
ホーネットを今の時代に購入した、又は購入しようと思っている人たちはそれなりに整備が必要であることを覚悟していると思います。
素人の私は息子がホーネットを買うときに、その辺の事をあまり考えていなかったのですが、乗って一か月もしないうちに冷却水が漏れ出したのを見て、そこで初めてこれは手がかかるぞと認識しました(気づくの遅いわ)。
人気車種のため10年間程生産されてきたホーネットは、パーツカタログ(パーツリスト)やサービスマニュアルは複数の版が存在します。
一口にホーネット250といっても、年式(機種名)により多少部品や整備方法に違いがあるため、それにあったマニュアルが必要です。
これがネットを検索しても情報が散在していてわかりづらいので、私なりに機種に対応したマニュアルはどれかまとめてみました。私みたいに、今からホーネットを整備しようと思っている人の助けになれば幸いです。但し、素人なので、正確ではないかもしれません。それに細かいところは省略しています。情報の利用は自己責任でお願いしますね。
これから整備を始めようとしている私にとって、マニュアルだけでなく先人たちの整備情報も、ものすごく助かります。先輩たちに感謝です。
■本体
まず、ホーネットの機種名を知ることにより、対応するマニュアルの版数がどれであるかわかります。
機種名はフレーム号機から調べます。
フレーム号機はステアリングステムが取り付く部分のフレームに刻印されています。
表示は、例えば「MC31-125xxxx(xは任意の数字)」と表示されている場合、下4桁を取り除くと「MC31-125」となり、次の表から機種名はCB250F1であるとわかります。
以下が、機種名とフレーム号機の関係です。
機種名 フレーム号機 形式 年式
CB250FT MC31-100 MC31 1996/02
CB250FT MC31-105 MC31 1996/02
CB250FV MC31-110 MC31 1997/02
CB250FX MC31-115 MC31 1998/09
CB250FY MC31-120 BA-MC31 1999/12
CB250F1 MC31-125 BA-MC31 2001
CB250F3 MC31-130 BA-MC31 2003/03
CB250F6 MC31-140 BA-MC31 2005/11
CB250F7 MC31-150 BA-MC31 2006/12
・対応したサービスマニュアルやパーツカタログは機種名(CB250F1など)で判断できます。それぞれ表紙に機種名が記載されています。
・フレーム号機の表示フォーマットはMC31-125XXXX(Xは任意の数字)ですが、機種名判別に有効なのは下4桁を取り除いた番号となります。
・エンジンも同じくエンジン号機があり、キャブレターにもキャブレター号機があります。こちらも号機により若干使用パーツが異なるようなので、詳細は自分のバイクの番号を調べてからマニュアルを確認してください。
・ちなみに、キャブレター号機はVP03AとVP05Aがあります。VP03Aは形式MC31、VP05Aは形式BA-MC31に搭載されています。違いはVP05Aは当時の排ガス規制に対応しており、シリンダーヘッドカバーやキャブレターが変更されて、二次空気供給装置であるエアーインジェクションコントロールバルブという、環境にやさしいがバイクには迷惑な装置を搭載しています。またキャブレターの調整方法も若干異なります。
■パーツカタログ
以下がパーツカタログの種類です。9版までは確認できました。
1版 CB250FT [MC31-100]
2版 CB250FT [MC31-100,105]
3版 CB250FT,V [MC31-100,105,110]
4版 CB250FT,V,X [MC31-100,105,110,120] *1
5版 CB250FT,V,X,Y [MC31-100,105,110,115,120]
6版 CB250FT,V,X,Y,1 [MC31-100,105,110,115,120,125]
7版 CB250FT,V,X,Y,1,3 [MC31-100,105,110,115,120,125,130]
8版 CB250FT,V,X,Y,1,3,6 [MC31-100,105,110,115,120,125,130,140]
9版 CB250FT,V,X,Y,1,3,6,7 [MC31-100,105,110,115,120,125,130,140,150]
*1 機種名CB250FXのフレーム号機はMC31-115のはずだが、4版はMC31-120と表示されている。誤記なのか理由があるのか謎。
■サービスマニュアル
私がネットで調べたところ、3種類ありました。
(A) CB250FT
(B) CB250FT~Y
(C) CB250FT~Y[MC31] CB250F3,6[BA-MC31]
追補版[X] CB250FXの追加内容:フロントフォークトップのラバーキャップ無しの図になってる。など
追補版[Y] CB250FYの追加内容:キャブレター調整方法変更。燃料計の点検方法など追加。など
追補版[3] CB250F3の追加内容:電装系のハーネスやワイヤーケーブルなどのルート変更?など
追補版[6] CB250F6の追加内容:所持していないので不明。
・追補版とは変更点のみをまとめた冊子です。古いサービスマニュアルでも追補版があれば最新版と同じ情報となります。例えば所有しているバイクの機種名がCB250F3の場合、
(A) CB250FT + 追補版[X] + 追補版[Y] + 追補版[3]
又は
(B) CB250FT~Y + 追補版[3]
又は
(C) CB250FT~Y[MC31] CB250F3,6[BA-MC31] *2
の、いづれかを手に入れればよい(はず)。(C)を持っていれば追補版などなくても一冊で網羅されているので最強ですね。
・サービスマニュアルも追補版も他の版があるかもしれません。特にCB250F7の追補版など。
*2 CB250FYの形式はBA-MC31だけど、表紙はなぜかMC31になっている。
■二輪整備ハンドブック
二輪整備ハンドブックは諸元や整備数値、締め付けトルクなどがまとめられたものです。サービスマニュアルにも網羅されている内容なので、サービスマニュアルがあれば特に必要ないです。同じ年度に発売された他のバイクも掲載されているので、興味のある方は持っていてもいいかも。
平成 7年度版 CB250FT
平成 8年度版 CB250FV
平成10年度版 CB250FX
平成11年度版 CB250FY
平成14年度版 CB250F3
平成17年度版 CB250F6(Deluxe)
平成18年度版 CB250F7(Deluxe含む)
息子のバイクはCB250F1なのですが、サービスマニュアルの表紙に記載されたものを見たことがありません。また整備ハンドブックはどの年度にも掲載されていませんでした。なのでCB250FYと同じと判断してもいいのかな。あまり気にしないでいこっ。