昨今マスコミを賑わしている表題のドラマ。
視聴率を稼ぐために暴力的、性的またはその他の不適切な内容を含むテレビ番組が増えています。
内容については試聴する側の価値観によって是非が異なるため、こと日本では「表現の自由」をたてに作り手側が自己規制する以外はない状態です。そこに視聴率さえとれれば後は「嫌なら見るな」という乱暴な考えが作り手側にあるのかも知れません。
私は3年前にもこのことについて具体的な解決方法を
こちらのブログで発信してます。
今回の「明日、ママがいない」という番組は作品的には素晴らしいでしょうけれど、内容に誤解を招きやすい過激な表現が含まれているのも事実。もしこの作品が海外で放映される場合は大人向けの娯楽作品として[R」指定になることでしょう。
低俗な番組やエロや暴力的要素を含む番組を排除する議論にばかり日本ではなりますが、排除するのではなく格付けをすることで、視聴者側に「見る見ない」、「子どもに見させる、見させない」の選択肢があるのが海外では昔から当たり前のことです。
バラエティーでもドラマでも映画でも低俗番組、暴力、エロ番組は放送してもいいんです。ただし番組のタイトルの後ろに「PG12」や「R」などをちゃんとつけ、番組の冒頭に「この番組は不適切な内容や表現を含んでいます。」などの但し書きを表示してください。見たくない人、見せたくない人はチャンネルを変えるんです。何も表示しないでいきなり弱いものへのイジメや差別的表現あるいは性的表現を見せつけ、それに嫌悪感を抱いたら「嫌なら見るな」はいかがなものでしょうか。
日本の番組の根深い問題は過激さを増しているようで、家族で視聴する20時台、21時台の時間帯に子どもたちにも人気のあるアイドルタレントや俳優を使い子どもたちにも問題ないような番組タイトルをつけておいて、いきなりアイドル男女がSEXや裸のシーンを入れたり、血が出るようなシーンなどを入れたりしています。視聴者に精神的ショックを与えることで話題を呼ぶことが、視聴率を上げための王道の手段になっています。
今回もスポンサーが降りるという騒ぎに発展していますが、今後どうしたらこういう大きな問題に発展しないかの答えは誰も出せていません。すぐ出てくるのは「表現の自由を規制するのか」ということばかりです。日本以外の人からみたら、日本人はどれほど愚かに見えることしょうか。
COOLJAPAN政策で日本のドラマやアニメを海外に輸出する際にも、日本に番組格付け(ペアレンタルコントロール、レーティング)が無いことが障害になっています。海外にそのまま持って行こうとすると、ほとんどが「R」指定になってしまうからです。現在輸出されているものも「死んだシーン」が死んでいないことに書き換えられたり、不適切なシーンがカットされたりしています。
諸外国ではコンテンツ規制をハード機器側でコントロールできるようになっていて、子どもたちが知らずに有害な番組を見てしまうことすら防ぐようになっています。だから日本で売られているゲーム機器、ソフトではitunesなどについていますよね。日本製のテレビも海外仕様はそうなっています。日本でも映画には映倫が主体となって2009年から
レイティングが導入されています。
この問題は経済産業省の管轄のようで2006年に一度会議体はつくられたようですが、その後何もこの件について動きはないようで、今月公開された
現状分析ではアニメ以外のTVプログラムはコンテンツ産業のくくりからも消えています。
政府のCOOLJAPAN政策でコンテンツ輸出を検討する際には、超えねばならないハードルだとわかってて知らんぷりなのでしょうか・・・。
このブログは
「日本にもテレビコンテンツの評価システムを!」について書いています。
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一言放言 | 日記
Posted at
2014/01/29 19:54:52