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勝てない。それどころかエボⅩトップの姿も遠いポジションに感じられる。
事前の鈴鹿走行の結果を踏まえて、これまでのセッティングから、更にカドのあるサス仕様にセッティング変更し、バネ・アブ・スタビをもう一度見直してみた。
シーズン当初は、他のエボⅩ選手が一年積み上げてきたノウハウを参考に、これまで自分風にアレンジして現在の仕様に至っているが、リセッティングして新たな方向性を模索するといったトライをすることで、僅かに進歩・・・したのだろうか？
その進歩はエボⅩトップの座を射止めるだけの効果はあるのだろうか？
トップエボⅨは遙か彼方、同じクラスでありながら自力優勝は無理と思わせるタイム差に、目標をまずはエボⅩトップと置き換え、一度は達成したものの、なかなか２回目は回ってこない。
自分も進化すれば、敵も進化しますので仕方ありませんが、結果が全ての競技の世界。
悔しさをバネに、精進するしかありませんね。

さて、今回の鈴鹿ではセッティング変更による効果はあり、高速Ｓ字での切り返しなど、ハイスピードコーナーでの旋回スピードが向上するなど、更に一歩進化することができましたが、キーとなるのは、やはりサイドターン。　スタート直後に６連発のサードターンをクリアして、本コースに飛び出していく設定で、セッティングのウエイトをどこにおくか？　ターンと高速コーナーではセッティングの方向は逆転しますので、方向性を考えさせられるコースレイアウトでした。
セレクトした内容は、ターン区間は強いＡＣＤモードでトラクションを稼ぎ、コース走行中はＡＣＤを切り換えて、旋回スピードを確保するといった、良いところ取り仕様。　
１本目は、ほぼ狙った動きを演出することが出来ましたが、結果は３番手。　
エボⅩトップまでは０.５ｓあり、区間解析してベストの走りが出来ても、０.１ｓ届かない。
更に追い打ちを掛けて、２本目は路面温度上昇や、路面悪化でステアフィーリングの悪化が懸念されるが、打開策を見出すことができず、予想通り０.２ｓダウンでフィニッシュとなりました。
頂点はなかなか見えて来ませんが、１戦１戦を現状ベストで乗り切ることでゴールに近づくことを信じて頑張るしか選択肢はありません。
残るは最終戦の本庄サーキット。
勝率１００％（昨年初開催で優勝しただけですが）と相性は良いので、有終の美を飾れるように頑張りたいと思います。