経緯〜
ポルシェ911は小回りも利き、最低限の荷物も載るため最も優れた足車。
都内街乗りでストレスは皆無、荷室もIKEA以外普通の買い物にも困らない。
都会では911多過ぎて無視されるのも◎. 以上GT3も同様
⇒嬉々と乗ってるセレブ!?ママさん残念!
しかしGT3がリコールによる納期遅延のため急遽足車(=日常使う本命クルマ)を検討。
足車の条件:
①ブランド物に興味は無いため、マーケティング会社が多々運営するお洒落風和食店みたいな類いの車は絶対にNG
②都内の狭いパーキング、小道をストレス無く使えること
③真っ当一本槍!みたいなのも無し
以下では基本的に興味を持った=10ベストの中で、あえて買わなかった悪い点だけを述べるため、かなり辛口な表現になっている。
結論〜
どれも帯に短し、襷に長し・・・で買うに至らず。
理由:
最近の1000万前後の車選びは難しい。
車の基幹性能からすれば、パワー含め300ps少し、つまり600万くらい出せば一通り完成された品質の車が手に入るのに、その金額まで出してまで手に入れたい
「+α」が見えにくい価格帯になってしまったから。
600万以上は結局「暖簾代」かそのメーカー独自の「味付け」にいくら価値を見いだせるかの領域。
今や1000~2300万近辺の車は、一部を除き一番マーケティング色が強いものがラインナップされがちなため
高い割にビミョーな範囲かなとも思わされた試乗の連続だった。
以前と違い、1000万円台の入魂の一作が無くなってきていることこそ由々しき事態だと思う。
ここ15年弱
ニューリッチ向けのブランドカーの隆盛によってまともな極めて良く出来たくるまが1000万円台で少なくなった!気がする。。。
高価格車マーケットに2000万前後のいわゆるニューリッチ向けハイブランドカー=DB9、カリフォルニア、ベントレーコンチネンタルGT、ゴースト、ガヤルド、、、が割って入った事で高級車市場が1000万かさ上げされ、結果として1000万台が格下のような位置づけになったことで、
そこそこのデキの車ゾーンになってしまったのだろうか?
アウディS3:未試乗
2013年末の雑誌やらで評論家の皆さん大褒めだったので、逆に冷めてしまったからか?試乗に至らず。
本当の所、アウディはカンパニーカーのイメージなので日常の相棒としては味気ないかなと。
ただアウディの
洗練された外観は街を引き締める。
自分が乗るには少しスマート過ぎるけれど、レクサスが全て消滅して全てアウディになったらい〜なと思う。東京の街並ももっと洗練されたものになるだろうから。
レクサスはお涙頂戴が念仏を唱えながら走っているようなもの.対してアウディは自律したオトナの社会のクルマだ。
アルピナD3:試乗(B3含めの評価)
これまた自動車好きを自認する方々には大好評。
乗ったら加減速、ブレーキタッチ等かなり良いのだが、絶賛モノでこの味はアルピナしかない!程かといえばそれほどでも・・・
アルピナに求めるパンチと切れ味がない?!
アルピナってこんな平凡だった!?昔はエンジンのふけ上がり・タイヤの一転がりが上品だな〜と感じたのに。
フェラーリはおろかベントレーやロールス並みの
希少性に酔える上、独特の品があることは確かだ。
そういう意味でいまや一番のブランドカーではないか。クルマ好きよりブランド好きが目につくようになった気がする。
レクサスのようにまだ形にさえなっていないブランド戦略が、車好きの間ではしばしば槍玉にあげられる。
かつて300~700万で作れていた品質の物を、よくも名前と店構えちょっといじっただけで倍の値札付けてだせるな!と。バカにしてるのかと!
がしかし、本当に上手いブランド戦略とはアルピナやルノーのように巧妙で、槍玉にあげる隙さえ見せないものを実は指すのではないか?
マセラッテイ ギブリS:試乗
この中では買う寸前まで残った候補No.1!
ただ魅惑的なエンジン排気音含め、
少しマーケティング色が濃過ぎるのではと感じた。
先代QPのごとく、荒削りでも自分たちが考えるセダンとはこういうものだ!というイタリア人の心意気を見てみたいというのがイタリアンセダンを買う動機の主たるもの。
ドイツ車とも張り合える!とか要らない。エンジンが裸で走ってる!みたいなエキゾチック感満点なのを期待したい。
メルセデスベンツ 新型(2014.5〜)Cクラス:試乗
まずは新型が出る前だったので、どうせなら!と珠玉のC63の自然吸気エンジンを試した。
全く響かず!!
車体剛性が10年以上前のワナワナ系だし、それを味付けに転化させる程の技量も見受けられず。ほぼ買うつもりで乗ったのでかなりガッカリ。。。かつてみたいな脚回りのコシというか、得体の知れない魔法感がない。
あのインテリアの貧弱さ(立て付け、質感、デザインセンス全て)は、走りさえ良ければ我慢できるかもしれないが、それもないとなると余計に粗が目立つ。
新型Cクラスは珍しく、ENGINE、オートカー、カーグラフィックTV揃い踏みで「△△△熟成不足」の評価のため、試乗から足が遠のく。
実際のオーナーの話が聞きたい所だが、クルマ好きが少ないのか全くレポートがない。
ってより半世紀以上&何世代をも跨ぐオーナーに対して、自分から試乗車も持ってこない!のはいかがなものか、ヤナセシュテルン問わず。
最近の営業マンは社用車志向でまったくなってない。かつていた「THE営業」という、骨のあるご用聞きの如く痒い所に手の届く営業マンはもう皆引退。。。なのが寂しい。
ボルボ V60(マツダアクセラのディーゼルでも可):未試乗
ずっと試乗してみたいと強く思っていたのに、あれだけ各方面、信頼度の高い論評で絶賛されれば、素晴らしいデキに決まっているので、それで乗った気になってしまい結局未だ試乗ならず。
1つだけ気がかりなのは、周りの30年来?のオールドボルボファンはあの形に一瞥もくれない雰囲気なので、
無国籍ボルボの選択が彼を裏切る、、、というか内心白い目で見られそうな所。
プジョー 508:留保
知り合いが607を
大切に乗っているので、あえて同じのにしなくても、、、という事で試乗留保。
プジョー乗りは結構プジョー一筋な人が多い気がする.
シトロエン C5:試乗
今となっては短命だったC6を確保しておくべきだった、、、と思っている。
乗り味、雰囲気は合格点なのは既に知っている。
C5はマイナー前の顔の方が好きだけれど、最後のハイドロになるなら
買うことは決まっているので気楽に試乗。
どこにも華飾な所がないのに、豊かな気分・生活感を味わえるのが(特に日本車にない)シトロエンの魅力。だからDSシリーズより通常のCシリーズの方がより好き。
Cシリーズのアッパーモデルを充実させて貰いたい。
マセラッテイ グランツーリズモ MC〜:試乗
今や古典的な部類に入る名車。
元々外観は完璧と思っている。
更に今回乗って脚回りもエンジンもミッションも確実に進化していて、いいな〜と感じた。
爆発的とまでは言えない、ちょうどいいパワー感も好印象。
選択しなかった理由は見当たらない。単にタイミング。
いつまでも今まで通りあまり売れず?、マイナーな存在ですれないでいて欲しい。
アストンマーティン V8Vantage、DB9、 DBS :全て試乗
ここら辺は以前から幾度となく体験済み。
毎回期待して臨むものの、乗り込んで以降
心に響く所が皆無で引き返すことになる。
理由を挙げれば第一にエンジンに味がないこと②脚回りも仮に優秀だとしても、それだけで味がないこと③重心が高くスポーツカー風の外観と、レクサスをただ締め上げただけみたいな=重厚感もなければ、俊敏性の基礎も出来ていない走りは全くちぐはぐ。
世の中では大っぴらには言われないが、この世代のアストンこそプレミアオートモーティヴグループの名残を色濃く残したフォードのブランド戦略の置き土産ではないか。
年月を経て世間が忘れかけた隙に、車体の造りからエンジンまで生粋の!みたいな振りしてるけれど。
2016からの~VHプラットフォームだけで引張った現行の次の、新世代アストンに期待したい。
AMGとの提携も英独の絶妙のカップルになる可能性もあると期待大
ベントレー コンチネンタルGT:試乗
新型が出たばかりに乗った。
基本的に見向きもしない種類の車だけれど、ミュルザンヌの試乗の機会に一緒に乗ってみたら、これはこれで売れる訳が分かった。
ドイツの真面目さとイギリスの漢らしさがうまく混ざっていて、ちゃんと味になっている。
意外やかすれたハスキーボイスで唄い上げるエンジンがその内実VW製W12だとしても、無駄のないその回転フィールとボディ剛性のマッチングは色気さえ醸し出す。
ただV8でなくても、少しドイツ色が強い。
もう少しイギリス流の一徹な雰囲気が出てくれば魅力が増すと思う。
ただマーケティング上、車に興味の薄い小金持をターゲットにしたいのだから分かり易いイイ物感=ドイツ臭をこれ以上弱める訳にもいかないのだろう。
ミュルザンヌクーペ?それもかなりショート版のを早く出して欲しい。コンチネンタルTの復活を!