
いい耳栓をしていたせいか?
目覚ましのアラームが聞こえませんでした
でも、バイブの振動で目覚めました
いつもの5:00起きです
着替えてテントを出ると
周りには数名起きている人がいました
撤収の前に少し散歩
以前ワタクシがテントを張ったサイトのトイレが新しくなっています
さらに新造のバーベキュー場もできてました
昨日は平日だったのに大盛況!
川の対岸には同じくライダーが泊まっていたようです
のんびりしたつもりでしたがバイクのエンジンをかけて
インパネの時計が表示されるとまだ5:50
今日はツーリングのメインイベントがある日なので
すでにテンションはアゲアゲ&大丈夫なのか不安もありとカオスな精神状態
ざっくりこんなキャンプ場です
今日はさらに南下します
一体どこへ向かっているのか?
そろそろ話してもいいかな?でも、ズバリ言いませんよ
とりあえず紀伊半島に向かいます
てか
本日のルートでネタバレ
キャンプ場をでて最寄りの
ICか
ら
高速に乗り
ますが
その前にコンビニで朝食
イートインしました
ナビ情報がちょっと古いせいか
東
海環状自動車道をちょっと行き過ぎ
伊勢自動車道の
久居ICで降りて寄り道
しながら目的地へ
マップルだと
主要地方道15号が
オススメで楽しそうに見えたのと
道中ダムがあるのでダムカードを貰うためです
しばらく
地15を
走っていると先行のバイクに追いつきました
それなりのペースなのでしばらく付いていくといつの間にか
県667になってます
『600番台の県道か〜すごいな〜、え!地15じゃないの?』
あわっててUターン
しかし分岐にはこの先
地15は
通行止とのこと
『なんだよ昨日から通行止ばかりだな』
さらに、ダムはとっくに通り過ぎてます
マップルを目を皿のようにしてよく見ると
ダムはだいぶ手前で分岐していた
地29に
あるのでした
地15の迂回ルート
が近道ならそっちへ行ってたかもしれませんが
意外と遠回りだったので引き返してダムカードをもらいに行きます
ところが…ダム事務所の入り口にはなんの案内も出ていません
いままで北陸周辺のダム事務所には『ダムカード配付中!』と出ていたのになんにも無し
『あれ?もしかしてここは配布してないダムなのかな?』
そう思っていると
奥からにこやかな笑みでおじさんが出てきました
そして、入り口の鍵を開けるとまるで知っていたかのように
『はい、ダムカード』
『新バージョンと( 旧バージョンと) 2枚あげるよ』
バイクが止まったので来訪を察知したんでしょうか?
とにかく2枚もGETできてラッキー!
新旧カード一緒に記念撮影
遠方なので他のダムも周りたいのですが
そこは、今日のメインはダムじゃ無いので次回にと
まだ9:30くらいですがこのまま寄り道してると
目的地へは到着はお昼くらいになりそうです
もともと、初見の感動を重視するタイプのワタクシなので
ソロツーの時はざっくりとした計画しか立てません
行き先の情報も住所や連絡先はしょうがないとしても
特に景観が売りのところは画像を見ないよう気をつけるほどです
なもんで、当日『あと、どのくらいの距離かな?』
と、マップルを見てから
しまった!が結構あるのです
ちなみにゲームの攻略本やサイトも見ません
当初想定していたのは
10:00頃から終活初めて、道中のんびり景色見ながら
遅くても15:00にはどこかのキャンプ場いけるんじゃね?でしたが
すでに押せ押せになってます
でも、予定を強引に催行したりすっ飛ばしたり自由にできるのがソロのいいところ
しかし、今回は絶対にすっ飛ばせません終活のために来てるんですからね!
地29を走り抜け最
寄りの
ICか
ら
高速に乗れ
ばいいものを
『いや、まだ大丈夫じゃね?』
と、色気をだしてさらに足を伸ばして
勢和多気(せいわたき)ICか
ら
紀勢(きせい)自動車道へ
そのまま(今の所)終点の
尾
鷲(おわせ)ICまで
どうにか11:00には目的の地点にたどり着きました
このまま終活を始めようかと思いましたが
始めたら途中でやめられないの少し早いですが昼食を取ってからにします
うまい具合にすぐ近くに
お魚い
ちばおととと言う店があります
ネット検索した後マップルを見るとこちらにも記載されてました
セルフで好きな小鉢をとって最後にレジで支払い方式といえばわかるでしょうか?
店の名前の通り魚料理がメインです
どれもこれも旨そうで全部食いたいですが丼一点に集中!
が、並んでいるうちに気が付いたら大トロ握りの皿を取ってました…
一皿600円は高いですが食いたくてしょうがないです
エビの唐揚げ(300円)はビールに合いそう!
て、飲みませんが旨そうと思ったら食わずにいられない
味噌汁も甘エビ入りで300円、当初思っていた地魚丼DXは量が多いので
DXじゃ無い方の地魚丼を注文、こちらは850円
しめて2,050円の昼食とめちゃくちゃ贅沢になってしまいました!
並んでるのはコレだけじゃないよ
軽く済ますつもりだったが…
一番初めに大トロ握りを頬張ります…
信じられない量の脂が口の中に溢れだします
しかもあっさりしていて細胞の隙間から身体中に旨味が浸透してくような
今まで味わったことのない至福感につつまれます…
旨すぎて魂が上りそうでした(汗
量が多いかと思いましたがどれもこれも美味しくて綺麗に平らげ
念の為水分補給用にペットボトルのお茶を買っていよいよ終活開始です!
みなさん終活って最近聞きますがなんだと思います?
終(つい)を迎えるにあたり積極的にやりたいことをしていく的な事ですが
迎えるって事自体がすでに受け身過ぎです!
人に限らず生物は生まれた瞬間から死に向かってるんです!
迎えるなんて消極的な気持ちじゃダメです!
むしろこちらから加速して突っ込んでこそ終活です!
もう判りましたよね?
ここは紀伊半島、そして死に向かっていくとなれば
【
死にGO!】
日本三大酷道の一つ、
国道425通
称『しにごー』への挑戦です!
死に向かうまさに終活ツーリングと言うわけなのです
命の保証がない戦場へ向かう兵士の気持ちです
命の心配は大げさですが実は本当の心配があります
ご存知の通り
国425は通行止が多いので有
名です
それ自体が酷道の証明でもあるんですが
昨年から道路情報などで通行状況を確認してましたが
現地の生の情報が手に入らず半ば見切り発進状態で今日を迎えました
しかし、ここまで来たんだから行けるとこまで行くだけです!
鼻から大きく深呼吸してからエンジンを始動
静かに出発します
尾鷲IC出口側から
国425へ
入ります
果たして無事帰れるか?
何箇所かの通行止看板を通過しとうとうゲートで封鎖…?
あれ、ズレてるよ
とりあえずさらに奥まで入っていきます
ダメならダメではっきりした確証がほしいです
トンネルをくぐると今までよりロマンが溢れる気が…
じゃなくて路面が荒れてる気がします
それでも車が走行したような痕跡があります
やはり車が居ました!釣りでしょうか?
通行止にも関わらずどこでも入ってきてますね〜
まあワタクシもそうなんですが
それはそうとものすごい景観が良いですね!
きちんと整備すれば観光道路として売り出せると思うんですが
この通行止はいつ解除になるんでしょう?
そしてどこまで進めるんでしょう?
おや?また看板がありますが…
『裏返しということは…』
そうです!この看板は奈良県側に向けた通行止案内
と言うことはつまり
通行止区間は通り抜けられた!って事?
どこまで?と思ってたら通過、こう
いうのはレアです
密かにここが最大の難所だと思ってたのに
なんかあっけなかったので拍子抜けしました
正直
酷道と言われる道は多数ありますが完全
オフロードじゃない限り
走破は難しくは無いだろうと思っていて
実際通行止が通れたのと侵入している車両が居たのとでこの時点で
完全に
酷道425を舐めました!
舐めたと言う表現からわかる通りあとでしっぺ返しを喰らいます
ワタクシをよく知る人は
『こ〜ちん転けたな!』
と、言ってるでしょうけど残念ながら転けてませんよ
ようは長いんですよこの
酷道!
紀伊半島を三県またいで横断してるわけですからそりゃ長いのは当然
マップルだと見開きで述べ4ページ実質3ページほど
通常のツーリングじゃ決して長すぎない距離なのですが
酷道であることを舐めたことで完全に意識からロストしてしまい
見た目以上に実際の距離があることを後で実感するのです
酷道といっても酷いことばかりじゃ
ない
なんたって動画の撮影時間が実に5時間30分の大長編なんですから!
単純に路面状態だけを見れば酷道レベルは最大でも★★(レベル2)
雨天ではさらにプラス★ですが決して高く無いです
しかし、長距離長時間の
酷道走行は一般
酷道レベルを凌駕し
マジでオリンピック種目にしても良いんじゃ無いかと思うくらい
プロ向けの
酷道でした
『昼からでても15:00くらいには終わるでしょ』
初めは軽くこう考えてましたがとんでもない事だと気付いたのは
道の駅十津川に到着した時
幸いなことに
酷道425には交差する別の
国道がありさらに
道の駅があるので
十分な休憩ができます、いや出来るはずでした
出発が遅かったためのんびりしてる暇すらなく
トイレと飲み物、そしてガソリンの補給をしてすぐ出発
ガソリンスタンドで気温を聞いたら33℃あるって言ってました
他の地域じゃ猛暑日のところもあったそうですね
首筋冷やして涼を得る
重複区間は走りやすのでここで体を休めまた過酷な
酷道走
行へ入っていく
いつもは楽しんでる
酷道ですがこの時点で
果たさなきゃならない使命感にとらわれてます
そうそう、ちょっと残念なことがありました
出発時にうっかり操作ミスでGPSロガーアプリを停止したらしく
道の駅十津川までの走行軌跡がないのです…
でも、動画は撮れてたし良かった
むしろ動画が消えてたらどんだけ心が折れるか
しかし再出発後すぐにマイクが抜けて
道の駅龍神まで無音だっ
た…
少し凹んだ
動画はまだまだありますが編集が追いついてません
編集がおわったら追加で貼り付けますね
次の補給地点は
道の駅龍神
何度か走行した
龍神スカイライ
ンへ行くときにいつも寄ってる
道の駅です
もちろんその時は
酷道425なんか走ってま
せん
スタートから
道の駅十津川よ
りも区間は短いのですが
疲労の蓄積と水分不足と高い気温とで結構ヤバイ状態でした
途中から頭がボーッとして気を引き締めたつもりでも
『え!今、一瞬意識飛んでた?』
瞬間の記憶がない時がありました
考えなくても染み付いた
酷道の走り方で運転
しているそんな感じでした
道の駅龍神についても腰を下ろさずトイレと飲み物
そしてドーピングのリポビタンD!
ゴミ箱洗っている最中だったので
『そこ置いといて』って言われました
いつものレッドブルやモンスターエナジーがないので代替ですが
昔からサラリーマンを支えてるだけあって飲んでしばらくすると
体が熱くなり疲れが軽減した感じがします
『これで後少し戦える…』
ヘルメット内でつぶやき最後の戦いに赴く!
気合い十分でしたが西へ進むにつれ路面状況は好転していき
思ったほど
酷道ではなかったです
その代わりと言っては何ですが一部新旧の
国425が
あり
そこはあえて旧道を走り和歌山県御坊市の
国道42と
の交差点にて終点
『死にGO!とはよく言ったもんだ実際、死に(国42号) へ着いた』
時間は18:00少し前
休憩込みで走破に6時間もかかりました
オチもついてメインイベントの終活は無事完了ですが
まだノンビリ気分にはなれません
まだ、今晩の野営地が決まってないからです
まだ明るいとはいえ1時間もすれば暗くなります
マップルを開くとすぐに近くに
煙
樹ヶ浜(えんじゅがはま)キャンプ場といのがありました
詳細は全くわかりませんが考えるより行動です
細い道を入っていくと海岸に面した広い駐車場があり管理棟もありました
しかし、中には誰もおらずドアも完全に封鎖されてました
『公的だから時間外かな?』
バイクの向きを変えると前方に手招きするおじさんが居ました
近づくと
『もう閉めたんや、まあ好きに使ってええから』
『もう終わり、わしは夏休みやわ!』(多分暑い日だから言った冗談?)
『火の始末だけはちゃんとしといてや』
関西系の訛りで早口だったので全部聞き取れませんでしたが大体こんな内容でした
要はタダで使っていいけど片付けはちゃんとしてねって事です
話の内容から管理人と思われますがこんなにゆるくていいの?
とにかくお礼を言って防風林の中の適当な場所にテントを張ります
防風林を出た海岸側にすでに何組かのテントが張られてました
また来たい思うほど良いとこです
市街地に近いので風呂(温泉)も買い出しのスーパーも3Km圏内にあるので
前知識なく飛び込みで行った割には便利でいい雰囲気のキャンプ場です
温泉の後そこの施設内で食事ができたのでどうしようか迷いましたが’
運転で飲めないのとBBQコンロを持ってきているので今日は火を起こしたいので却下
スーパーで木炭を見つけますがやはり最小でも3Kg
『あ〜100円ショップなら小さいサイズあるんだけどな〜』
都合のいいことに隣にダイソーがありました
しかし、木炭は置いてなく本日の火起こしは断念
スーパーでお弁当と惣菜とビールで
酷道走破を祝うことにします
とんかつ弁当にソースが付いてな
かったがそういう土地柄?
市街地の側とはいえ離れているせいか喧騒は全く聞こえず
どこか静かなプライベートビーチにいる気分
周りのキャンパーもマナーが良く騒ぐ人は一人もいません
照明がないので明かりはLEDのヘッドライトだけですが
うっすら月明かりで見える防風林のシルエットがいい雰囲気です
ただ見上げて佇んでいるだけでいい
気分
明日は帰るだけですが酷道で本当に疲れました
でも、実に心地いい疲れです
本日の走行距離
498.4Km