ふと気まぐれに日産に行って「スカイラインクーペかZの試乗をしたいんですけど?」と頼んでみたら、「Zならありますよ!」とのことで試乗させてもらいました。
試乗車は7ATのバージョンTというグレードで18インチ仕様、一番これが売れているのだそうです。当然2人乗りということで営業の方が横に乗りまして、決められたコースを走るだけということなのでまぁ雰囲気だけ感じてきました。
まず運転席に座って感じたことは低いシート位置のわりには前の見切りはいいこと、でも後ろの視界は極端に狭いし斜め後ろに関しては大きな死角があるなぁということです。ステアリングは小径でいい感じですが、サイドブレーキがセンターコンソールの左側にあるのが違和感を感じます。これも左ハンドル仕様のままなのでしょう。
走り出してみるとフロントはレガシイとほぼ同じタイヤサイズでFRのせいかステアリングは軽くて回頭性はいい感じです。直進性重視かなと思えるほどどっしりしているのにステアリングを切るとすっと鼻先が動きます。久しくFRに乗っていないせいか操舵の自然さには好感を覚えました。
エンジンは3.7リッターのV6で300馬力を超えているとのことで、出足から低音のスポーツフィールの排気音を響かせてグイグイパワフルさを感じさせてくれます。7ATもスムーズでふつうに走ってみたら何処で変速したのかわからないです。ホントは6MTに乗ってみたかったのですが9:1くらいの販売比率だそうで当然試乗車などはないそうです。
自動車専用道に入り少し前が開けたので軽くアクセルを踏んだところキックダウンして加速し始めましたが何だかもの足りません。そこでベタッと踏込んでみたら更にキックダウンしてタイムラグがあってから加速し始めます。そして確かに高回転域にまでタコメーターが回りますが、今までいいなぁと思えていた音がいきなり耳障りな音になってしまいます
そしてそれもホントに300馬力オーバーなの?という感じではありました。「あんまり速くないね?」と営業さんに尋ねたら、「まぁ年配の方がターゲットなので高回転より低回転でトルクを感じるような感じですね。」とのこと。販売のメインは北米なのでアメ車的なんでしょうね。これもATではなくMTだとまた違うのでしょうけどね。もちろん普段ターボ車乗りだから余計に違いを感じたのかも知れません。
今回乗って一番感じたのは自分がリヤタイヤの車軸の上に座っているイメージです。運転席が普段より車体の後方にあると、多分フロントヘビーなはずなのにあまりそれを感じません。普段4WDに乗っているせいか、FRのステアリング操舵の自然さ、軽さは車体を軽く感じさせますね。車重自体はマイレガより重いはずなのにやはりボディ形状と重量バランスがいいせいで、車の動きがいいですね。
車を降りてから聞いたところ、日産の6MTはスカイラインクーペかZくらいしかもうないそうです。5人乗れるスカイラインクーペもZと同じエンジンだそうですがさらに街乗り重視の大人しいものだそうです。しかしZで360万~、クーペで380万~ということで、やはりレガシィから上級グレードに乗り換えるとなると200万近い差があるようです。実際その差を感じるかというと何とも言えません。結局スカイラインも300万円前後の2.5リッターの4ドアATが一番売れているという理由もわかるような気がします。
REVスピードなどを見てるとサーキットなどを楽しめるクラブスポーツ車として旧型Zが紹介されてますが、今回見た新型Zはケイマン欲しいけど高いからこっちにしておくかというちょっとアダルトな感じの車でした。私にはちょっと価格を含めてまだまだ手の届きそうにない車ですね。
今のレガシィをまだまだ乗り続けていこうという決意を新たにした1日でした。
Posted at 2009/10/08 23:23:31 | |
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