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有江洲 歩恵のブログ一覧

2018年07月08日 イイね!

250,000km走行を達成しました

250,000km走行を達成しましたずいぶんと時間が掛かってしましましたが、ようやく250,000km走行を達成しました。
良かった、本当に良かった。







振り返ってみると、240,000km走行は昨年の年末、糸魚川で迎えました。

240,000km走行達成&納車記念日

丸々7ヵ月を要してしまいました。
だいたい2,000km/月ペースを保っていましたが、さすがに今回は3月末から4月中旬にかけての水漏れ→ウォータポンプ損傷交換、GWからの度重なるエンジンストール、そしてオルタネータB端子ハーネスの切断と、大きなトラブルを立て続けに出してしまい、今年度はほとんど走れていませんでしたからね…。

それでも、こうして250,000kmを迎えられて、本当に良かったです。





レガ・レヴォセッションズ2018から帰宅した後、駐車場で2週間、眠りについていた私のLEGACYですが、オルタネータのB端子を交換して、ある程度安心して乗れる環境になりました。

と言っても、燃料ポンプのハーネスは相変わらずアルミホイルが噛ませてあるし、万全とは言えません。


B端子についても、ハーネスクリップが欠損していて振動も出そうなので、ブラケットを追加する必要ありかな?
あと、カシメ部分には半田を流す予定です。(電池式の半田ごても買ってみたいし…)




いろいろありましたし、まだまだ尾を引きそうですが、降りるつもりはありません。
すでに次の10,000kmへ走り出しています。
Posted at 2018/07/08 19:01:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | 愛車関連 | クルマ
2018年07月02日 イイね!

レガ・レヴォセッションズ2018お疲れ様でした&ありがとうございました!

レガ・レヴォセッションズ2018お疲れ様でした&ありがとうございました!LS2018から1週間経過してしまいましたが、皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!


私事ですが、会社の寮が閉寮になるということで、LS2018前日に引越し、今日までネット環境が無かったので、ブログ更新できずにいました。



今年のLSは、とにかく『辿り着けて良かった』の一言に尽きます。
心配頂いた皆様、本当にありがとうございました。


上記したように、前日23日は引越しだったため、例年のように伊豆半島ドライブは叶わず。(まぁ、引越しじゃなくても、ドライブできる状態では無かったワケですが…)

17時頃に新居を出発しました。
いつ、ストールするか分からない状況で交通量の多い道路を走るのは怖いので、秩父から雁坂トンネルを越えて甲府、さらに身延線沿いに静岡入りする計画でした。

が、秩父で何度かストール…
エンジンを掛け直せば走る状態だったので、先へ進みます。


雁坂トンネルの手前で、ついにエンジンが掛からない状態に…
しかし、燃料ポンプへのハーネスが原因だと分かっているので、一度抜き差ししたり、ケーブルを押したり引いたりして、ポンプが回るところを探します。

エンジンが掛かるところを見つけたので、手持ちの絶縁テープでハーネスを固定し、走れるようにしました。
意外とこれが好調で、静岡市内までノートラブル。

そろそろ、夕飯に…と思ったのが23時半。
お風呂にも入りたいし、クルマが好調なら浜松あたりまで往復して、走行距離を25万kmにのせてしまおうと思いましたが…交差点で停まると、なぜかアイドルが高い…?

即座にマルチディスプレイモニタの表示を切り替えて電圧を確認すると、11.5V…ははぁ…これはオルタネータ周りだなぁ、と。


とりあえず、腹ごしらえしたあと、エンジンを掛け…?
エンジンが掛からない…長い夜の始まりでした。

暗いし、雨も強くなってくるし、コレはもうダメだ…。
そう思い、車中泊を決行。


そして、朝。


トランクに乗り込み、燃料ポンプのカプラを覗き込みます。
6ピン(うち1本は配線無し)のうち、ハーネス側の左下のピンが短い…というか、引っ込んでいる?

手持ちのラジオペンチで引っ張り出そうとするものの、ペンチが入らず…
困った…とりあえず、何かで導通させれば良いんだけど…と考え、思い浮かんだのがアルミホイル。

近くにあったセブンイレブンでアルミホイルを買い、小さくちぎってピンのところに詰めます。


エンジンが掛かった!


これほど原始的な修理で、エンジンが掛かる歓びを得られるとは。
何はともあれ、一つ目の問題はクリア。


電圧が低いほうのトラブルは…オルタネータのB端子に繋がるハーネスが切断している…。

ここは2年前の9月に、能登半島で切断したところ。
オルタネータをBP/BL以降のものに交換して、B端子の径も異なるので、切断したところに新たな丸端子をカシメていたのですが、再発してしまいました…。

生憎、電工ペンチと丸端子は持ち合わせていないので、切れた部分の配線にまたしてもアルミホイルを巻き、上から絶縁テープでぐるぐる巻きにしました。


再度、エンジン始動。
一発で掛かるし、電圧も13.7Vで安定。

良かった。

これで富士スピードウェイに行ける。


この時点で、静岡市、7時。


時間もないし、イチかバチか、第二東名に乗ることを覚悟。
これで高速道路上でストールするようなら、予定もすべて吹っ飛ぶな…と思いながらも、久々にトルク感のある愛車のアクセルレスポンスに、大丈夫だと言い聞かせながら、ETCのゲートをくぐりました。


ひたすらにアクセルを踏む。


久々の感覚です。
楽しい。


そして、富士スピードウェイへ。
入場ゲート前でAKIRA@BG5さんと出会いました。
1年ぶり、本当にほっとしました。

今年もここに来ることができた。
もう、この時点でLS2018の90%くらいを終えた気がしましたが、イベントはこれから。



予想はしていましたが、今年は最前列、一番前での展示。



洗車もしてないし、申し訳ない気持ちもありながら、今年も1台だけになってしまったBCを見てって欲しいという思いもあり、この場に愛車を並べられる歓びもあり…


今年は、大学のサークルの後輩も3人参加してくれて、感謝感謝。
自動車関係ないサークルでしたし、各学年4人前後という規模のサークルでしたが、毎年のようにLEGACYを購入する人がいるというのは、嬉しい限りです。








あとは例年通り、ぼんやり人のクルマを見たり、FSW内を歩き回ったりして、一日を過ごしました。



心に残ったことと言えば、スバコミブースの最初の挨拶が、株主総会での謝罪みたいだなぁ…ということ。
株主ではないけれど、全員がオーナーですから、そりゃそうかとも思いながら…


あと、午前中、ほとんどだれも聴いていませんでしたが、LEGACY開発者のトークショーも面白かったです。
『LEGACYが持っているグランドツーリングというのは、遠くに行きたいであるとか、いつまでも走っていたい、という気持ちだと思う』というBN/BS型のPJMの発言には、最近離れてしまっているスバルへの思いが、少し戻されたように思います。

遠くに行きたい、その思いで常にハンドルを握っています。
そんな無茶が祟っているとは思うものの、LEGACYに乗るというのは、そういうことなんだ、と妙に納得しました。

ジュネーブモーターショーで公開されたばかりのVIZIVツアラーコンセプトを持ち込んできたあたりにも、スバル、スバコミがユーザーへ歩み寄ろうとしていることを感じました。




でも、やっぱり一番気になるのは、BC型のLEGACY Gr.Aラリーカー。
なんども見てるし、いつも行ってるディーラに展示してある車両ですが、見れば見るほど、発見があります。



リアのナンバー灯ですが、明らかに大型車のものではないでしょうか?
丸囲みにカタカナの『フ』が富士重工製品であることを示していますし、おそらく、バスを生産していたころのものでしょう。

つまり、24V?

12Vよりも24Vのほうが有利とは常々言われていますが、Gr.Aマシンって24Vで動いていたんですか?
詳しいことは知りませんが、そんな気がします。



一日が終わっていき、ビンゴ大会、じゃんけん大会も、例年通りハズレでした。



ただ、レガレヴォで恒例となりつつある、アレの時間です。
勝手に歴代並べ。




今年はフットワークの軽い皆様によって、現行LEGACY以外のLEVORGを含む各世代が集まりましたね。
特に何をするワケでもないですが、クルマを並べて、写真を撮って、話して、笑って…贅沢な時間だと思います。


そして、帰路へ。

霧の中、県道147号で山中湖方面へ向かいました。
頂上を越えると、急に霧が晴れて、青空、眼下に広がる雲海。

そして、富士山。



BC型は、この斜め後方から見るのが一番美しい。、いやどこから見ても格好良いんだけど、このフロントからシャープに繋がる角ばったトランクや、滑らかに回り込むリアガラス、シンプルながらも存在感のあるリアランプ。

来て、良かった。


本当に良かったです。



帰り道、燃料ポンプはトラブル無し。
ただ、オルタネータのB端子は何度か外れ、繋ぎ直しながら帰ってきました。


250,000kmまで、あと16km。
そこから、また新居の駐車場で眠っています。

端子をカシメれば治る。
けれど、一度、ディーラで見てもらおうと思います。

今通っているディーラでは、クルマを見る力が足りないので、以前お世話になっていた整備士がいる店舗へ行こうかと。



そして、信頼感を取り戻して、今年の夏も走り回って、また、来年、お会いできるように…。

とにかく、治して、走れるようにします。



本当にご心配をおかけしましたが、また必ず、走れるようにします。
なので、また来年、お会いしましょう。

ありがとうございました。
Posted at 2018/07/02 20:07:34 | コメント(3) | トラックバック(0) | 愛車関連 | クルマ
2018年06月21日 イイね!

レガ・レヴォセッションズ2018直前の例年通りのアレ

レガ・レヴォセッションズ2018直前の例年通りのアレアレです。
毎年恒例となりつつあります。

芸が無いです。
変わり映えもしません…。


変わり映えがしないので、過去2年分のリンクを貼っておきます。

レガ・レヴォセッションズ2016を前にした自己紹介的な何か

レガ・レヴォセッションズ2017に向けた自己紹介っぽいヤツです



レガ・レヴォセッションズは、SUBARUの車種限定イベントとしては最大級ですし、毎年、自分の中ではそれなりに気合が入っていて、少しでもBC型の格好良さが伝われば良いなぁ~なんて思ったりもしてました。

でも、今年は別です。


無事に行って、帰って来る。
それだけです。


参加できることが、最大の歓びです。
昨日も、会社帰りに少しクルマを走らせていたら、エンジンストール…未だ、全快とはいきません。



現在、走行距離は249,421km、あと少しですが、自宅からFSWまでは200kmちょうどです。
25万kmをレガ・レヴォで達成したいという思いはありますが、ちょっと難しいかもしれません。


とにかく、当日、会場でお会いできることを楽しみにしています。
それでは、富士スピードウェイで!
Posted at 2018/06/21 21:52:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | 愛車関連 | 日記
2018年06月03日 イイね!

きざし

きざしゴールデン・ウィークが終わったばかりのような気がしているけれども、もう6月。
梅雨入り目前だったこの週末は、とても良く晴れて、最高のドライブ日和だった。

こんな日は、エアコンの無いクルマに限る。
4枚の窓をすべて全開まで開け放ち、クルマ一杯に外の空気を吸い込んで走る。

エアコンのあるクルマでは気付くことが無かったであろう幸せと贅沢を満喫できる。



LEGACYの修理が完了した連絡を受けたのは、先週土曜日のこと。
しかし、富山のディーラに預けていたこともあって、すぐには受け取りに行けず、今週の土曜日に受け取りにいくことにしていた。

朝早く、最寄り駅から電車を2本乗り継ぎ、高崎駅から北陸新幹線のシートに身を埋めた。
ほとんどトンネルなんじゃないかと思うほど、長大なトンネルが連続し、ウトウトしていたのもあって、気付くと糸魚川。
どこまでも続く青い空と、日本海の境目は、あやふやだった。

それくらい、良い天気だった。



10時にディーラについて、クルマの状態について聞いた。
なんでも、燃料ポンプのカプラが接触不良を起こしていたらしい。

ハーネスは新品部品が無いため、端子清掃して、端子を少し整形して、エンジンは掛かったそうだ。
たったそれだけのことだけど、それでクルマは動かなくなる。
難しい乗り物だ。



2週間ぶりに愛車のコクピットに乗り込み、キーを回す。
エンジンが掛かった。
それだけで、とても嬉しい。


嬉しいついでに能登半島へとクルマを進めた。



高速道路で七尾まで行き、能登島へと渡る。
たぶん、20年ぶりくらいの能登島。
記憶は、ほとんどなかった。



とても海が近くて、どこからでも最高の景色が見渡せた。




のとじま水族館にも行った。
ここも、20年前に行ったハズだが…イルカショーでステージに通され、イルカだったか、クジラだったかに触ったことと、水槽のトンネルがあったことくらいは覚えていた。

少しリニューアルしたようで、ブリやカンパチが泳ぐ水槽が、とてもきれいだった。



能登島から再び能登半島に戻り、2年前の忘れ物を取りにいくことにした。

2年前、2016年9月。
能登半島一周ドライブに出掛けた私は、愛車の電源トラブルに見舞われて、途方に暮れていた。
雨の降る夜だった。


オルタネータにつながる配線が切れかかっていたせいで、充電ができず、バッテリだけでの走行になっていた。
そして、バッテリが尽き果て、辿り着いたのが、西岸駅だった。

そこはアニメ『花咲くいろは』に登場する湯乃鷺駅のモデルだったようで、無人駅の駅舎には、訪れたファンが書き残す交流ノートが置いてあった。


私はこのアニメを見ていなかったのだけれども、とりあえず、ノートを開いた。
ほぼ毎日のように描き込みがあるノートで、すでに30冊を数えていた。

そこに、この駅に辿り着いた簡単な顛末を記し、また来ると誓った。





幸い、何度かエンジンを掛け直したら、たまたま接触が改善され、バッテリに充電できた。
どうにかこうにか、群馬に帰り、自分で修理したのだった。


そんな西岸駅に、訪れた。
交流ノートは35冊目になっていた。
やや、訪れる人のペースは鈍ったのだろうか。

でも、この日も私以外に一人、ファンがいた。

書き残した、過去の自分を確認し、そして、新たなノートに足跡を残す。







2年前のあの日、トラブルに見舞われなければ訪れることも無かった駅。
今年、こんなことにならなければ、再訪しなかったであろう駅。


愛車が故障したことで、2年前の私と、今の私はつながったのだ。
ちょっとした時間旅行をした気持ちになった。


西岸駅に、またいつか来ることを誓いつつ、羽咋市へ向かい、宿泊。



そして、今日、日曜日。
今日も、どこまでも青空が続いているような、最高の晴天。

昨日より暑く、日差しが強い。


国道415号を東に向かって走った。
子供のころ、よく魚釣りに来た富山新港を、ここ数年でできた巨大な新湊大橋から見下ろす。
釣り人は減ったように感じた。

国道8号に入り、黒部まで来て、2週間前よりも東までクルマを進められたことにしみじみした。


天険 親不知は、何度走ってもすごいところに道がある。
朽ちた旧道を見ながら、よくもまぁ、こんなところに道を通したものだと感心する。

海が青い。



お昼を過ぎ、そろそろ何か食べたいと思っていた上越市内。

急激にアクセルからのレスポンスが失われていった。
クラッチを切った瞬間、エンジン回転がゼロになった。
パワステが切れ、とてつもなく重たいハンドルが、能天気だった自分を殴りつけてきた。

最悪だが、国道8号の流れを止めるワケにはいかない。
急遽、ぽっかりと口を開けていたバスポケットにクルマを滑り込ませた。
ハザードを焚いて、サイドブレーキを引いた。


まったくもって、意味が分からなかった。
エンジンが止まった、それ以外の感情が無い。

300km走って、急にエンジンが止まるなんて、悪い夢だった。
何度かエンジンを掛けようとするけれど、掛からない。

仕方なく、キーを抜いた。


数分、頭の中で様々な選択肢を並べてみた。
どれも、これも、残念な結果にしかならない。

もう一度、キーを差し込み、回した。
すると、エンジンは掛かったが、とても低い回転数で数秒アイドリングして、落ちた。

また数分待って、同じことを繰り返した。
エンジンが掛かった。
とにかく、狭いバスポケットから脱出するべき。


その思いでクルマを出し、少し行ったところにあった休憩所にクルマを停めた。

エンジンを掛け直しても、掛かる。
よく分からない。
原因はなんなのか…。

燃料ポンプのメンテナンスハッチを開けてみた。
カプラはきちっと刺さっている。

とりあえず、一度抜いてみた。
特に傷んでいる感じも無い。

まったく分からない。

カプラを差し直す。
エンジンは掛かる。

とにかく、クルマに乗ろう。



治ったものだとばかり思っていた。
けれど、本質的な解決は得られていない。


国道8号に別れを告げ、国道253号で十日町、南魚沼を通って、三国峠を進む。
これを越えれば群馬県だ。


エンジンストールは、上越市で発生して以来、出ていない。
原因は不明なまま、三国峠の下りに入った。

前のクルマが極端に遅い。

と思っていると、何かに気付いた。
『CHECK ENGINE』が点灯している…。


なんなんだ一体。



クルマを停める場所もない。

CAN通信でとっている情報モニタをパチパチと切り替えていく。
どうせO2センサだろう。

しかし、O2センサは数値が出ている。
もっとも、リーン側は0.00Vで振り切っている。

やはり、O2センサか。

以前、O2センサが壊れたときは、ずっと0.30Vのままだった。
今回は、リーン側こそ振り切るものの、リッチ側は正しい様子。
確かに、若干、トルクの出方がオカシイ。

制御に介入している。



三国峠を下っていたら、CHECK ENGINEは消えた。
クルマを停めて、エラーコードの呼び出しをしたが、残っていない。

とにかく、トラブルだらけだ。


それでも、今回は一つだけよかったことがある。
自宅まで辿り着けた。

エンストに恐れながら、CHECK ENGINEに頭を抱えながら、それでも今回は、自宅に戻れた。


自宅の駐車場にLEGACYを入れるのは実に1か月以上ぶりだ。
今年度、ほとんどLEGACYに乗っていない。


この週末、およそ600km、LEGACYをドライブしたけれど、いろんなことにビクビクしていた。



なんとか。
なんとか、また。
何も考えることなく、感じたままにアクセルを踏むだけの週末を迎えたい。

そのためには、今のディーラに通うだけでは、不十分であることだけは、身にしみている。





好きなクルマに、好きなように乗ること、それがこうも難しいこととは。
Posted at 2018/06/03 21:51:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | 愛車関連 | 日記
2018年05月21日 イイね!

分厚い壁

分厚い壁運転席で天を仰ぐと、車検ステッカーが見えた。
なんでも、このクルマの自動車検査証の有効期限が満了する日は31年の5月らしい。

そんな日は、決してやってこない。
平成は31年の4月一杯で終わるのだ。



LEGACYというクルマは、昭和64年の正月三日から走り始め、昭和天皇の崩御も、今上天皇の即位も、240km/h近い速度で走りながら、遠くアメリカはアリゾナから見ていた。

1989年1月23日、LEGACY発表、同2月1日、発売。



1989年という年は、R32型SKYLINEやNA型ROADSTERといった、今でも人気のクルマが発売された年にあたる。
そんな中、LEGACYはやや影に隠れた感じもするけれど、おそらく、平成の世になって最初に発表された新型の国産車なのではないだろうかと思っている。



元号が昭和から平成に変わる頃、LEGACYが打ち立てた世界10万km速度記録では、LEGACYは平均223.345km/hで走り続け、10万kmという遥かなる道程を、僅か19日間で走破したことになっている。


私は今の愛車を、ほぼほぼちょうど10万km走行の時にお迎えした。
クルマの寿命は、よく『10年10万km』なんて言い方をするけれど、その当時ですでに18年10万kmのクルマを迎えてしまったのだ。

正直なところ、こんなに長い間、このLEGACYに乗るとは思ってなかった。
せいぜい、大学院を卒業して、社会人になったら乗り換えるだろう、と。



気付いたら、すでに愛車と過ごす8回目の春が終わっていた…。
そして、25万kmが目前に迫りつつ、まったく辿り着けずにいる。




3月下旬、ラヂエータから立ち上る白い湯気。
少し甘い、独特の臭いが、送風口から漂ってくる。
ガラガラと音を立てていたウォータポンプから、クーラントが漏れ始めたのだった。

ディーラへ持って行こうと走らせると、ガラガラといっていたポンプが急にしんと静まり返った。
その後、猛烈な勢いで冷却水温度が上昇し、110℃を超えた。
ポンプの軸受けが焼き付き、冷却水を循環できなくなったのだった。

3度目のタイミングベルト交換と合わせてウォータポンプ交換を行い、愛車が戻ってきたのは、4月の中旬。



歓び勇んで、GWはLEGACYで実家に帰省した。
野麦峠を越えて、450kmほどの道程だった。

リニューアルオープンした『かかみがはら航空宇宙博物館』にも行った。
徳山ダムの観光放流にも行った。
TWINGOをセカンドカーに迎えた今でも、LEGACYで走るのは格別に楽しい。

GW終盤、大学の後輩が岐阜に来てくれるというので、再度かかみがはら航空宇宙博物館へ出掛けることにした。


そして、エンジンが止まった。



国道21号を走行中、アクセルレスポンスが消えた。
クラッチを切って惰行しつつ、信号で停止。
キーをひねると、やや拗ねながらも、エンジンは掛かった。

目的地に到着し、館内見学を終えたあと。
エンジンがまるで掛かる気配がない。
JAFの車載車で運ばれていった。


燃料ポンプが動いていなさそうだという話。
3年ほど前にも交換したけれど、それから7万kmほど走っている。
少々早い気もしたけど、交換するしかない。

岐阜のディーラに預けて、新幹線で群馬に戻った。
新幹線の車内で、ディーラから電話があり、『エンジンがかかったけれど、燃料ポンプを交換するのか?』と。

事態は最悪な方向に転がっている気がした。
とは言え、昨日の時点では燃料ポンプが動いていなかったのだ。交換するしかないと思ったし、なんだかんだ言っても、交換さえすればまた走れるようになると思った。


燃料ポンプの交換をしてもらい、受け取りに行った、この週末。
土曜日に愛車を受け取り、そのまま岐阜と高山を往復した。
まったく問題なく、やっぱり燃料ポンプだったんだなぁ、と、とても安心した。


そして、群馬に戻る途中。




エンジンが止まった。
天を仰いだ。



急にアクセルレスポンスが消えたのだった。
またか、と思った。
また、この症状か、と。
なんなんだ、と。
一体なんなんだ、と。


クラッチを切って、惰性で走り、近くにあったパチンコ屋の駐車場に飛び込んだ。
キーを回すと、エンジンは掛かるが、アイドル回転がとても低い。
回転計の一つ目の目盛り、もはや100回転も回っていないんじゃないかと、そんな回転数を示し、3秒後にはストールした。

そんなことを数回繰り返した。
とりあえず、エンジンは掛かる。

キーを回し、エンジンを掛け、キーを回しっぱなしにして、クラッチを繋いだ。
2mくらいスタータの回転でクルマが前進したところで、エンジンが掛かった。


今思えば、掛からなければ良かった。


エンジンが掛かったし、燃料ポンプも交換済みだ。
エアフロ―センサしか思い当たらなかった。
前にもあったことだ。
エンジンを掛けなおせば、走れる。
自宅まで帰れば、修理できる。

そう思った。


その後も、何度かエンストを繰り返しながら、富山市を抜け、東へ向かって走っていた。
正直、疲れた。
疲れ果てた。

そう思って、コンビニにクルマを停めた。
コンビニから動けなくなった。



この日、何度目かの、天を仰いだ。




どうしようもなくなった。
2週間ぶりのJAF要請。
何してるんだろうなぁ…と、自分で自分に呆れた。


JAF提携の自動車整備工場の車載車が来て、ピックアップしてもらった。
もう時間は遅いし、この日はピックアップしてもらった自動車整備工場にクルマを預かってもらい、富山市内で宿泊。


そして、今日。

整備工場の一角を借りてエアフロ―センサを外し、分解して、以前したように、端子部分のハンダを盛りなおした。
これで治ると思っていたし、治らないと困る。


困ったことになった。
万策尽きた。



また、車載車に載せられ、北陸スバルのお店へ担ぎ込まれた。

いろんな人に迷惑をかけて、お世話になって、それでもまだ、愛車は動かない。
原因も不明で、いつ治るのかも、まったく見通しが立たない状態になってしまった。




247,888kmから、オドメータは先に進めなくなってしまった。
25万kmの壁は、これほどまでに強烈に私の前に立ちはだかり、どう突破して良いのか、皆目見当もつかない。

今年のレガ・レヴォセッションズで、皆さんに25万km到達の報告が出来ると思っていたが、そもそも参加さえ怪しい。

ECUやハーネスが原因だったとき、どうすればいいのか。
不安がたくさんある。数えきれなど、しない。
そんな状態になってしまった。





ところで、平成の最初の年、LEGACYの他にも、世の中に出てきたものがある。


私だ。



そして、来年、平成が終わる少し前に、30回目の誕生日を迎えるらしい。

江戸時代の平均寿命は35歳だったという。
すると、江戸時代の基準でいえば、私もそろそろ死を迎えても良い頃合いということだ。

しかし、平成の世は『金さん・銀さん、100歳・100歳』なのだ。
江戸の人々の3倍も生きなければいけない。


クルマの寿命が10年10万kmと言ったのは、いつの時代のことなのか。
3倍くらいに伸びていてもおかしくはない。

1970年代、Porscheは持続可能な世界を思い、少なくとも20年30万km走ることが出来るクルマを世に広めようと、FLA Projectを立ち上げた。
私には、そんなたいそうな理想も使命も無いけれど、ただただ愛車と共に、この先もずっと走って行きたい。


平成は終わる。
けれど、私の人生はもう少しありそうだ。
ならば、ともに平成元年に生まれたもの同士、私とLEGACYは次の時代も走って生きたい。
Posted at 2018/05/21 20:09:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車関連 | 日記

プロフィール

「12回目の納車記念日 http://cvw.jp/b/2048994/46607255/
何シテル?   12/16 20:58
有江洲 歩恵(あるえす_あるえ)ちゃん、3歳300余ヶ月児 金属と炭素で形成された機械が好きです
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