みなさまお元気ですか?
私はコロナの影響で在宅が続く毎日を送っています。人件費節減だとかで、遠くから通っている人間は無条件で#stayhomeさせられるそうです。久々にメールが来たと思えば、店舗清掃をしてほしいとのこと。掃除のために呼ばれるのも嫌なので断りました。
家にいるのも時間が余って特にすることもないので、昔のカーCMの話をしようかと思います。CMの構成や内容、コピーなどは知っていても、制作の背景やその企画のコンセプトまで詳細に知っている人はあまりいないはず。自分なりに昔の資料などを持ってきてまとめてみることにします(時間もあるし)。
で、今日紹介するのはホンダのトゥデイ(JW1)。
JW1のCMもそこそこバリエーションがあり、デビュー時の草原にトゥデイが置いてあるver、キミとなら仲良くできる(魚市場・ビーチ)各ver、グッドデザインカー選出後の「青山育ちのハンサム」ver、ポシェットverと各種あるのはご存知かと思いますが、一番最初、初期のCMのお話です。他にもあったら教えてください。追記します。今井美樹がベレー帽被って出てきて、来生たかおverの「はぐれそうな天使」が流れる初期のCMはどんな風に撮影されたのでしょうか。
同時期のホンダ車CMはどれも秀逸でこのCMもシビック、エアロデッキ、プレリュードなどと共通のテイストを感じられる仕上がりになっていると思います。CMの役割は多くの視聴者に商品を知ってもらうこと。トゥデイは若い女性をターゲティングしていたので「かわいい」「赤い車」「買いやすい」の3点をアピールし、やさしく、わかりやすいシンプルなCMとして成立させています。これは今井美樹のキャスティングにも表れており、男性が選ぶトゥデイのイメージガール、ではなく女性が選ぶトゥデイのイメージガール像が反映された結果とも言えます。

電柱一つない緑の原っぱの奥には羊、白い壁の建物があり、車内から今井美樹が出てくるというこのCM、当初は牧歌的なロケーションを探すためイギリスで撮影を行うという案も出たそうですが、結果的に北海道・摩周湖にほど近い別海にある広い草原が選ばれました。

事前に撮影で映る範囲を草刈りし、東京から運んできた資材でほぼ実物大で半立体の白壁の建物を作り、右奥に見える羊はなんと発泡スチロールのハリボテなんだとか。実はトゥデイから家までは数百メートル、羊までは2キロ以上あるため撮影には二週間以上の月日を要したそうです。今でも同じ風景のままであれば興味深い話ですが、既に35年も前の話。怒りのデスロードみたく、以前に撮影した砂漠で撮影しようと思ったら草原になっていて仕方なくロケ場所を変更、なんてこともあるかもですね。まぁまた撮るなんてことはないと思いますが。

余談ですが、当時今井美樹は教習所に通っている最中で仮免許を取得してすぐの撮影だったそうで。当時22歳…若い!その後のポシェットのCMでは運転してますね。
他にも色々とネタはあるので時間があればぼちぼち更新できればと思います。間違いや「実はこんなウワサがあって…」なんてコメントお待ちしてます。
Posted at 2020/04/19 13:30:51 | |
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