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九州地方を中心に発生した今回の地震におきまして、被害にあわれた皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、心よりお悔やみを申し上げます。また、被害の拡大が最小限に留まり、一刻も早い復旧ができますよう、心からお祈り申し上げます。
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京都洛北にある京都府立植物園に植物撮影の実習に行ってきました。
この日の撮影は春の植物。「やさしいイメージ」というのが撮影のテーマです。
ここには昨年アジサイの撮影でも訪れました。
この日のために直前の教室で学んだことを書いておきます。
◎花撮影にあると便利なもの
・マクロレンズ・・・1:1の等倍撮影が可能なので、近接撮影で大きく撮ることが出来る。
・エクステンションチューブ(中間リング)・・・最短撮影距離が約半分になるので近寄って撮れる。
◎背景をぼかすコツ
1.レンズの絞り値を小さくする。
2.望遠レンズを使う。
3.最短撮影距離で撮る。・・・手持ちのレンズの最短撮影距離を知っておく。
◎花の撮影のコツ
・目線を花の高さまでカメラを低く下げて撮る。
・レジャーシートを敷いて撮る。またはバリアングルモニターを使う。
・絞り値は開放と絞ったもの、2種類撮っておく。また縦横位置で撮っておく。
・構図の大部分が白っぽい時は露出をプラス補正、暗い時はマイナス補正する。
・よい背景を探すには片目で探す。→一眼レフカメラだから
・天気が良すぎるときは多重露出を使うと、ソフトな雰囲気が出る。
・黄金分割構図を意識する。面白い形の花なら真ん中に配置してもいい。
・青空であれば空を入れて撮る→その際はプラス補正をする。
・曇り空は入れないようにする。そんな日は50mm以上のレンズを使うようにする。
・ホワイトバランスを変えて撮ってみる。
◎チューリップ撮影のポイント
・遠目の花にピントを合わせてみる。
・つぼみも撮ってみる。
・チューリップのおしりを撮ってみる。
・花壇の手前、奥と複数撮っておく。
・天気がいい場合は寝転んで低い位置から広角レンズで空を入れて撮る。
・ピクチャースタイルをポートレートや忠実設定にするとやわらかい雰囲気の写真になる。
撮影の当日、先生に個人的に質問をしました。
『私はふだんDPP(デジタルフォトプロフェッショナル)でDLO(デジタルレンズオプティマイザー)を設定して、ピクチャースタイル「ディテール重視」でRAW現像することが多いのですが、花などの被写体ではではどうなのでしょう?』という質問でした。
先生は、「花など、被写体を硬い印象にしたくない場合はDLOは「無し」で、「忠実設定」などのシャープネスを掛けない設定にしたほうがいいですよ」と教えていただきました。写真を観ることに不慣れなうちは濃淡がくっきりしたカリカリにシャープな絵作り(加工)を好む傾向があるそうで、経験を積み被写体が持っている色で表現できるようになると自然と控えめな画像表現になってくるのだそうです。
ということで今回は先生のご指示通りの設定にしていますので、ふだんより発色は控えめでボヤッとした雰囲気になっているはずです。それでも十分きれいだとご覧になった方が感じられたら、少しは私も上達したことになるのになぁ・・・なんて調子に乗ってはいけませんね。(^_^;)
みんカラブログに先生の講座内容のメモは書いておりますが、私が載せている写真はなかなか言われたことの何分の一しかできていないことを常に謙虚に反省しています。まだまだ勉強の過程ということで、私の写真をご覧になる方は、できればそれを踏まえた上でご覧いただけると有り難いです。
日曜日の京都は朝から強めの雨でした。
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防水の上着と帽子、そして靴を履き、カメラバッグにはレインカバーをつけました。
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肝心のカメラとレンズにはシャワーキャップを流用して雨からカバーします。
レンズは伸び縮みしないEF70-200mm F4L IS USMに25mmのエクステンションチューブをお借りして撮影をしています。
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もちろん、移動中は傘も差しているのですが、カメラを両手で構えるときは下においてしまうのでずぶ濡れです。
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大型三脚も持参していましたので、傘を差しながらの場合は撮るのは三脚がある方が便利なんですが、三脚をたたんだり伸ばしたりするときは傘が邪魔になるので辛かったです(^_^;)
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シャクナゲやシャガという植物も雨に濡れてキレイでした。
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青い花、ネモフィラ?もキレイ♪
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ポピーも咲いていました♪
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デイジーも私好きなんです。
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白いシャクナゲはホワイトバランスが難しい・・・。
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この黄色いの花じゃなくて葉っぱなんです。名前は忘れちゃったな。
クリスマスローズも咲いていました。
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これもクリスマスローズ。この頃ようやく雨が止んできたんです。
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チューリップのおしりも撮ってみました。
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変わった花びらですがこれもチューリップです。
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この辺りでエクステンションチューブをお返ししました。
使用した感想としては焦点距離が自由になるわけではないので、ズームレンズでも単焦点レンズのような足で動く必要があるなって思いました。
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マクロレンズだと中望遠の焦点距離用レンズとしても使えるけど、中間リングは1.0~1.5m前後のある距離しかピントが合わないんですよ.
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すっかり雨が上がって青空が出てきたので、レジャーシートに寝っ転がって空を入れて撮ってみました。レンズは標準ズームレンズの24-105F4の24mm側です。
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下からハイアングルで赤いチューリップのおしりの黄色い部分を撮ると、茎の緑の部分とマッチしてキレイなんだって初めて知ったわ。
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これだけ晴れてくると、湯気が上がるぐらいムシムシしてきました。
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昼過ぎからは陽の光がとても強くなってきたので、やわらかく表現してみます。
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方法としてはピントの合った写真ともう一枚ピントをずらした写真を撮っておいて、DPPで多重露出(加重平均)で重ねあわせるという方法です。なのでこの2枚はEXIFデータがありません。
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雨の日の撮影というだけでもすごく疲れるのに、そのあと晴れてきて風も強くなってと撮影条件が色々変わってこの日は本当に疲れました。帰ってきてパソコンで見てみたら、雨の水滴とかいっぱい花びらについててキレイだったんだなぁって後から感じました。
実は先日体調を崩しているのに桜の写真(ブログに載せた)を撮りに行って風邪をこじらせてしまい、散々な目に遭いまして、この日の撮影は久しぶりの外出でした。桜はあまり撮れなかったけど、春の植物園撮影ができてよかったなぁと思います。
最後までご覧いただいて本当に有難うございました。m(__)m
※現在フォト蔵に障害が発生しており一部の写真の表示に不具合が出ておりますことをお詫び申し上げます。