8月26日で愛車と出会って20年になります!
この20年の愛車との思い出を振り返ります!
私がこの車を手に入れたのはミレニアムな年、2000年の8月の事だ。狛江で現在も営業中の中古車販売店のもので、現車は何処か別の販売店の展示ヤードに置かれ、88万円のプライスタグが付けられていた。一見して状態が良い。このクルマは1978年の4月1日からフィアット・ランチアの日本総代理店をつとめた東邦モーターズが販売したもので、買った当時の書類が全て揃っているという、大変珍しいワンオーナーカーだった。
実際にはアルミホイールとFMラジオが付くデラックス仕様で、日産サニーを下取りに出し当時の新車価格298.7万円からわずかに1万円だけ値引きしたという領収証まで残っていたのだ。こんなX1/9見たことがない。少し高いけどゴネて値引きさせるだな。
こんなの現状販売だなんて言ってこのままじゃ車検通らないんじゃないの?どんだけほっといてあるの?クラッチ踏んだらすこっと抜けちゃうんじゃないの?
そこまで言ったか忘れたが、とにかく63万円で買って車検は自分で通した。その中古車屋の営業担当が、これでも我々の儲けはありますから、と言ったのにはちょっとムッときたが… 極々オリジナルの状態で、整備記録簿もあって3年前まで普通に走っていたということは、ちょっと点検すれば通せるはずだ。ところが少し甘かった。
オリジナルのままという事はX1/9を日本で走らせるための、機械式ポンプを電磁式ポンプに変更する。という、基本的な処置が施されていなかった。写真では分かりにくいと思うが、ヘインズマニュアルの写真のとおりエンジン前方、ブロックに植わっているのが機械式ポンプで最終的には外してメクラ蓋をし、Facetの電磁ポンプを燃料タンクからのホースの下の方に取り付けた。
ただ、この時は買ってそのまま自分で車検を通すユーザー車検というていで、このメカニカルポンプのまま車検場に向かうことに。
このクルマは多摩ナンバーで元オーナーはなんと私の当時の住所と同じ市町村だった。ナンバーを変えなくても良いわけだ。そこがオールドタイマー誌でいう、(どっこい生きてる未再生原形車)的扱いとなり、旧車趣味人にとって喜びだったりするのだ。
さて簡単な2年点検を自分でやって、少し不安もあるけどダメだしをぶっつけ本番でやるという、まだ若かったからか?
初年度登録S56.7.だから継続車検は自ずと暑い真夏日だった。立川の車検場に行き着くまでにパーコレーションで何度も止まり、3度目には通行人に押し掛けしてもらうという、なんとも最悪な事態となった。東京都道16号立川所沢線の立川駅脇を越えるアンダーパスを通過直後それは起こった。エンジン停止。キーを回すもセルが回らない!
スーツの紳士がちょっと待ってろ、呼んでくるから。。と
数分後、彼の部下を3人連れてきて坂を押してくれたのです。なんとも有難い。過去にも有ったが、、古いクルマが立ち往生してるとほっとけない人が居るのは確かなのだ。
パーコレーションは燃料の沸騰が収まれば、自然と治るものだが、それとはまた別の、熱でスターターが回らなくなるという症状も併せ持っていた。車検場でも、一度エンジンを止めると、次いつ掛かるか分からないので、エンジンは止めない事に。当時アイドリングOFFなどしないドライバーの方が多かったが、車検場でマナー違反は目立ちました。
ドタバタではあったものの、オリジナルの昭和51年度排出ガス規制適合のそれは、なんなくガス検をクリアし、他に指摘される点もなく、無事、検査をパスしたのです。
わけありで手放したシルバー色のX1/9では、サビてボロボロになった鉄板を軽量化と熱対策だとして、切り取ったり放ったり、相当に軽量化されて地域の処理施設に家庭ゴミを持ち込み搬入すると、車ごと計量するので、良い機会だと量ったら860kgしかなかった。 そのシルバーX1/9では成田モーターランドやスポラン山梨でタイムアタックするのが楽しみだったから、この吊るしのX1/9でも、試しにそのまま走ってみるかと、2001年のビバイタにエントリーもした。後付けのクーラーもそのまま付けてたから980kgを超えていたのではないかしら?えらく遅かった。
上の写真はちょうど納車から1年後に記念日だからと言ったか知らないが結婚して間もない今のカミさんと西伊豆の方へ日帰り旅に行った時のもの。爆音を轟かす前のシルバー色のX1/9に乗っているからまんざらでもなかった様子。
翌年カミさんが予定より1週間も早く陣痛がきて、救急車を呼ぶほどではないと、この車で都内の病院まで行きました。すぐには生まれない、というので、看護婦さんに帰っちゃうの?と驚かれながらも、この車で我1人帰宅途中、何故か鉄編を踏みつけ、人生でたった一度だけのパンクを経験した。何か悪い事をした罰なのでしょう。
子供がまだ歩けない頃には、ベビーカーをフロントトランクに積み、この車で行楽に出かけた。今考えると、よくしたものだと思う。
暑い夏の日に子供をあやそうとこの車に乗せて屋根を外して出掛けたら、途中で暑さの為泣き出して、それ以来、もうこの車には乗らないと、今日まで一度も助手席に乗った事はない。
買った日から今日で20年が経った。二十周年記念日としてこの事を記録に残したく、ブログを書きました。
私の人生の中で、カミさんより少し長い付き合いになるから、これは死んでも譲れない。私のライフスタイルなのだ。
■愛車に一言
墓場まで一緒だぜ
>>
愛車プロフィールはこちら
Posted at 2020/08/25 20:49:11 | |
トラックバック(0) |
X1/9 | 日記