
パチッ!
目が覚めました、時計を見ると3:45
4:00起床の予定ですが
15分くらい寝たところで変わらないので
子供達を起こして撤収です
しかし、まだ日が昇っていない夜なので
他のサイトに迷惑にならないように
そ〜っと静かに片付けます
暗いので念には念を入れて長男と2回、忘れ物がないか確認
『よし!行くぞ!』
と、その前に守衛さんに電話してゲートを開けてもらわないと
ゲートが開くのは7:00となっているので
我々の為に早朝からお手を煩わせてしまい申し訳ない
ゲートで待ってると軽トラックで年配の男性がやって来て
鍵を開けると爽やかに「お気をつけて、行ってらっしゃい!」と言ってくださりました
ワタクシも深々の頭を下げて『ご面倒かけました、ありがとうございます!』
と
多分爽やかに言えたはず
今日は旅行のメインイベントです
来年春に廃線となる
三江線(さんこうせん)の
三次(みよし)駅から始発に乗り
宇都井(うづい)駅へ行くのです!
その
三次駅に近いので昨晩は
備北オートビレッジに泊まったわけです
今回のルート
5:00頃に
三好駅に到着
行き先を確認して切符を買います
宇都井駅まで大人670円、小人330円です
途中下車の旅です
始発が5:38です駅舎ないを少し見回って三番ホームへ行くとすでに長蛇の列です
言わずもがな、ほとんどが鉄道ファンなのは見ればわかります
乗車率が悪くて廃線になるんだから普段はこんなに乗らないんでしょうね
列車がやって来ました!が、一両です…
全員乗れるのか不安ですがなんとか乗れたようです
我々は当然立ってましたが次男が眠くなって来たようで
入口扉付近に座り込んで寝てしまいました
かわいそうだけどしょうがない
しばらく見てると列車の揺れに合わせて体が揺れて
ガタンっとなった時壁に頭をぶつけて目が覚めたようです
でも、また寝始めました
途中、
口羽(くちば)駅で25分ほど停車
ほとんどの乗客は降りて列車、駅などの撮影会が始まります
ワタクシたちも降りて少し写真を撮ったあと駅のベンチで朝ごはん
撮り鉄が全員デカいカメラとは限らない
再出発、ここから
宇都井駅はもうすぐなので
降りやすいように前方出口付近にいきます
もうまもなく
宇都井駅という時に近くの席に座って居る方から声を掛けられました
「ここ空きますからお子さんどうぞ」
ワタクシ
『あ、自分らも次で降りますから』
7:12
宇都井駅に到着
十数人ほどがここで降りました
「うづい」なら「Udui」じゃないの?
ここが日本一高い駅「
宇都井駅」です!
標高が高いのは別にありますが、ここは地面から21mもある
地上高が日本一高い駅なのです
山と山の間を渡るコンクリート高架橋にホームのある
宇都井駅
正直、駅舎が価値あるとかじゃなくコンクリートの塊なんで
個人的にはあまりそそられないんですが
廃線+日本一はファンの心をくすぐるんでしょうね
ホームから見た集落
帰りの列車が来るのは1時間ほど先です
下に降りて散策して来ます
階段を降り始めると踊り場ごとに「あと何段」と一緒に周辺の観光情報があります
硬いコンクリートに人の温もり
これらの案内は手書きで字の様子から地元の小学生たちが書いたようです
少しでも宇津井に興味を持ってもらおうとする気持ちが
すでに廃線が決まってるのも合間って胸にチクってきます
ホームに昇り降りするにはここから
駅周辺に民家が十数件ありますが車の往来はほとんどなく
静かな田舎の風景を堪能して居ると「パーン」と乾いた音が響いてビクッとしました
その後も5分おきくらいにしてますが
多分害獣を追い払う鉄砲の音なんじゃないかと
結構山奥なんですね
鉄道ファンの行き過ぎた行動が問題にされることありますが
今日、ここで降りた人たちは騒がず侵入もせず実に紳士的です
ワタクシたちも少し歩いてきました
つい先ほど渡って来た鉄橋が実にいい感じです
緑の鉄橋が背景に溶けてる
この上を列車が走ってると本当に絵になるな〜って眼に浮かぶようです
それを撮りに来たのか車で来て居る鉄道ファンもいました
そろそろ時間なので駅に戻ります
駅にはノートが置いてあり沢山の寄せ書きが書かれていました
長男と次男もこの駅に来て感じたことを思い出として書き記しました
23冊目のノートに記載
帰りの列車は2両で始発のような混雑はなく座ることができたのですが
長男は最後尾から線路をひたすら撮りたいらしく立ちっぱなし
ワタクシも行きに景色がよく見れなかったので同じ場所で外を眺め
次男も一人離れると寂しいのか一緒です
でも次男は飽きて来たのか帰りはず〜っとゲームで遊んでました
帰路の乗客は少ないとは言え大半が鉄道ファンのようです
みな手にはカメラを持ってます
そして外を見ると沿線からもこちらを狙うレンズがあちこちに見られます
撮るたびに走って別アングルから撮ったりと慌ただしい人もいれば
でかいレンズでじっと狙うスナイパーもいます
三江線を走る列車は中も外も鉄道ファンでいっぱいでした
三次駅に戻って来ました
ワンマン列車なので乗った際、整理券を取ります
降りた駅で清算と、バスと同じシステムです
駅員さんがステッカーを配ってました、夏休みのサービスでしょうか?
どこでもシールを貼りたがる次男が喜んでました
本日の予定はこれにて終了って、時間はまだ9:30です
明日は家に帰るのでこの後は帰宅方向に移動してキャンプとなります
もちろんキャンプ場は予約してあります
道中気になったところに寄り道しながら
岡山県真庭市の「
中蒜山(なかひるぜん)オートキャンプ場」へ向かいます
このキャンプ場はツーリングで何回か利用したことがあり
蒜山の麓、全面芝で実に爽快なキャンプ場でワタクシのお気に入りです
一旦ナビでルートを検索しておき
そのルート付近でなにかないか持参したマップルで参照します
基本見るだけのお金のかからない観光なんでどんどん寄り道したいと思います
まず目についたのが「
熊野の大トチ」
どんな巨木なんでしょうか?
国183からはずれて
県254を
奥へ奥へと入っていくと小さな駐車場があり
そこから沢へ降りていくと
「
熊野の大トチ」が見えます
いや実は駐車場からも見えるんですが
まさかそんな簡単に見られるとは
思わなかったんで気づきませんでした
確かに天然記念物にふさわしい巨木です
そして何より決定的に印象づけられるのは
根元に空いたウロ
多分意味からすると“虚”でいいのかな?
ただの大きな木だけでも凄いのですが
このウロがなんとも怪しげな雰囲気を
感じさせます
別の角度の地面の穴とも繋がっていて
覗き込むと以外に大きな空間があり
動物の住処なのかもしれません
もしかしたら“ヒバゴン”が住んで居るのかも?

布団の中で似たようなの見たことある
ここでロケした「ヒナゴン」が気になる
そこから少し進むと路上をまたぐ大鳥居が眼前に!
熊野神社でした
急に現れるから急ブレーキしたよ
ここがどういう謂れがあるか知りませんが境内にそびえる大杉の群を見ると
ずいぶん古くから祀られて来たのは想像できます
ちょっと行ってみます
いや〜驚きました
杉はよく見る木ですけどこんな沢山の巨木に囲まれてると
自分が小人にでもなった気分です
なんか聖域ってのを初めて感じました
本殿と思しきところに来ましたが
さらに奥に二宮、三宮があるとのこと
そして鳥尾(ちょうお)の滝というのがあるそうです
もちろん行きます
こんな巨木なら古代の出雲大社再建できるな
他でなんども言ってますが夜ならこの先は零です
山なので濡れ烏の巫女そのものですよハイ
でも空気が本当に澄んでいてずっとここに居たい気持ちになります
奥の三宮まで来ましたが滝はどこでしょう?
確か70mだったはず…(三宮まで200mはありました)
この先は本格的な登山道だったので引き返すと
さっき見た看板には鳥尾の滝は700mとなっていました
あれ?こんな見間違いするなんて
お昼ご飯は
国314の
道の駅 奥出雲おろちループで
長男は安定のうな丼、次男はカレーとコロッケなんですが
注文の際「カツカレーとコロッケ!」なんていうので
『普通のカレーとコロッケにしときコロッケカレーで十分!』とワタクシが訂正
店のおばちゃんもクスッと笑ってました
実はここの
道の駅も以前に来たことあります
その時はフードコートじゃなくてレストランがあったのですが
今はなくなり休憩スペースになってます
一応聞いてみましたがやはりうな丼でした
さあ大急ぎで食べます
というのも、この先の駅で珍しいスイッチバックで登る箇所があり
もうすぐ列車が出る時間なのです
今回ほぼ長男の趣味の旅行なので次男はあまり興味ないようで
「ゆっくりしようっさ」というのを
『アイス買ってあげるから』と買収
JAF会員割引が効くアイスでした(310円→260円)
大きいのでおろちループなんでしょうか?
もしかしたらおろち伝説でもあるのか?
とにかくループを駆け下りて
出雲坂根駅の駐車場に滑りこみます
汽笛が鳴りちょうど列車が出るところでした
本当はスイッチバックを遠景から撮ろうと食事しながらスマフォで調べたんですけど
駅向かいの山に登らないとダメとかで
ナビでは道があるので案外簡単と思ったら
すれ違い不可能の未舗装路だったので断念、あわてて駅に向かったのでした
今出て言った列車はスイッチバックするのかな?
スイッチバックの場所がわからないのでしょうがないですが
まだ発車してない列車があります、トロッコ列車「奥出雲おろち号」
おろちと言うには3両編成とチョット短いですが観光向けの列車のようです
線路に出て撮影できました(侵入じゃないよ)
さらに「延命水」なるものが湧き出ていて何やら霊験あらたかのようです
ワタクシたちもチョット頂きました
おろち号が発車したのでワタクシたちも発車します
少し進んだ道路脇でカメラを抱えた人がいました、こんなところで?
ナビ画面でもはっきりわかる線路のスイッチバック
『はは〜ん、ここでスイッチバックする所を撮ってたんだな』覚えておこう!
次回があるかはわかりませんけど
もう1箇所寄り道でマップルに記載されていた滝を目指しますが
ナビには情報なし、現地に来てもなんの案内もなし
これはなんかの間違いなんかな?
じゃあ、キャンプ場へ行くか!と思ったら妙な看板が…
「金持神社この先」
『かねもち神社?なんか縁起がいいな、よし行こう!』
参道の杉の幹に小銭が挟まってる
現地の案内によると「かもち神社」だそうです
鉄を扱う一族がいたとかでその一族を「金持(かもち)」とよんだのが始まりとか
実際は「かねもち」って意味じゃないですが当時の鉄は高価だったはずです
と言うことはやはり「かねもち」とは無縁じゃない!
参拝者のテンションが他と違う
きっちり参拝して来ましたよ
そして絵馬を見ると…
ああ人はなんて欲深いんでしょう
もうすぐキャンプ場です
先にスーパーで買いものしておきます
今日は肉を食いたいので焼肉用の肉です
この辺はジンギスカン文化があるのかラム肉が結構置いてあります
子供達は食べ慣れてないので牛肉にします
中蒜山オートキャンプ場で受付するのは実は初めてです
あ、いや今まで無断で使ってたわけじゃなくて
いつも飛び込みだったもんで巡回に来たスタッフさんに料金を払ってたんです
と言うものキャンプ場に受付がないのでそう言うスタイルなんだと思ってました
こんなに離れてたらわからんよ
今回予約した時初めて受付の場所を聞いたのですが
キャンプ場からは結構離れてるんですよね
まあ、知ってる人には当たり前なんですけど
キャンプ場周辺に塩釜冷泉(しおがまれいせん)と言うのがあって
それを目指して行くと、道中「中蒜山オートキャンプ場受付」の看板があります
お盆休みの期間に利用するのは初めてでしたがサイトはほぼ満員です
県道を挟んだ北と南のサイトに分かれてるんですが
問い合わせた時点で電源ありの北は埋まっていて
電源のない南のみ空きがあるって言われました
いつも北しか利用してなかったので南は今回初です
と言うか南のサイトは知りませんでした
「お〜」踏むのが勿体無いくらい綺麗な芝のサイトです
北はトイレが少々古い(はず)ですが南は新しそうです
どちらも簡易トイレで備え付けのペーパーがありません
トイレットペーパーは持参です忘れないよう気をつけましょう!
昨日までは平地だったので夜間もそれほど冷えなかったのですが
ここは高地なのですでにこの時間帯でも涼しいです
今日はシュラフが必要になるのは間違いないです
まだ第二形態がある
テントを立てた後温泉に行きます、塩窯冷泉もいいかな?って思ってたんですが
受付時にもらったチラシで
快湯館が割引になるのでそちらへ行きます
快湯館もここに来たらいつも入りに行く温泉です
快湯館の受付にもJAFの割引案内がありましたが割引率はチラシと同じでした
キャンプ場に帰った時どうも空模様が怪しい雰囲気です
天気予報じゃ降水確率は低いですが食事どきに濡れたくないので
テントを少しずらしてテーブルをタープの中央に移動
さあ肉食うぞ!
昨日の残りのパスタを食べつつスーパーで買って来た牛肉を焼き始めます
肉は国産、鳥取県産です
手間を省くために炭火は使ってませんが屋外ってだけで気分はBBQです
ダイソーのトングがなにかと便利
食後しばらく佇んでいるとポツポツとタープを叩く音
雨です、でもすぐにやみました
今日もたっぷり楽しみました
明日は帰宅しますが道中まだまだ楽しみますよ
本日の走行距離
200.3Km