるので分かり辛いんですが、ホームには九州新幹線800系が入線してます。
ヘッドライトが分かるかなぁ…無理かなぁ…

熊本城は一口城主制度というものがあり、1万円以上の募金をすると一口城主として名前の書かれた板が城内に掛けられます。
今は目標額7億円で新「一口城主」制度の募集が行われているようです。

ですが…今の城主は人ではなくネコでしょうね…


一人でベンチに座ってると、隣にやってきて、一人と一匹でぼーっとしてました。


しっぽガシガシ…


黒いのもいました。


他にも何匹か見かけました。


70年ほど前の城の主の痕跡も見つけました。



さらにその前は、西南戦争。
城内の展示も、多くが西南戦争関連のものでした。


時代の移り変わりとともに、城の主も変わっていくようです。
でも、これからはずっとネコのような…そんな気もします。



この日の日程を終了し、翌日に備えて宮崎へ移動。
健康ランド(みたいなところ)で風呂につかり、マッサージチェアに癒され、就寝。

九州旅行はまだ折り返し地点。
走り続けてる体に風呂が染みました。
Posted at 2015/07/05 21:31:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行記 | 旅行/地域
2015年07月04日 イイね!

九州旅行記3 ~ムツゴロウの土地と人間の土地~

九州旅行記3 ~ムツゴロウの土地と人間の土地~九州旅行記は3日目、3月12日の内容になります。
1日目、2日目についてはこちらからどうぞ↓
九州旅行記1 ~沈まぬ夕日の果て~
九州旅行記2 ~時を巡る坂の街~
九州旅行記2‐2 ~海は忘れない~

この日も朝早く目覚め、愛車を駆って諫早湾を目指します。
最初の目的地は諫早湾干拓事業によってつくられた潮受け堤防です。

潮受け堤防が完成し、水門が閉じられたのは1997年4月で、私はまだ小学校の低学年でしたが、水門が次々と落とされ、海を分断していく様子をニュースで見たことを覚えています。
今でも時折、裁判の関連で当時の様子を見ることがありますね。

これも一度、見てみたかったので行ってみることにしました。


堤防を南側から眺めた様子。
左側が埋め立てられようとしている土地、道路が走る堤防のさらに右側に海が広がっています。


堤防の中央付近にある駐車場にクルマを停め、跨道橋から堤防道路を見渡せます。


少し霞んでいますが、奥に見えるのが、ニュースなどで象徴的に使われる潮受け堤防の水門です。
次々と閉まっていく水門の映像ばかりを見せられるので、もっと水門ばかり並んでいるものと思っていましたが、実際には写真に写っている北側6門と、南側2門だけで、ほとんどは堤防です。

裁判はまだ続いているのか、どうなったのか…
漁業者の言うことも分かる気がしますし、農家の言うことも分かる気がします。
ただ、今、水門を再び開けたところで、堤防は残るわけで、元に戻るわけではないですし、余計に環境が悪化しそうな気もします。

過去の責任を問う必要もあるでしょう。
でも、大事なのは“今”であり“これから”なんじゃないのかと思いながら、水門を眺めていました。

何を求め、どうしたいのか。
その願いは現実的なのか。
実現しないのなら、どこで折り合いをつけるのか。

難しいのかもしれませんが、建設的な議論がなされると良いですね。


堤防には長閑に菜の花が咲いていました。(タイトル画像)
最後に、愛車と水門を写真に収めます。

次に来るときには、事態が前進してることを願いつつ…


潮受け堤防を離れ、干拓地の中心部にある『諫早ゆうゆうランド干拓の里』へ向かいます。
平日、開園と同時ということもあるのでしょうが、客は私一人でした。
(※その後、地元の保育園(?)バスで30人ほどの園児がやってきました)

ここには小さな水族館と干拓事業や干潟を紹介する干拓資料館、その他多くの体験施設があります。
諫早ゆうゆうランド干拓の里

水族館で有明海、諫早湾の干潟を再現したコーナーを見ます。





ムツゴロウやトビハゼ、干潟のエイリアンことワラスボなどがいました。

干拓資料館はとても充実した内容で、平成以降の堤防工事だけではなく、古くからの農業や干拓、干潟での生活の様子などを展示していました。

資料館の外には、こんなものが…↓





稲作用として日本で初めて使用されたコンバインだそうです。
足回りやアーム類のプーリの引き回しなど、メカメカしくて格好良いです。


さて、干潟の生活を見たら、体験したくなりますよね!?
と言うわけで、この日最大の目的である『ムツゴロウを食べる』を実践しに行きます。
長崎道で東脊振ICまで移動し、右手に吉野ヶ里遺跡を見ながら、福岡県柳川市まで来ました。

夜明茶屋
ここは食事もできる魚屋さんで、有明海で取れる多くの珍魚を扱っています。
干拓の里の水族館で見たムツゴロウやワラスボも食べられます。

しかし、この日はムツゴロウの入荷が無く、ムツゴロウの刺身は食べられず…
それでも、ワラスボを含む有明海の幸を使った握りと、ムツゴロウの甘露煮をいただきました。


その日入荷した有明の幸でつくる『名物有明にぎり』\1,800。
この日は、ウニ、エツ、クチゾコ、サヨリ、ワラスボ、マジャク、サルボウ、マエビでした。
九州独特の甘めの醤油でいただくと、とても美味しかったです。
特にワラスボが美味しい。見た目からは想像できない美味しさです。
世間に出回らない逸品、また食べたいです。


ムツゴロウの甘露煮は、当然ながらハゼと同じような感じですが、しっかりと煮付けてあり、頭まで柔らかく頂けます。
ムツゴロウの旬はゴールデンウィークから夏にかけて。
次はぜひ、お造り、にぎりでムツゴロウをいただきたいです。

魚売り場でにぎりに入っていたエツとワラスボを見せてくれました。


エツ


ワラスボ

腹ごなしにお店の周辺を歩いてみると、柳川藩主立花邸や北原白秋の生家など、見るものが多く、観光客もたくさん来てました。


この後、熊本に向かうのですが、ここまでで長くなってしまったし、写真も多いので、九州旅行記3はこの辺で終わりにします。

旅の醍醐味は、何事も見て触れて味わうこと。
3日目の午前中は有明海と諫早湾、ムツゴロウ、そしてワラスボによって、まさにそのとおりの旅になりました。

熊本城に行った3日目午後の話は、九州旅行記3‐3に続きます。
お楽しみ~ノシ
Posted at 2015/07/04 23:11:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行/地域

プロフィール

「12回目の納車記念日 http://cvw.jp/b/2048994/46607255/
何シテル?   12/16 20:58
有江洲 歩恵(あるえす_あるえ)ちゃん、3歳300余ヶ月児 金属と炭素で形成された機械が好きです
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