
二人で戻る必要も無いので
長男を残してワタクシ一人で戻ります
その方がもっと早く行けますから
密かに
地93は走っても楽しい道だったので
少し楽しみながらチケットを買いに戻ります
自然センターで無事にワタクシと長男の二人分のチケットを購入して
『さあ!急いで戻るぞ!…と、今バスが来たぞ、さて…』
チケットを買うとき聞いたんですが
シャトルバスのチケットは
自然センター〜
知床五湖〜
カムイワッカ湯の滝 共通なんです
バイクの方が行きは早いが駐車場に入るには時間がかかる
トータルでバスの方が早いのでは?
バスの出発時間を見ると10分待たずに出発です
『よし!ここはバスで行くか』
急ぎすぎて事故ってもいかんしね!
バスにのって一息ついてハッと気付きました
『あれ?カメラ持ってない…』
出てくるとき慌てていたのでどうしたのか覚えてません
『まさか途中で落としてないよな?』
カメラは壊れてもいいですが写真を失うのは痛いです
長男が持ってるはず
そう期待しつつバスに揺られます…
【ワタクシを待つ間長男が撮った謎の動画】
しばらく進むとバスがスピードを落としてノロノロ走行になりました
他のバスとすれ違うのかな?と思いましたが
車内放送で『道路にキタキツネが居ます、写真どうぞ』
お〜!さっきは見なかったけどかわいいのがヒョコヒョコ歩いて
路肩の茂みに消えて行きました
『あ〜カメラあればな〜』
しばらく進むと今度は更にビッグな被写体と遭遇しました
北海道ならばもうお分かりですよね?
そう!ヒグマです!
マジでヒグマが出たんです!
体長は150cmくらいでしょうか?
凶暴と聞いてましたが案外かわいい顔してます
数台の車が危険も顧みず近くに停車して写真を撮ってました
そのヒグマ、車になれてるのか知らん顔して路肩の地面をほじくって
何やらモグモグ食べてる様子
そういや、さっきバイクで駐車場待ちしてるとき鉄砲の音が何回かしていたけど
ヒグマへの威嚇だったのかも?
それほど近くに居るってことなんですね
さっき
『も〜!ちゃんと案内だしとけよ!』
なんて言ってましたがバスの中からだと
『シャトルバスのチケットは知床自然センターのみ販売』
と書かれた看板がなぜか沢山目に入ってきました…
運転してると見えないもんだな…
一時間ほどで長男のもとへと戻ってきましたバスで戻ってくるとは思ってないので
後ろからそっと近づき声をかけるとビックリしてました
次の
カムイワッカ湯の滝行きのバスは14:55 まだ
20分以上あります
そこで、せっかく
知床五湖に来てるんだからと見に行くこ
とにしました
【ココはココでいずれゆっくり見たいな】
【もうちょっと行ったら一湖なんだけど…】
【この水たまりで我慢します】
ところが、さっきヒグマを見かけたように五湖周辺でもヒグマが出没しているため
一湖までしか見に行けないとのこと、もっともワタクシたちは時間もないので
一湖ですらたどり着けずにバス停に戻りました
バスを待つ間にある需要アイテムに使う単三電池を売店で買っておきます
ホントは買い置きしてあったんですが
タンクバッグごと自然センターに置いてきたもんで
はい!
アイテムその5です!
最近流行りのGPSロガーです
いろんな機種があるんですが他の人のブログを含め
いろいろ検討して今のやつに決めました
利用目的はもちろん写真撮影した地点の記録です
去年買ったキャノンのデジカメにもGPS内蔵してたんですが
ロガー機能を使うとバッテリーが持たない
撮影時だけONにしても衛星補足に時間がかかり位置情報を保存できなかったりと
いまいち使い勝手が良くなかったのです
そして今回、北海道へ訪れるにあたり10年前の写真を眺めていると
『ここどこだっけ?』と思う写真が多かったのです
確かに撮影したのは覚えてる
その時の会話やシチュエーションも何となくだが覚えてる
でも、どこだろう?
あの時もデジカメは持っていましたがGPSなんて製品はありませんでした
そして、今回ツーリングにあわせて購入したカメラはGPSがありません
もう選択肢は一つです!
いえ、おかげで選択肢が増えました
GPSロガーを持ってればカメラはGPSの有無に関係なく選べますから!
おっと、話がだいぶそれました
とにかくこれを持ち歩いて写真を撮れば後で位置情報を付加してその写真が
どこで撮られたのか簡単に確認できるんです
あ!バスがやってきました
今度はチケットがあるので堂々と乗車して長男を窓際に座らせました
ここから先は道路があるとは言ってもダート
大型バスじゃ乗り心地が悪かろうと思っていましたが
フラットに固められていて乗り心地は悪くなかったです
【道路から一歩外れると原生林】
それよりも気になったのが“ねこちゃん”です
なんでここでねこちゃんの話題が出てくるかというと
ワタクシが今回北海道へ来る時
ここカムイワッカ湯の滝へ行こうと決心したきっかけだからです
10年前に知床半島へ訪れた時にカムイワッカ湯の滝の存在には気付いていましたが
どのような所かはまったく知りませんでした
“ねこちゃん”は学生時代に来たことがあり
その話を聞いたワタクシは10年前に行かなかったことを後悔し
そして『次は必ずいくぞ!』と、心に決めたのでした
ちなみにまだ、“ねこちゃん”が気になる話になってません
ここからです
知床半島の自然保護のためカムイワッカ湯の滝は
今では自家用車で自由に行き来できなくなっています
でも、“ねこちゃん”が訪れた当時
カムイワッカ湯の滝のすぐそばまでバイクで行くことができたそうです
どういうことかと言うと
“ねこちゃん”てHetaHazeの中では酷道ぎらいで有名ですが
昔は走ってたんです!自ら進んで!
今はフラットダートでオフ車でなくてもそこそこ走れそうですが
昔はそこまで整備されていたとは思えません!
つまり“ねこちゃん”走れるじゃん!て、ことです
今度“ねこちゃん”と酷道ツーリング行かなきゃ!
【バスの車窓から…緑てんこ森!】
【カムイワッカへの入り口】
とかなんとか言ってるうちにカムイワッカ湯の滝に到着
寝てしまっていた長男を起こしてバスを降ります
バス停から歩かないといけないのかな?
なんて思ってましたが“ねこちゃん”が言っていて通り道のすぐ横
まさしく目の前に流れている川の水がカムイワッカ湯の滝なんです
でも、ワタクシのテンション少し下がってるんです…
と言うのもバスのアナウンスで落石で滝登りできないって言ってたもんで…
そうは言っても上流から流れてくる水が温泉で
その中を沢登りしながら歩いて行くなんて
そうそう体験できるものじゃありません!
長男と『さ!行くぞ』と滝へ向かうとバスタオルにくるまった男性が駆けてきました
頭が濡れているのでどうやら“入浴”したみたいです
『よし!入るか!』
長男と二人、顔を見合わせてニッコリ!
なんたって露天風呂どころの開放感じゃないですから!
本日の風呂はここで!と思っていたので
リュックの中には着替えまで持ってきてるんですよ!
さっきよりテンションが上がってきました!
期待しながら滝の中へ一歩踏み入れます!
『……ヌルい……』
さっきの人寒そうだったもんな…
【カムイワッカ湯の滝体験版】
いわゆる秘湯と呼ばれ人気のカムイワッカ湯の滝は
四の滝まで行くと十分温まれる温度と
湯船のような滝壺があるそうですが、
ワタクシたちが今回行けるのは一の滝まで
つまりほんのさわりしか体験できないんです
体験版みたいなもんでしょうかね…
これ以上行ったらダメ!ってトコにロープが張ってあり、監視員までいます
ロープにかぶりついて奥を覗いていたら監視員のおじさんが色々話してくれました
おじさん
『ボク、十円玉水につけて擦ってみ、綺麗になるぞ』
泉質が酸性で汚れが落ちるそうです
長男はいきなり岩に十円玉を擦りつけました!
『おい!そりゃ綺麗になるけど違うって!』
【温泉で10円玉を研く】
おじさん
『ほら、そこの右の石は昔からあるけど左のは最近落ちてきたもんだ』
『あそこの白いのがカメラで監視しとる、この先上流にも何カ所かあるよ』
ワタクシ
『へ〜結構、(落石関係なく)危険とかって聞いてたんですねどね〜』
おじさん
『落石で滝壺が埋まって、昔みたいな様子じゃなくなったよ』
『落石のせいで道ができて歩きやすくなった、走って昇れるよ』
ワタクシ
『ええ〜!そうなんですか〜!』
『そんなんなっちゃたんだ〜』
残念ですが落ちそうな石がすべて落ちるまで危険だから侵入禁止だそうで
つまり、いつになったら入れるのか分からないんだそうです…
ああ…楽しみにしてたんだけどな〜
生きてるうちに四の滝の滝壺につかりたいな〜
少々、物足りませんでしたが念願のカムイワッカ湯の滝を堪能できて満足しました
進入禁止が解除されたまた来ます!絶対に!
【満足げな二人】
帰りのバスが丁度出る所だったので走って乗車
後は自然センターまで乗ってけばいいのです
少しのんびりした気分になり経由地の
知床五湖に到着
そのまま乗ってればいいと思っていたのですが長男が
『お父さんヘルメット!』
『あ!降ります降ります!』
【これで標準サイズのヒグマだそうです】
ワタクシは自然センターにヘルメットを置いてきてましたが
長男は
知床五湖のロッカーに入れてあったのです
危うく又、無駄な往復をする所でした
自然センターに着いたらもう17:00でした
後はキャンプ場へ行くだけなんですが
知床峠(50−D3)を
スルーして行くなんてできません
というか、通り道です
眼前の
羅臼岳が夕日を浴びてくっきり浮かび上がっています
真夏とはいえこの時間には風があると結構寒いです
峠を下ってはやく温泉に入りたいです
【いい天気だけど体はヒエヒエ〜】
下りながら考えていました
10年前に羅臼に来た時とある宿に泊まったのですが
到着後ワタクシ一人で知床半島東側の
地87を行き止まりまで行き
kazuya達はここ
知床峠へ走りに行ったのです
帰ってきてから『面白かった』っと言ってました
翌日ワタシも通ったのですがなぜか印象が残っていません
今走りながら『ここの道っておもしれえぞ!』
交通量も多くないので存分に楽しめそうです
【タンデムでも楽しんで走れました】
しばらく大型キャンピングカーの後ろに着いていました
機会を見て追い抜いたのですがいつの間にか後ろにバイクが二台います
タンデムの割にはいいペースで走っていましたがさすがに後ろはもっと行けるだろうと
工事の信号で停まったときに先を譲ったのですがなぜか断られ
そのまま三台ランデブーでふもとまで降りました
羅臼ビジターセンター(50−E3)付近に温泉マークが
あるのでその辺で入浴施設を探しましたが見つからず
少し戻った所にある
熊の湯(50−E3)へ行きました
当初、気温が下がってきたので屋内温泉に入りたかったので
露天オンリーの
熊の湯はスルーのつもりでした
でも、
熊の湯行って良かった!
ネタ的にですけど
道路脇の小さな駐車場は車でいっぱいです
向かいに
羅臼野営場があるのでキャンプのお客さんもいるのか
熊の湯へ行く橋は人が結構行き来しています
駐車場の端っこにバイクを止めて橋を渡って行きました
橋を渡って左側に小さな小屋のような建物が見えます
どうやらアレが
熊の湯みたいです
【駐車場から橋をわたると】
【熊の湯温泉と書かれた杭が、そこから…】
【左に下るとその先に】
【小さな小屋?】
男女別の露天とのことですがかなり小さい気がします
『手前が女湯か…』と、近づいて驚きました!
いや〜!ホントの露天風呂です!
どういうことか言うと
上の写真の建物右側の砂利道をチョット進むと
写真では建物に陰になってる所がもう湯船になってます!
つまり砂利道の脇で裸の男たちがたむろしている状態です!
もちろんぶら〜んって感じで
【脱衣所もオープンです。ただし男湯のみ】
脱衣所もありますがかなり狭くて、まあ荷物置き場みたいな感じです
早速裸になって浴場へ
備え付けの洗面器で湯をくんでかけ湯
『あっち〜』
湯の吹き出し口に『熱湯
危険注意』と書いてある訳だ…
(実際に“危険”を消して“注意”と書かれていた)
とりあえず体を洗います
洗い場なんてありませんので当然シャワーもなく
石けんやシャンプーを洗い流すのもアツアツの湯です
汚れが落ちたので温まるため湯船につかろうとしますが
いきなりドボンなんて無理です
つま先から足首、ふくらはぎ…で、一旦停まって体を慣らし
じわりじわりと体を沈めていきます
誰かが湯の中で動くと熱さの波が押し寄せてくるので不意をつかれると
『うぉあち!』って声を出しそうになります
ワタクシはなんとか肩までつかることが出来ましたが
長男は『熱すぎてむり』と弱気発言
明らかに長男より小さい子が入ってるんですが、まあ確かに熱いのは熱いです
時間かけて慣れれば入れるからとなんとか湯船に誘導しますが
足湯さえままならない有様
横で見ていた恰幅のいいおじさんが
『がはは、熱いだろ?』
『ここの湯に入れたらどこでも入れるぞ!』
『草津も熱いけどここほどじゃない』
気がついたらこのおじさんといつの間にやら温泉談義
なかなか湯船に入らない長男におじさんが
『こっちの方がぬるいぞ』なんて冗談言ってましたが
長男は真に受けてなんとか時間をかけて肩までつかることが出来ました
しかし、温まる前に出てしまうので結局湯冷めしてしまったようです
この後もおじさんのおしゃべりは止まらず
『昔は女湯の壁が低くて洗面器重ねて覗いた』とかなんとか
そっち系の話に流れて行きましたが
さすがに息子の前でそんな話は……
あ、いや息子だからこその話でもありますが
このおじさん最初、ここの温泉に詳しいので
地元の人かと思ってましたが
本土の人だって言ってました
(本土の人って言い方なんか北海道の人っぽいんだよね〜)
(今はって事なのかも? )
今は第二の人生を楽しむのに車で温泉巡りをしているんだそうな
悠々自適でうらやましいです!
ワタクシもいい年になったら250ccくらいのバイクで
のんびりあちこちツーリングにでも行きたいと思います
【温泉浸かってる間に日が傾きました】
一応はさっぱり出来たので気分よくキャンプ場に向かいますが
その前にガソリンスタンドで給油
そこで『この辺にオートキャンプ場あったと思うんですけど…』と聞いてみたんですが
『さあ、この辺では聞いたことないですね…』と、心もとない返事
熊の湯で出会ったおじさんが向かいの
羅臼野営場を勧めてくれてましたが
そろそろ着替えの洗濯もしたいのでコインランドリーがあるのを期待して
羅臼オートキャンプ場(50−D5)へ向かいました
マップルではもっと近いような気がしてたんですが給油してから結構走りました
『もういいかげん、キャンプ場に着かないとおかしい!』
右側にパーキングスペースがあったのでそこで現在位置をマップルで確認
どうやらこの辺… と見回すと
このパーキングから更に奥へ入る道がありその奥に建物が
よく見ると看板にキャンプ場と書いてあります…
夜なので全然気付きませんでした!
ここで停まらなかったらどこまで走っていたことやら…
チェックインしてすぐテントを設営、もう19:30過ぎ日も落ちてヘッドライト装備です
今日は結構あちこち歩き回り疲れたうえに湯冷めしたせいもあると思いますが
長男はしきりに『寒い寒い』といいだしました
実際気温も春先なみに下がってきてるので本当に寒いんですが
体調が悪くなってるのでは?と、一人残して買い出しに行くのが心配でしたが
『大急ぎで行ってくるから』とダッシュしました
道中コンビニが2件ほどあったのですがかなり戻らないといけなので
『往復30分以上かかるな…』
走り出して数分、キャンプ場から道を下った所に
全日食チェーンの商店を発見
『そういや在ったな』
コンビニのように常にお弁当類があるか分かりませんが近いので寄ってみたら
丁度、お弁当が2個だけありました!
カレーと牛丼、カレーを食べれば体が温まるかも?と迷わずその二つを手に取り
あと、やはり汁物が欲しいだろうと、どん兵衛のミニを買って帰りました
意外にも早かった帰りに長男は『あれ?』て顔で出迎え
どん兵衛に注ぐ湯を湧かしながら
『どの弁当食べる?』
寒いならカレーだろ?と思ったら
『牛丼にするわ』
ガクッ
『カレー食べたら温まるやろ』
『あ、そうか』
と、言いながらも長男は牛丼を食べるのでした
そして半分残し『どん兵衛の為におなか残しとく』
そのどん兵衛も残し…
もちろんワタクシがキレイに残らずたいらげました
ちなみに長男食欲ないんじゃなくて、普段もこんなんです
【テントの中だとどんな食事もごちそうに感じます】
『さあ、寝るか』と横になった瞬間、長男の意識はどこかへ
ワタクシも、うとうとしかけた頃
隣のテントからイビキが聞こえだしました
かなりの音量です
それでも寝る事ができましたが夜中に何度もイビキで目が覚めました
とほほ…
洗濯しようと思ったけどコインランドリー見当たらなかった
【あれ?昨日のリセット忘れてた!】
【昨日の372.2Km引くと284.1Km】
つづく…