近年プリンタも性能がよくなってきて画質はどれもほとんど変わらず、速度や機能に選ぶポイントがシフトしてきたようで、あまりWEBや雑誌でも取り上げられることが少なくなったように思います。そこで個人的に比較テストをしている一部をアップしてみようと思います。
比較対象はエプソン、Canonの家庭用最上位フラッグシップモデル。
EPSON カラリオ EP-901A
Canon ピクサス MP980
上がCanon MP980、下がEPSON EP-901Aでプリントしたものをスキャナで読み込んだものです。PCからCanon EasyPhotoPrint、EPSON E-Photoという純正ソフトで最高画質モード、Canon 光沢GOLD2Lサイズ、EPSON<写真用紙>2Lの純正用紙を使用しています。
EPSON EP901A VS MP980 posted by
(C)FLAT4
実際の画像とスキャン画像の見た目の違いは下のEPSONは空が所々白くなっていますが実物は真っ黒です。プリント直後はMP980の黒は薄くEP-901Aは真っ黒でEPSONのほうがコントラストがはっきりしていてキレイに感じます。
しばらくインクが乾くのを待って、じっくり見てみるとEP-901Aで黒く潰れている橋の橋脚部分もMP980はきちんと表現しています。わかりやすいところでは橋中央部の白い光がEP-901Aでは1cm四方くらいしか光が伸びていないのに対し、MP980では2cm四方の広い範囲に光のグラデーションが表現されています。これは今までのホームユースのインクジェットプリンタでは無かったグレーインクを採用した効果が現れているようです。モノクロで試すと違いは顕著なのですが、カラー印刷でもここまで違いがはっきり出るほど進化しているとは思いませんでした。
元の画像はこちらです。
武庫大橋 posted by
(C)FLAT4
ただ今年のCanonはどの機種も省電力を目指したためか、待機状態からの印字スタートが極端に遅く1~2分も掛かってしまうことがあります。印字ボタンを押してからのスタートではEPSONのほうが比べものにならないくらい速いです。スピードのキャノン、写真画質のEPSONという昔のイメージとは違います。
EPSONのEP-901Aは使いやすさという面では群を抜いていると思います。デザインもよく考えられていますし、あまり機械に詳しくない方でも迷ったりしない操作パネルもよくできていると思います。一方のCanonは相変わらずのくるくるメニューで、ダイレクトに印刷メニューを選べない、設定がリセットでも元に戻らないなど、一見使いやすそうに見えて使いづらいのはそのままです。
それでもCanonは給紙が左右の中央からになって斜め給紙を防いだり、底面給紙トレイからは普通紙専用に変えてきたところなど、給紙不良対策をよく考えていると思います。対してEPSONは2段の底面給紙トレイからの給紙のみで背面給紙ができなくなったことで使える用紙が限られてしまうのはちょっと不安なところではあります。
新デザインのEPSON、新インク採用のCanonとどちらのモデルも魅力がありどちらを選んでも後悔することはないくらい今年の機種は魅力があると思います。
個人的にはプリンタはEPSON派なのですが、もし今年の新型モデルを買うとしたらMP980を選ぶと思います。その前に今のプリンタの嫁ぎ先を考えねばなりませんが・・・(^^)。
Posted at 2008/11/11 19:27:55 | |
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