「ガソリン1リットル85円」。11月、愛知県常滑市の一部のスタンドでは一時、全国平均より40円以上安い価格で販売した。米国の会員制スーパー「コストコ」がスタンド併設店を出店すると、地元資本のスタンドが対抗して値下げし、果てのない安売り競争が展開された。その後は店頭販売価格が100円以上に上昇した。少なくとも10日間は原価割れで販売していたとみられ、12月24日に公取委が日本法人のコストコホールセールジャパン(川崎市)など2社に対し独占禁止法違反(不当廉売)の疑いがあるとして警告した。
過去にも同様の事例があった。2009年には高知市で全国平均より50円ほど安い価格で販売したなどとして石油会社を含めた7社が公取委から警告を受けた。警告を受けないまでも、関東地方のあるスタンドの店長は「周囲の店が大幅に下げてきた場合、一時的に赤字販売することはある」と打ち明ける。
100円を割り込むような安値ではなくとも、首都圏の販売激戦区である東京都の環八通りや千葉県の国道16号沿いでは、12月下旬時点で1リットル100円台のスタンドもある。全国平均より15円ほど安い。
ガソリンの小売価格の内訳をみると、ガソリン税が1リットルあたり53.8円かかり、石油石炭税の2.54円も加わる。原油の輸入価格は11月分が1リットルあたり約36円。原油価格と税金分だけで90円以上かかる計算だ。
さらにガソリンの製造費用や輸送費、石油会社やガソリンスタンドのマージン(利幅)などを加算した販売価格に、消費税が8%かかる。
石油製品の販売業界内で余剰分を融通し合うスポット市場で割安なガソリンを調達する店もあるが「それでも仕入れ価格を抑えるのには限界があり、安く売るにはマージンを削るしかない」(東京都内のスタンド)。
ガソリンは店ごとの品質の差が小さく、客を呼び込むには価格が一番わかりやすいアピールとなる。
■スタンド数は減少
国内のガソリンスタンド数は減少傾向にあるが、需要も落ち込んでいる。客の少ない過疎地で店をたたむスタンドが増えているが、交通量の多い大都市圏などでは依然として店舗数が多く、激しい価格競争が続いている。経済産業省によると、15年3月末時点の全国のスタンド数は約3万3500店。前年度より約1200店減ったが、減少幅は縮小した。需要はエコカーの普及や若者の車離れなどを背景に、14年度の国内販売量が約5300万キロリットルと前年度比4.5%減った。15年も小売価格は大幅に下がっているが需要増に結びついていない。石油連盟によると、12月13~19日の国内出荷量は前年同期を2%下回った。
石油業界は再編の動きが加速している。出光興産と昭和シェル石油に加えて、12月にはJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が経営統合で合意した。ただ製油所を持つ石油会社の集約がスタンド数の減少につながるかは流動的だ。
一部は石油会社の直営店だが、全国のスタンドの多くは特約店や販売店が経営しており、地域的に重複していても閉店を強制することはできない。安値競争は今後も続きそうだ。
(日本経済新聞記事抜粋)
価格の税金の内訳については12/12ブログで触れた通り・・・
安値になれば、その分...税の比率が高くなってます。
年末に於いてガソリン価格の安値更新しました。
全国平均ガソリン価格
レギュラー 116.2円(2.6円値下げ)
ハイオク 127.3円(2.4円値下げ)
軽油 99.5円(1.7円値下げ)
灯油 1,119.5円(29.5円の値下げ)
※12/28付価格 また21日週との比較
帰省の際に自動車を利用する方も多いと思います。
年末年始は、1月2、3日が高速道路の渋滞のピークになりそうです。
渋滞にはまって途中でガス欠にならないように事前にしっかりと準備してくださいね~ !!
今年も、楽しいカ―ライフの為に【爺通信】
![]() |
くまモン号 (ダイハツ ミラジーノ) 何処と無く可愛くて、愛着の続く車です。 皆さんを参考に、チビチビと車弄りを楽しんでいきた ... |