仕事クビの不安があった／糸魚川２児殺害

　糸魚川市のアパートで子ども２人が絞殺された事件で、殺人容疑で逮捕された父親で会社員の小笠原邦彦容疑者（３５）が、県警の調べに対し、「住宅ローンの返済に悩んでいたうえ、仕事をクビになるかも知れない不安があった」などと殺害の動機を話していることが分かった。「一緒に自分も死ぬつもりだった」とも話しているが、精神的な動揺が激しいうえ、供述にあいまいな点もあり、動機などを慎重に調べている。


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　調べでは、小笠原容疑者は１３日午後、自宅アパート内で昼寝をしていた２人の首をタオルのようなもので絞めて殺害した疑い。長女咲瑛（さえ）ちゃん（７）が寝室で、長男唯翔（ゆうと）ちゃん（３）が居間で、それぞれ布団に仰向けになって死んでいるのが見つかった。死因は窒息死だった。


　小笠原容疑者は近所に自宅を新築。近く完成し、入居する予定だったが、ローン返済に悩んでいたという。妻（３５）も食品会社でパートで働き、家計を助け、事件当日も仕事に出ていた。



　また、小笠原容疑者は数日前、勤務先の上司らに「会社にとって自分は必要ないのか。リストラの話はないのか」「最近みんながよそよそしい」などと相談していたことが分かった。


　経営者は取材に対し、「職場では頼りにされ、上司も『君は必要な人間。ばかなことを言うな』と答えたという。なぜ、このようなことになったのか」などと話している。


　一方、１４日午前、咲瑛ちゃんが通っていた糸魚川東小学校の田木宏校長が記者会見し、「家庭での虐待やトラブルの話は聞いていない。普通の家庭だった」などと話した。咲瑛ちゃんら１年生は、学校で飼育している２匹のヤギの世話をするのが日課で、咲瑛ちゃんは６月、クレヨンでヤギの絵を上手に描き、担任教諭にほめられたこともあったという。


　唯翔ちゃんは日中、母親の実家で過ごしていたという。近所の住人は「時々、子どもたちの声が聞こえ、仲の良い家族に見えた」と話し、涙をぬぐっていた。

この事件は私にとってとても辛すぎる事件だった。
なぜなら、この事件を起こした人間を知っている
からである。彼はとてもまじめな人間で、仕事も
一生懸命にこなしていた。
今から三ヶ月前、彼と一緒に二人でお酒を飲んだ。
彼はとても疲れていた。
色々と話を聞いていると。家を建てる為に昨年度は
無理して働いて少しでもお金を多く借りられるように
したと言っていた。
その労働内容は過酷な物だった。
そんなに働いたら体壊しちゃいますよ。と私が言ったら
彼は笑顔で大丈夫だよと言った。
新しい家の事を楽しそうに話していたが、彼は借金を
したことが今までないので少々不安であるような事も
言っていた。
でも、別にそこまで追い詰められているようにはとても
見えなかった。
虫も殺せないような彼が自分の子供を殺してしまうなんて
今でも信じられないし信じたくない。
今頃彼はきっと後悔していると思う。