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2020年07月28日

日産のグループC 最初と最後は大違い

日産のグループC 最初と最後は大違い 昨日、グループCで最強だったポルシェ956/962Cをブログにしました。
今日は日本勢の日産。

1983年。
日産は、グループC前の「グループ5規定」向けに作られたスカイラインターボをグループC向けに改造。
「スカイラインターボC」が日産初のグループCカーです。
なんとFR!
エンジンはラリー用に作ったLZ20B型2000cc直列4気筒ターボ。
まぁてんで遅くてダメでした。

1984年。
マーチのシャシを使ってMRにLZ20B直列4気筒ターボを搭載。
カラーリングで、スカイラインターボ C・フェアレディZ C・シルビアターボ Cと名称が付いていました。
これもダメ。エンジンがとにかくパワー不足でした。

1985年。
エンジンはアメリカ・エレクトロモーティブチューンのVG30型3000ccV6ツインターボ。
シャシは当初、マーチ85GとローラT810の両立。
マーチ85Gを使うのは、スカイラインターボ C・シルビアターボ C。
ローラT810を使うのは、フェアレディZ C。

アメリカのIMSA-GTPでは、エレクトロモーティブチューンVG30ツインターボ+ローラT810が席巻していました。

いきなり速くなりました!
豪雨のWEC IN JAPANで優勝します(海外メーカーは豪雨でリタイヤを選択)

1986年。
シャシはマーチ86G。
エレクトロモーティブチューンのVG30型ツインターボは変わらず。
車名が「日産R86V」に変わりました。
初めてサイドラジエターを採用しています(マーチ85Gはフロントラジエター)。

日本でのレースではリタイヤが多く、戦績は優れませんでした。
ルマン24時間レースに初めて参戦しました。
R86Vとマーチ85Gを使うR85Vの2台。
R86Vはリタイヤ。
R85Vは16位で完走。

1987年。
日産はレーシングエンジンとして開発されたVEJ30型3000ccV8ツインターボ。
シャシはマーチ87G。
車名「日産R87E」。

VEJ30型は高い期待のエンジンだったんですが、全く完走できないトラブルだらけのエンジンだったんです。
ルマン24時間レースはリタイヤ。
耐久力がないので速さが出せないエンジンでした。

1988年。
ダメなVEJ30型を大改良してVRH30型3000ccV8ツインターボへ。
ヘッド回りをベルモノに変更していました。
シャシはマーチ87G。
車名「日産R88C」。

シャシが前年から変わらなくて、暫定的なマシンでした。
ただし、耐久性が飛躍的に高まったことで日産のチーム力が向上します。
(レース戦略やテレメトリーシステム導入等)
ルマン24時間レースは14位完走。

1989年。
エンジンは、新規開発したVRH35型3500ccV8ツインターボ。
シャシは専用のローラ。
車名「R89C」。
初めてのカーボンモノコックのマシン。

世界スポーツプロトタイプカー選手権WSPCに参戦。
戦闘力を高めましたが、ルマン24時間レースはリタイヤ。

1990年。
エンジンはVRH35Z型3500ccV8ツインターボ。
シャシは専用のローラ。
車名 英国開発「R90CK」・日本開発「R90CP」。

世界スポーツプロトタイプカー選手権WSPCに参戦。
戦績はR89Cを上回りました。
ルマン24時間レースは7台が出走。
No.23(星野・長谷見・鈴木利男)は5位でフィニッシュ。
当時の日本車+日本ドライバー最上位でした。

1991年。
エンジンはVRH35Z型3500ccV8ツインターボ。
シャシは日産自社制作。
車名「R91CP」。

日本での戦績はトヨタとポルシェを圧倒。
しかし、日産社内のモメごとと、世界スポーツプロトタイプカー選手権WSPCに参戦していないことでルマン24時間レース参戦はかなわず。
この年のルマン24時間レースを制覇したのは「マツダ787B」。

1992年。
エンジンはVRH35Z型3500ccV8ツインターボ。
シャシは日産自社制作。
車名「R92CP」。

アメリカIMSAデイトナ24時間レースに参戦して、No.23(星野・長谷見・鈴木利男)がブッチギリ優勝。
日本での戦績はシリーズ7戦全戦優勝。
ルマン24時間レースは「燃費制限なしの3.5リットル自然吸気エンジン」へ移行しており、R92CPは出走できず。

最初はグループCで一番耐久力が無くて遅いメーカーでしたが、年々力をつけて最強となりました。
ブログ一覧 | クルマ | 日記
Posted at 2020/07/28 20:52:12

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この記事へのコメント

2020年7月28日 23:17
国内でルマンと言えばマツダのイメージが強いですが

日産も頑張っていたのですねぇ(汗)
コメントへの返答
2020年7月29日 20:19
日産は物量作戦で圧倒的でした。

5位に入った時は見事というしかなかったです。
海外勢とペースでガチンコだったんですねー。
2020年7月29日 2:00
豪雨のFISCO。やるんだかやらないんだか。結局遅れに遅れて強行して勝ったのは星野じゃないか! でもインタビューはただ怒っているだけ。(;゜ロ゜)
めちゃくちゃ怒っている。え~この状況じゃなければ優勝できなかったと思うんだけど。。。でも怒るしかないわなー。富士ってそんなことばっかりっていう印象。うーん。コースもつまらなくなったし・・・旧コース(と言ってもバンクではない)で60秒きってもどってくるF-1を見たかったです。

CSフジで工学院大学の教授になった日産のエンジン設計者がエンジンの講義する番組好きでした。

LZ20B(ガラスのエンジン)の後がまにFJ20使ったことなかったでしたっけ?

いずれにしても懐かしいです。
コメントへの返答
2020年7月29日 20:24
あのWEC IN JAPANは、マシンの上げる水煙で見えなくなるのでラインを外して走らなきゃいけない。
まぁ無茶苦茶でした(^^;)

ただあの天気でもエンジンは何事もなくゴールまで持ったというのは、エレクトロモーティブのおかげですね。
ただ、エレクトロモーティブがVG30チューニングを開示しないブラックボックスだったので、日産はさっさと見切りをつけたわけです。
ただVEJ30は失敗でしたけど。

LZ20Bのあと、一時期FJ24を使っていたことがあります。
ラリー用で耐久力はあったようですが、すっごい遅くて…

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