
およそ一年半前から準備してきた北海道ツーリング
なんと今回は長男つれてタンデムという
楽しみよりも不安の方が大きい?
でも、二人なら楽しみは二倍!
今から11年前の2001年にHeatHazeの仲間と北海道へ訪れたとき
『また来たい!2、3年後にはまた来よう!』
そう思いながら気がつくと10年以上経っちゃったんですね〜
カレンダーを見てると2012年はカレンダー通りにしか休みは無いんですが
月曜、金曜に休みを取れば連続9日間のお盆休みがとれるので
これは『行くしかない!』と、決心
同時にふと頭をかすめたのは自分が子供のとき夏休みには
毎年1、2泊の旅行に連れて行ってもらった事
『あ〜…、なんもしてやってないや…』
長男が小さい頃からワタクシ長期休暇の時は
ほぼ毎回ロングツーリングに出かけていたので
夏休みにほとんど家族旅行なんて連れて行ってなかったのです
『ま、小さいうちは記憶がないから』とか『仕事だよ』なんて誤摩化してきました
が、さすがに小学生ともなれば同級生の間で夏休みにどこそこへ行くとか行ったとか
そんな話題がクラスであるに違いありません!
(次男はまだ小さいので誤摩化しが効きそうです)
本当は一人で行く方が小回りきいて楽なんですが前述の理由から一応
『お父さん来年バイクで北海道行くけど一緒にいくか?』と社交辞令的に聞いてみると
『行く!』
なぬ〜!!
まさかタンデムで行くなんて言わないだろうと高をくくっていたので意外な返事
しかし、これを機にバイクの魅力を伝えられればバイク人口増加に貢献できるかも?
なんて考えましたが旅行資金のほかに
子供の装備もそろえなきゃならなくなったので小遣いが…
今年に入って数回の日帰りツーリングや一泊ツーリングで長男をなれさせ
ワタクシ自身もどんなペース配分で走ればいいのか?
1日どのくらい走れるのか?と、言ったデータの蓄積もでき
どうにかこうにか8月10日、出発当日
お盆休み直前で仕事が混んでなかったので
昼過ぎには帰宅できました

【いってきま〜す】
フェリーの出航が日付が変わった11日の午前1:00
慌てなくても間に合いますが
そんな時間は子供ならもう寝てる時間なので
移動中に寝てしまわないように早くフェリーターミナルへ行き待ってる事にします
しかし、これから一週間もの間、他の家族と会わないので
17時頃嫁さんが保育所から次男をつれて帰るのでそれから出発する事にしました

【あわてないあわてない、北鯖江PAで一休み】

【敦賀ICに到着この背後に…】
見た事あるけど行った事ない敦賀の温泉施設
リラ・ポート
敦賀ICのゲートくぐった真後ろにあります
料金が高めですが温泉つかって食事してのんびり休めるので時間まで
ここで待つ事にします

【すぐそこに見えるけど遠回りしないと辿り着けない】
入湯後
携帯を見るとiguからメールが来てました
お見送りしてくれるらしいのですがどうやら出発時間を勘違いしてたようで…
でも、その気持ち嬉しいです!
【ワタクシが食べたソースカツ丼】

【長男が食べた焼きサバ寿司】

【食事の後はゆっくり休みます】
22:00前に
リラ・ポートを出てフェリーターミナルに向かいます
ターミナルの近くまで来た時ふと気付き
ガソリンを満タンにしようとスタンドをさがしますが近くにありません
今のうちに満タンにしておかないと困った事になります
このままフェリーに乗ってしまうと北海道に着くのが翌20:30
そのまま宿に入り翌々日早朝から走り出す予定です
着いたそばにガソリンスタンドがあればいいのですが…
そんな心配より今入れていけばいいだけの事
国27まで出てやっと給油完了!
コンビニでお茶とおやつを買ってようやくターミナル入りです
駐車場には既に何台もバイクが並んでいます
乗船手続きを済ませてしばらくすると放送がありました
22:30から徒歩の人の乗船、22:45からバイクの乗船だとか
しかし、バイクと一緒に長男は乗船できません
別に徒歩で乗船しないと行けないのです
一人で大丈夫か心配しましたが
スタッフのはからいで先に一緒に乗船して
その後戻りバイクで乗船できる事になりました

【フェリーより北海道への期待のほうが大きいぞ!】
バイクでフェリーに乗船するときはなんか興奮します
巨大なマザーシップにマシンで帰還するみたいな(笑)
そんなイメージでいつも乗り込みます
しかも新造船ですから中がどうなってるのか興味津々!
いざ自分の順番がきて車両甲板(しゃりょうこうはん)に侵入!
すると甲板の床が開いていて更に下へ誘導されます!
『カッコいい!基地みたいだ!』
【いざ搭乗!】
一番下の第一甲板はすべてバイクでした
普段のツーリングじゃスーパースポーツ系のバイクに
荷物山積みでツーリングしてるのはHeatHazeくらいのものですが
北海道に魅せられたら車種なんか関係ないですね
いつもは荷物の多さに注目を集めるワレワレですが
それ以上に荷物を積んだスーパースポーツがわんさか居ます
当然アメリカンやツアラー、オフロード車も居ます
親子できてたバイクも見ました
でも、スーパースポーツでタンデムは他に居ませんでした
今回フェリーに乗るのに気にしていたのが荷物です
これまでにもフェリに乗る機会はあり
船内に持てる限り抱えて持って入ったのですが
さすがに今回の荷物は量が半端ないですし
そんな大量の荷物をどこに置いとけば?
それは他のライダーも一緒のはず
『どうすればいいのかな?』

【第一甲板は案外狭かった】
そう思ってると係の人たちがブルーシートを床に敷き始めました
『船内に持ち込まない荷物はバイクから降ろしてここに置いてください』
よかった〜
多分、置いておけるとは思っていたけどシートまで敷いてくれるとは
なんて気が利くんでしょ!
新造船なんで床んなんかきれいな上にシートまでとは!
リュックの中に着替え等必要なものだけ詰めて長男が待つ客室へ向かいます
客室があるのは第四甲板から上なのでビル三階分昇っていきます
エレベーターがありますが誰も使わないのでワタクシもがんばって階段を昇ります
長男と合流し楽な格好になったらラウンジに行きます
時間はもう遅いですが缶ビールで旅の無事を願って
二人で乾杯です
もちろん長男はビールじゃないですよ

【長男はウィダーで乾杯!】
二杯目の生ビールを枝豆でいただいて気分よくなりながら
ふと『今回のツーリング決定してるのって行き帰りのフェリーだけなんだな〜』
(キャンプ場等は予約してません)
寝る前に持参してきた3DSのすれちがいメッセージを『北海道へ行くとこ』にしたけど
このフェリーに乗ってる人全員北海道行きなんだった……
zzz
ツーリング2日目
8月11日
翌朝、目覚めるとすぐに朝食の時間になったので
着替えてレストランへ行こうとジーンズを履きます
『あれ?』
ポケットに入っているはずのバイクのキーがありません!
ウエストバッグに入れたのかとそちらも探しますが…
やはりありません!

【船内散歩、昨晩遅かったので8時でも人がまばら】
『え〜なんで無いんだ〜!』
しばし考えて、どうもキーを挿しっぱなしにしてきたのでは?
運行中は車両甲板へは立ち入り禁止なのですが
フロントでお願いして船内スタッフと一緒に確認に行きました
しかし…
無いのです…
焦りました!
でも、冷静に考えるとそんな大事なものを落としそうな所に入れたりとか
その辺に置いたりするはずがありません
改めて荷物をよ〜く調べてみると…
『あった〜!!』
タンクバッグの横の小物入れに入ってました!
見つけてから思い出したのですが
寝る直前にポケットじゃなんだからここへ入れておこうと
指差し確認までしていたのに〜
普段と違うことするとこれだ…
フロントで『お騒がせしました…』と詫びてから朝食バイキングいただきました

【あたふたしてる間に人がいっぱいになった】
その後、船内探検に行きます
フェリーが初めての長男は興味津々です
一通り見てまわると長男は『ふね、飽きた』
正直ワタクシも長時間フェリーに乗ってるのってこれまでの経験で暇かな?
て、思ってました
でも、そんな事ないです
船内のシアターではDVD映画を上映していたり
ラウンジのステージではビンゴ大会やジャグリングショー等イベントが開催され
飽きないようにしてくれてます
今までの長距離フェリーは寄港便だったから無かったのか?
それとも最近は直行、寄港関係なくやってるサービスなのか?は、判りませんが
船室に居るよりも室外にいる時間の方が多かったです
スポーツジムもあり30分以上バイクこいで汗もたっぷりかきました!

【船内をあちこち探検】
【吹き抜けから見下ろす】
昼食もレストランで食べようと思っていたら
長男はカップラーメンが食べたいそうです
せっかくの旅行なんだから…と、こっちは思っていても
子供にはカップ麺コーナーの自販機が気になるようです
カップ麺と言えば…数年前
中国地方ツーリングで四国から本州へ渡るフェリーで食べた
カップヌードルは一個300円でした
ここもプレミアム価格なのかと思いきや一個150円と意外にもリーズナブル
というか普通です
朝食バイキングを食べ過ぎて殆どお腹が減ってないワタクシは
長男が食べきれないチキンラーメンの残りをいただきました

【自販機のカップ麺が珍しかったそうで】
13:00から映画ミッションインポッシブルが上映されるので
最前列で見ようと30分も前にシアターへ行きました
上映時間外はただ暗いだけかと思ったら
これから行く北海道のプロモーションビデオが流れていました
画面が変わりいよいよ映画が始まるか!?
……。
ディスクの入れ替えやDVDメニューの操作画面から上映が始まりました(笑)

【最前列で今か今かと上映を待つ】
到着寸前に風呂に入ると混んでそうなので昼間のうちに入ります
昨夜乗船してからも入れたのですが
やはり混雑しそうなので乗船前に入ってきたのです
風呂も8:00から入港までとフレキシブルに入れるので
昼食後のあまり入浴客がいなさそうな時間帯をえらびました
驚いた事に露天風呂があるんです!
浴室から外を眺めて入浴してるだけでも
普段とちがって独特の風情を感じますが
フェリーに乗って更に露天風呂なんて
チョット考えてなかっただけにテンションあがります!
さすがに周りは囲われてますが青い空が蒼い海が流れるのを
直に眺めながらの入浴はプレミアム感MAXでした!

【後ろの人へんなトコ写ってないよね?】
入港後、宿までひとっ走りしなければいけないので
おとなしく休憩し、ついでに下着の洗濯をしました
替えはまだありますが、全日程分はないので一応洗濯です
でも、これが後で効いてくるんだよな〜(多分ね)

【間もなく日没…】
20:30苫小牧東港に入港
乗船と同じで徒歩下船が先なのですが
バイクはその前から甲板でスタンバってないと行けないらしく
長男に『乗る時の逆やし大丈夫やろ?』と、一人で下船させる事になり
『じゃ!』と行こうとしたら
『すんません、お子さん一人で降りられるんですか?』(関西弁)
振り向くと乗船のときに見かけたバイクの親子でした
そのお子さんは男の子で長男と同じ年頃のようです
二人居ればなお心強かろうと一緒に下船させました
その後バイクでワタクシたちが下船
ターミナル前で待ってる長男とバイク親子
時間も時間なのであまり長話はできなかったのですが
滋賀県から来た事、今日はキャンプするとの事でした
お互い旅の無事を祈りながら別れました
親子が乗ってたバイクYAMAHAのXT660だったと思います

【分かりにくけどターミナル前で記念撮影】
さて、我々は宿まで後少しだけ走らないといけません
遅くなるのは予約のときにいってありますが
念のため今から行く事を連絡してから出発します
愛車YZF-R1にはスーパースポーツに似合わずナビを搭載してます
いつもはマップルとの併用で今どの辺に居るか確認ぐらいにしか使いませんが
夜間マップルを見るのも困難になるとその威力を発揮します
当たり前ですが目的地をセットしておけば案内してくれ、何の迷いも無く走れるので
土地勘がない場所の夜間走行でも安心です
しばらく走ると長男が『動物注意の看板あるよ』と教えてくれました
その直後(キタ?)キツネが道路に現れました!
港からさほど離れてないのにキツネとはさすが北海道、自然があふれてるぜ
あ、ちなみに走行中でも会話ができるのは無線を使ってるからです
今回のツーリング為に用意した
アイテムその1
ブルートゥースインターコムです!
メーカーの判らない怪しい中国製のものですが通話ができるのでヨシです!
宿
こぶしの湯あつまに 着いたのは21:30頃
まだ起きているお客さんが多かったので遅いチェックインの罪悪感は薄まりました
そのまま部屋で寝ようかと思いましたが
まだ入浴OKなのでせっかくの温泉なので入る事にしました

【小さいけどキレイでいい宿です】
さすがに宿泊のお客さんはこの時間までに入浴を済ませてるはずなので
浴室にはワレワレ親子だけ、気兼ねする事無いので
このツーリングの為に用意した防水カメラを持ち込んで写真を撮ったりしました

【いい湯だな♪ハハハン♪】
実は“
こぶしの湯あつま”を予約したのは出発の3日前
それまでは前述の親子のように最寄りのキャンプ場で
キャンプのつもりでいましたが
調べてみるとキャンプ場へのアクセスにはダートを走ったりと
夜間走行には少々危険が伴うのと
キャンプ場では十分深夜帯の時間に入場するのは
マナー的に気が引けたのが理由です
それにしても観光シーズンに運良く最後の一部屋がとれてよかったです
ふとんに入る際、長男に
『ふかふかの布団で寝られるのは今日だけやぞ、明日からはテントでキャンプやし』
と言うと『そっか、快適なのは今日までか』と、言って寝てしまいました
本格的な北海道ツーリングはいよいよ明日から!

【自宅からの走行距離、北海道って近い!?】
【って自走した距離 135.7Km】
つづく…