2008年12月10日
2輪からの眺め カブで曲がる
■ RVF的レーサーレプリカ走り
9対1のブレーキングでフロントを押しつぶし、腰をずらしそのフロントインに身を投げ出すようにフルバンク!
ヒザ・つま先・ステップに荒い路面の存在を感じつつ、バンク角にリンクするようにフロントブレーキを解放して、一瞬アクセルでパーシャルを出しそこからグイッとアクセルを開けフル加速。
ツ・ツーッとリアが流れるのを感じながらも、リアタイヤを路面にこすりつけるイメージで曲げていく。
ステアリングの舵角では曲がらない2輪ならではの、スリップアングルを生み出し、コーナーリングフォースを造り出す走り。
このやりとりを覚えたら、バイクの本当のステージが始まる。
■ カブ走り
これが意外にもよく走るので楽しい!!
フロントはブレーキングすると持ち上がるカブ独特な『ボトムリンク』サス。フルブレーキかけるとフロントがカツーンと持ち上がって突っ張る。この挙動が、普通のバイクになれているほど怖い。
カブに慣れた頃気が付くのが、カブはリアブレーキの依存度が非常に高いという事。片手運転前提の出前持ち仕様として生まれたカブならではの事情、リア過重なバランスなのだろう。
●5対5のブレーキングで、バンク前に速度を落とし姿勢を整える。
●リアブレーキを引きずったままフロントブレーキを解放、と同時に持ち上がっていたボトムリンクが沈み込むのに合わせてボディーを傾ける。
●リアブレーキドリ気味でコーナーへ入って行く。
●フルバンク中なおもリアブレーキを残したままアクセルを3~5割入れる。
●チョイ逃げ気味だったフロントが『スッ』と懐に戻ってくると同時に、リアが安定しボディーを前に押し進めつつも『ツ・ツ』と軽くスライド。
そのスライドをリアブレーキとアクセルの入れ具合でやりとりして、バビューンとコーナーを抜けていく。
何と楽しい事よ!!
街でよく見るカブのイメージは、実用中で『荷物満載・積み荷へ配慮中・乗り手の気軽さ』、等々でノロノロなイメージであるが、とんでもない!
空荷の身軽な状態で本気気味な乗り手が振り回したら走る走る。
標準の50CCだと力不足は否めないのかもしれないが、70ccだとトルクはあるしギュンギュン回るし、都内走りで流れに遅れる事などまったくない。むしろリードするほどだ。
トレーラーが頭単独だとえらく速いのと同じ?
まさかカブに乗って、フルバンク中のリアブレーキの使い方を習うとは思わなかった!
目から鱗。いわゆる四輪の左足ブレーキだからね。タイヤの回転をスタビライズするという考え方。
※マイケル・ドゥーハンがレース中のケガにより右足首の自由が利かず、リアブレーキを左手クラッチレバーに併設して積極的にリアタイヤをコントロールした頃から、二輪界ではリアブレーキの使い方がトレンドになった。と記憶してる。
わたくしはドゥーハン以前、ワイン・ガードナー世代なので、鬼のツッコミ・ガバッと開けてアクセルでリアタイヤブリブリで立ち上がる、そんな感じだった。
50km/L
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ゴーストライダー | 日記
Posted at
2008/12/14 21:23:44
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