• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

@kaziのブログ一覧

2011年09月07日 イイね!

マークスの山

マークスの山






「マークスの山」上、下巻
高村薫 著
新潮文庫 上巻620円、下巻580円

 平成四年、都内で元暴力団員と検事が続けて殺害されるという事件が起こり、殺害の状況から同一犯の可能性が高まります。殺された二人の共通点を中心に、警視庁捜査一課合田雄一郎警部補らの懸命の捜査が行われます。そんな中、暴力団員による銃撃事件が起こり、事件の背景が少しずつ明らかになっていきます。しかし、犯人は捜査の網を巧みに搔い潜り、第3、第4の殺人を犯します。

 雪山での殺人事件、病院での殺人事件、都内での強盗傷害事件、そして上記の連続殺人事件と、これらがすべて繋がるという、良くもまあこんな複雑な話を作り上げたなと感心しました。また、合田刑事らを取り巻く警察組織の暗部も緻密に表現するという警察小説の一面も持ち合わせています。さらに、登場人物の心理描写の細かさは、以前読んだ「レディジョーカー」と同様、少々うんざり感もありますが、著者独特のものだと思います。

 複雑過ぎるが故に、やや不自然と思われる部分もありましたが、直木賞受賞は納得できる作品でした。
Posted at 2011/09/07 08:48:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2011年08月29日 イイね!

神様のカルテ

神様のカルテ






「神様のカルテ」
夏川草介 著
小学館文庫 580円

 栗原一止(いちと)は、信州松本の病院に勤める医師です。医師になって5年が経ちますが、最初2年間の研修先をほとんどの医師が大学病院を選ぶのに対し、現場主義を貫く彼は、現在の病院勤務を選びました。
 彼の勤める病院は、地域の拠点病院として、24時間365日対応しています。しかし、医師の絶対数が少なく、当直はもちろんのこと、満足に寝る暇もなく働き続けています。
 様々な病気を抱える患者を診察するなかで、末期癌などの患者に対し、現場の医療技術の限界を感じ悩みます。そんな中、出身大学病院から熱心なオファーが来ます。

 ほのぼのとしたストーリー展開ですが、最先端の医療を学ぶことと医師不足という地域医療が抱える問題、そのどちらを優先すべきかという難しい選択が読者に投げかけられます。

 医療を扱った小説は、何度か読んだことがあります。小説としてリアルさを出すためか、どれも専門用語を多く使うため、イメージが湧かないことが多々ありました。この作品は現役の医師が書いたものですが、非常に読みやすく、かつ問題提起もあり、クオリティの高さを感じました。
Posted at 2011/08/29 19:09:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2011年08月22日 イイね!

細川ガラシャ夫人

細川ガラシャ夫人






「細川ガラシャ夫人」上、下巻
三浦綾子 著
新潮文庫 580円(上下巻とも)

 玉子(細川ガラシャ)は、戦国時代の武将、明智光秀の娘として生まれました。美しく育った玉子は、16歳の時、父光秀の主君、織田信長の命により、光秀の友人である細川藤孝の嫡子忠興に嫁ぐことになりました。一男一女を儲け、幸せな結婚生活を送っていましたが、ある事件を機に玉子の運命は変わります。
 そんな中、キリシタンである侍女清原佳代、大名高山右近との出会いが、玉子の生き方そのものを変えていく端緒となります。

 この時代、武将の娘は政略の道具として扱われます。波乱の生涯を送った玉子ですが、彼女は信仰の中に自分の生き方を見出し、それを最後まで貫いた、女傑と言えるでしょう。

 著者の三浦綾子さんと聞いて思いつく作品は、「氷点」や「塩狩峠」ですが、どちらも読んだことはありません。「塩狩峠」の方は、何となくストーリーを知っているので、機会があれば、「氷点」を読んでみたいと思います。
Posted at 2011/08/22 08:23:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2011年08月15日 イイね!

アフガンの男

アフガンの男






「アフガンの男」上、下巻
フレデレリック・フォーサイス 著、篠原慎 訳
角川文庫 580円(上下巻とも)

 2006年、パキスタンの対テロ特殊部隊が国際テロ組織アルカイダの幹部宅を攻撃し、押収したパソコンの中からテロ計画書と思われるものを発見します。それはアメリカ、イギリス両国に送られ、徹底的に分析されますが、計画の中身ははっきりしませんでした。
 そこで、元SIS(イギリス情報局秘密情報部)の隊員のマイク・マーティンをアルカイダへ潜入させる計画が立てられます。彼は少年時代をイラクで過ごしアラビア語が堪能な上、湾岸戦争時、アフガニスタンに潜入した経験を持つためです。

 作中に出てくるアルカイダのテロ計画は、9.11のアメリカ同時多発テロと同様、誰しも考えつかない驚愕のものです。これを阻止するため、アメリカを中心とした国々は、ありとあらゆる手段を講じます。それは、最先端の諜報技術や兵器などであり、綿密な取材によるものだと思いますが、とてもリアルに描かれています。

 翻訳された小説を読むのは初めてでした。事象等の説明は理解できたのですが、感情の表現は、時々意味不明なものがありました。そこは翻訳の難しいところなのでしょうね。日頃使っている日本語で書かれた小説でさえ、著者の本当の思いが伝わらないこともあるのですから。
Posted at 2011/08/15 08:29:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2011年08月08日 イイね!

悪果

悪果






「悪果」
黒川博行 著
角川文庫 900円

 大阪府警今里署のマル暴(暴力団担当刑事)の堀内は、ネタ元から暴力団淇同会が賭場を開いているとの情報を得ます。内偵を進めて裏付けを取った堀内達は、ガサ入れを行い、暴力団関係者数名と賭け客十数名を現行犯逮捕します。
 逮捕した賭け客の中にある学園の理事長がいました。堀内はイエローペーパーの編集長坂辺に賭博罪をネタにその理事長を強請るよう持ちかけます。坂辺は理事長から広告料(口止め料)として96万円を得ましたが、直後坂辺が轢き逃げに合い死にます。さらに堀内にもヤクザと思われる二人組がうろつき始めます。

 解説には、この小説は著者の綿密な取材の元に生まれたとあります。
 特に、前半部分の賭博に関する記述、また、警察の裏付け捜査からガサ入れ、そして逮捕者への事情聴取等取り調べまでの記述は非常にリアルで、久々に小説の世界に引き込まれました。
 それにしても、堀内達がマル暴という立場を利用して、高級クラブを定額で飲み食いしたり、暴力団が犯した罪を見逃す代わりに金(シノギという)を要求するなど、小説にあるとおり「ヤクザよりもヤクザらしい刑事」と言えるでしょう。やや脚色を加えていると思いますが、少なからずこういう行為は実在するのでしょうね。
Posted at 2011/08/08 09:45:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 日記

プロフィール

20歳で免許取得後、クルマを乗り継ぐこと十数台。行きつくところまで来たという感じです。最後は決まっていますが、これは老後の楽しみに取っておきます。とりあえず、少...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

アウディ TT クーペ アウディ TT クーペ
スタイルもさることながら、めっきり少なくなった左MTで目立ちます。 走りもパワフル、クワ ...
アルファロメオ 156 アルファロメオ 156
ATはやはり退屈((+_+))。 家族4人が乗れて、車格も適度。 TSと迷ったけど、最終 ...
日産 スカイラインGT‐R 日産 スカイラインGT‐R
平成5年式 シルビア、RX-7など、入門編の車を探していたんですが・・・。 このクルマを ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
嫁が結婚前から乗っていたクルマ。 購入時から2年以上経っていたが、1,500キロしか乗っ ...

過去のブログ

2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation