
大間まであと30km、もう自身の限界がやってきた。
加速せん、安定せん、曲がらない、先輩の12年落ちハイラックスサーフで自分は良く頑張ったと思う。
やっと先輩がむくりと起きた。
まってましたと、車を止め、ディスチャージタイムの後、先輩にキーを渡して現状報告・・・・。
<やべえじゃん!!!>
やっと認識頂けましたか(怒)。
私は後部座席で速攻眠りに入りました。
あとは野となれ山となれ・・・・。
約15分後目が覚めた。
フェリー会社からの確認の電話が来た為である。
<今何処ですか?>
という問いかけに私は周りをみるが、民家と旅館位・・・・。
<わかりましぇん!!>
おおよそ大人の対応とはかけ離れた、通常ではありえない回答・・・。
ともかく全速で向かっているので、可能な限り待ってもらうよう懇願する。
出航15分前、再びフェリー会社からの確認の電話が来た。
やはり目安の目印が無い。
出航5分前にもう一度連絡を・・、ううっ、携帯圏外である・・・。
さて運転席で格闘する先輩だが、やっとエンジンがかかったようだ。
そこそこいいペースで走っている。
でも3人の頭の中は、99%の絶望と最後の1%の望みで支配されていた・・・。
出航5分前、最後通牒の連絡だ・・。
<何か目印になるものはありますか?>
の問いに、最後の望みをかけて周囲を見渡す。
左前方の山に発電用の風車が見える!。
<風車です!風車が見えます!!>
<わかりました、お待ちしております!>
首の皮一枚つながった!。
標識が見える、フェリーターミナルの標識だ!。
T字路を左に折れると、右手にフェリーターミナルが見える!。
10数人の係の方が我々を指差している!!。
<急げ急げ!!!>
彼らが手招きしている!。
出航3分前、フェリーターミナル到着!。
係の方がナンバーを見るや、チケットくれた!。
<早く!早くフェリーに乗って!!>
最後の最後の僅かにつくられた空間、そこに車がつくや否や、真後ろのハッチが閉じていく・・・・。
フェリー内の係員さん、
<おつかれさん!、頑張ったな!!>
握手と我々を労ってくれた・・・。
フェリー会社の皆様、本当にご迷惑をおかけしました。
この場をお借りして、お詫びします、申し訳ありませんでした!。
(※函館についた段階で、大間のターミナルにお詫びの電話をいれております・・・)
とりあえず北海道に渡れる!。
3人は床にへたり込む。
色々言い分があるが、休戦だ!。
海を眺めて馬鹿なハナシをしていました。
心許して色んな事を。
3人のその際の結論は、
<大間に会社の出張所をつくり、マグロ釣り部門をつくる!>
とおおよそ通常の状況ではありえない発想・・・。
ともあれ、朝8時半に函館に到着・・・。
とりあえず朝飯喰いに行きますかと、舵を市場に向ける・・・。
因みに写真は、今回大活躍?の大先輩・・・・。
最近肉のぬいぐるみが4層目に突入してます・・・。
昔は北海道では将来有望なピッチャーだったのですが、高校入学間際にひじを壊して引退を余儀なくされた不運な人・・・。
仕事もなかなか攻撃的でございます。
只今恋人募集中です、ご希望の方はこちらまで・・・・。
Posted at 2007/08/18 00:59:25 | |
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