
レヴォーグ、正直格好良いと思います。特にドルフィンアンテナが自分的にはツボです。
このレヴォーグ、開発背景に必ず登場するのが現行BR系の大きさの比較。
「だからレヴォーグを開発した」的なニュアンス、好きになれないんですよね。BRの大きさが「悪」のような。
そりゃ十人十色で色んな考え方があり、「コンパクトでスポーツ性が際立つような・・・」って要求も十分分かりますが、大きなことが悪いことであるかの印象を持たせるコメントが好きではありません。やっぱりBR系オーナーだからでしょうか。
僕がレガシィを購入するときに、担当セールスさんから「次期モデルチェンジでは、BPを意識したコンパクトなモデルとなりますが・・・」と、親切に次期情報までいただきました。それでもBRに決めたのには、そこにBRの「魅力」も確かにあったって事です。
僕の場合、最大の魅力は「デザイン」でした。
車の購入を決めるとき、いろいろなファクターを他車と比べていくものだと思いますが、それが「価格」であり、「性能」であり、「デザイン」であるわけですね。
僕のレガシィも、妥協して購入したものでなく、惚れて購入したものです。
だけど、揶揄されてしまっているんです。
本当に大きさが不評の原因なんでしょうか?
僕はスパルタンな感じを抑えたインパネと価格の高騰にあるように思えてならないのですが・・・
ドライブは趣味です。楽しいので高揚感も生まれます。このような感じを持ちレガシィを愛してきた人たちが、インパネから想像するドライブフィールをスポイルさせちゃうのがBRだったんじゃないのでしょうか。いかにも重そうなんですよ。インパネが車を重く感じさせちゃってる。
走り出したら違うんです。軽いんです。特に直噴ターボは爆発的で、車を引っ張り続けます。これが乗るまで分からない。
こう考えると、車を試乗する前に与える印象って、見た目8割以上に感じさせるんじゃないでしょうか。「きっと重いんだろうな」とか「こりゃ、キビキビ感を裏切られるぞ」的な印象がです。
そして、そんな印象を持った車に、直噴ターボのクラスで乗り出し400万の見積もりが提示されるわけです。敬遠しませんか?
僕は、もちっとスパルタンな感じを出し、乗り出し350万以下で見積もりが出てきたならば、BRももっと人気が出たんじゃないかと思うんです。
レヴォーグの画像を見ながら、こんなことを考えていましたが、BR型でレガシィツーリングワゴンの名前の歴史を閉じることになるようです。悪と印象付けられた割には、いえ、だからこそ感慨深い想いに変わりました。
後部座席でも開放的な空間が広がり、そしてリラックスできる広さ。
スパルタンさには欠けるがパドルシフトを操る運転の楽しさとハンドルに集中した便利なボタンスイッチ群。
レガシィツーリングワゴンの名を冠すに相応しいジェントルなスタイル。
そして何より、レガシィツーリングワゴンに求める、いわゆる「チョイ悪オヤジ」的な感性。それは正規軌道を逸脱するDITの加速フィールとそれを確実に受け止めるビル足。
レヴォーグを見かける確立が多くなると思われるこれからも、この最終型レガシィツーリングワゴンを乗り続けることでしょう。大事に。大切に。
駐車スペースで、レヴォーグの横に、そっと寄り添うように停めてみるかもしれません。その時、僕の顔は、きっと微笑んでいることでしょう。
Posted at 2014/01/26 07:25:17 | |
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ツーリングワゴンの巻 | クルマ