「夏草の賦」上、下巻
司馬遼太郎 著
文春文庫 570円(上下巻とも)
戦国時代、土佐一郡の領主から四国全土を征服した長宗我部元親の生涯を描いた小説です。
彼は、武力、調略の限りを尽くして土佐一国を手に入れます。そして、四国各地へ攻め入る際の兵力不足を補うため、一領具足(いちりょうぐそく)を用います。これは、半農半兵と言い、平時においては農作業に従事し、戦時においては兵士として戦うものです。また、彼らは、農作業により体が鍛えられており、軍隊として必要な集団行動に順応しやすいという特徴を持っています。
こうして四国全土をほぼ手中にした元親ですが、その先には勢力を拡大しつづける織田信長が待ち受けていました。
この先は、日本史を習った人はご存知かと思います。
元親は優れた才能と大いなる野心を持ちながら土佐という当時は僻地に生まれたがために、不遇な晩年を送りました。作中にもあるように、もし、彼が織田信長のように地の利に恵まれた土地に生まれていたとしたら、歴史は大きく変わっていたかもしれません。伊達正宗でも同じことが言えると思いますが・・・。
元親亡き後の長宗我部家の行く末が気になるところですが、これも司馬さんが「戦雲の夢」(講談社文庫)で小説化しています。これについては、すでに購入してあるので、読後紹介したいと思います。
Posted at 2011/09/12 08:28:06 | |
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