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　今夜も湾岸

日が落ちて夜の風が吹いてくると、暗くどこよりもヒト気がなくなる、湾岸倉庫街。

春とは言っても潮風がまだ肌寒く、立っているのも心細くなる。
縦・横と果てしなくまっすぐに伸びるトラック規格の大きな道路。

そんな寂しい一角に、明かりが灯る場所がある。

　湾岸カフェ
角地に面したその店は、店内の灯りが暗い倉庫街を照らし出すガラス張り。

その様子はまるでダイナーの雰囲気そのものです。

非日常のレインボーを駆け抜けて、車の流れに乗っていると通り過ぎてしまう場所ですから、隠れ家的魅力は満点。

日が暮れて間もない時間は、二階のフロアでエアロビorダンスレッスンをしていたり、なんだか本当にアメリカの路地裏に迷い込んでしまったような錯覚に陥る。

カフェにはライダーのお客が多く、夜な夜な日常の衣をレインボーを駆け抜ける事でぬぐい去り、ほっと一息つくために立ち寄る。

そんな舟溜まりのような湾岸カフェ。