☆宴(後編)☆
肉が食いたい!!! ヤングライオン達のハートはバーニング。
、炭がありません。
肉とビールがある → 我慢できない → 生肉を食う →
ケッコー美味い! → 自然に帰化し狩りで生き延びる →
数年後、森林組合に発見され捕獲される →
ヒートヘイズのHPが証拠として押収される →
証人喚問としてクラブメンバーが召喚されるが、
一同「あの人たちと私たちは一切関係ありません」と口を揃えて証言する →
satsukeの「あの人たちは(ある意味)人間ではありません」
という証言が決め手となり動物園へ保護される →
飼育係が愛称を付けてくれる
こ~ちん【バナナ大好き子煩悩】
kazuya【愛と快楽に生きる自由人】
しんぢ【いわし定食おかわりー】 →ある日、母と男の子が来園する →
男の子「あの檻の中の人、バナナの唄を歌ってるよ!僕、小さいときにパパから聞いた事あるー」
母「パパはバナナの食べすぎでチキータバナナに変身しちゃったのよ。
いまごろはフィリピンのバナナ農園でエンジョイしてるわ!
さぁ、早く行くわよ!」と足早に去って行く・・・
悲しい、この結末は悲しすぎる・・・
私の胸中も知らないで、こ~ちんはバナナンバナナン・・・なんて歌ってやがる。
奴はともかく、奥さんと息子を路頭に迷わせるわけにはいきません。
デッケー家のローンが終わるまでは・・・
フロントの人も、尋常ではない雰囲気を察知したのか、
「1キロ先に商店があるから、そこで売ってるよ」と情報を提供
してくれました。
肉が食える!はやる気持ちを抑えつつも、我々はテントへ戻りました。
問題は、誰が買いに行くか?です。
温泉あがりのラフな服装の中、こ~ちんは革パンのまま。
すぐバイクに乗れるからという理由で、こ~ちんが買い物係に決定!
(実は、こ~ちんは着替えを忘れてしまい、終日革パンで過ごしているだけでした・・・)
JAショップで購入した、トロピカルなビーチサンダルを履き捨て、
裸足のままブーツを装着するこ~ちん。
焼肉様パワーにより、勢いよく出発するこ~ちん。
バナナの歌も鼻歌にバージョンアップ!楽し気である。
少々の不安を感じつつ、「頑張れよ~、ばなな~~~!」と見送る、かずや&しんぢ
「商店まで1キロだから、すぐだね~」なんて、焼肉様の準備を始める我々。
かずやが、自慢気に携帯焼肉セットを取り出します。
おお、非常にコンパクトです。
小さめのノートパソコンサイズのケースに納まっていて、
パチンパチンと組み立てると、あ~ら不思議!
バーベキューコンロの出来上がり~~
なんと、網も鉄板も装備されております!
一服しながら、炭(こ~ちん)を待つ二人。
目の前には、キンキンに冷えたビール・・・
おー、我慢できんですバイ!
【密かに乾杯し、飲んだ分を買い足しておけばバレない】
といった案も飛び出しましたが、ビールはひとくち目が命!
本日の苦楽を共にした仲間。 ぐっと我慢して、
炭(こ~ちん)を待つ我々でした。 (ほんとだってば、こ~ちん・・・)
待つこと10分、20分・・・
楽しい会話が弾んでましたが、何かおかしい・・・
待つこと30分、 帰って来ません!
1キロの往復で30分はおかしい。
すぐさまケータイで連絡! すると、電話の向こうから見知らぬ女の声が・・・
「お客様のおかけになった電話番号は、
現在電波のつながらない場所にあるか、電源が入ってないため・・・」
ミッション失敗か? と、大佐(かずや)の声。
炭とバナナの安否が気づかわれます。
【炭の確保&バナナの救出作戦】の特命を受け、しんぢスクランブル発進です!
装備の装着もせず、メットだけかぶってGO!
ノーグローブにショートパンツ、足元はサンダルのままという、
非常に無防備なスタイルで漆黒の闇に滑り込みます。
転倒=ジ・エンドという超軽装でしたので、時速30kmくらいで流します。
夜風がとっても気持ちよかったです。
虫の声も聞こえます。
ゆっくり走るから、いろんな景色を楽しめます。
田舎だから許されるのか、自販機でアルコールが売ってました。
銘柄も、キリンやアサヒが同じ自販機に並んでます。
もちろん日本酒やジュースまで、なんでもありです。
なぜか、懐かしい気持ちが込み上げてきました。
風当たりも気持ちよく、バイクってこんなんだったんだな~
と再認識して感慨にふけってしまいました。
(ただし、装備の装着は必要ダヨ)
気持ち良く、ナイトツーリングを楽しんで・・・
楽しんで・・・ あれ・・・
なんか忘れてる~~~!!!
>炭(こ~ちん)の捜索を、すっかり忘れておりました。
暗い夜道を引き返し、左右をキョロキョロするも、炭(バナナ)の姿は無し。
コースアウトやクラッシュした形跡もありません。
ちなみに商店は閉店しておりました。
予定より捜索が長引いてしまい、
大佐(かずや)への言い訳を考えながら、キャンプへ帰還。
かずやは、かなり不安気な表情(半泣き)で出迎えてくれました。
私の帰りが遅い為、かなり心配したようでした。
LEDランタンの灯りでは心細かったのでしょうか?
少しナイトツーリングを楽しんでしまったことは言えませんでした。
それにしても、かずやの安堵の表情をみていると、どうやら彼は寂しがり屋さんらしい。
彼を一人にしてはいけないのかもしれない・・・
きっと暗い中、体育の座り方で待っていたに違いない。 ソーリーかずや!
ここで、かずやから驚きの報告がありました。
なんと、炭(バナナ)から入電があったそうです。
どうやら、商店が閉まっていたので、
その向こうのコンビニまで炭を調達しに行ったそうです。
でかした!バナナ!!!
炭とバナナの無事が確認できたので、我々は胸をなでおろすのでした。
15分後、無事に炭を担いだバナナが到着~~~!
しかし、帰り道は早くないですか?
こ~ちん
「いやー、メンゴメンゴ(死語)。道がドライだったから、
ちょっと楽しんじゃって、気がついたらコンビニ過ぎちゃた!」
やっぱりか!? おそらく、それなりに攻めてきたのでしょう。
まぁ、無事でなによりでした。
こ~ちんが帰還し、笑顔全開のかずや。
かずや
「みんな帰ってきて良かったよー。
誰も帰ってこなかったら、
3人分の荷物、どうやって持って帰ろうかと心配しちゃった!」
えっ!? 3人分の荷物、
どうやって持って帰ろうかと心配しちゃった! って・・・
どうやって持って帰ろうか って・・・
心配したのは、そっちですか?(汗)
なにはともあれ、全員の無事を祝って「かんぱーい☆」
ゴキュゴキュゴキュ・・・ ブハー、 美味い!!!」
本当に美味かった。 いよいよ次は焼肉様の登場です。
はやる気持ちを抑えきれずにひとくちパクッ・・・
生焼けでした。
網に戻して焼きなおすと、そのウインナー様は
こ~ちんがパクッ!
私の隠し味はいかがでしたか?
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