
「小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所」
大沢 在昌他 著
集英社文庫 680円
国民的マンガである「こち亀」と日本推理作家協会とのコラボ小説です。
同協会に所属し、人気・実力共、トップレベルにある7人の作家(大沢在昌、今野敏、石田衣良、柴田よしき、京極夏彦、逢坂剛、東野圭吾)が、「こち亀」を題材に、短編を書いています。
両津勘吉と「新宿鮫」の鮫島、「IWGP(池袋ウエストゲートパーク)」のマコトの共演他、あの中川や秋本、そして大原部長が登場する作品もあります。
ジャンルも「こち亀」と同じく、人情モノ、ギャグ、プラモデルなど多彩です。
各作品に秋元治さんの挿絵があり、想像力を掻きたててくれます。
全7作を読み終えた直後は、東野さんの作品が一番面白く、「やっぱ売れっ子は違うなぁ」とちょっと舌打ちしてしまいました。
しかし、各作家と今回の作品を簡単に紹介した解説を読むと、その評価は少し変わりました。
どの著者(作品)も、「こち亀」へのリスペクトが並々ならぬものだと思ったからです。
作品の題材には、かなりマニアックなエピソードも含まれていることを知りました。
本当に評価できるのは、真の「こち亀」ファンであると思いました。
Posted at 2011/12/15 20:21:52 | |
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