今回走ったルート
北陸ではいよいよバイクの
シーズンオフが近づいてきました
もう一回泊まりで何処かへ行きたいのですが
なかなか都合がつかなくて…
今シーズンは泊まりはないかな?
で前日の天気予報でこの日は日中の最高気温が20℃くらいまで上がる好天なので
前回起訴ツーで寄り道したかった
夜叉ヶ池に行く事にしました
仲間に声をかけましたが突然だったので
いい返事をもらえず結局ワタクシ一人
日曜日もこの時点では晴れ予報でしたが
気持ちが土曜になってしまって居たのでソロツー決行
太陽が昇ったから出かけます
当日
7:00出発のつもりでしたが
準備も終わったので少々早めに自宅をでました
ガソリンは満タンではないですが1/3ほど残ってるので福井県に入ったあたりで給油します
山中温泉:気温6℃指先が冷えて来た
時期的に早朝も冷えますが日暮れが早く気温が急激に下がるので
帰りは
高速道路が使えるように東からぐるっと時計回りのルートです
コンビニで朝食、体温上げるためがっつり食います
まずは福井県と岐阜県の県境にある冠山峠
国417を通り抜けます
ここは天候で通行止になることもあり
数年前悪天候ではないにもかかわらず岐阜県側から通過しようとしたところ
峠のゲートが閉まっていてやむなくUターンした事があります
なんだか酷道臭がプンプンしますが
ソロなら気兼ねなくアタックできます
ここを通らなかったら
国157経由になりますが定番すぎるのと
どっちにしろ酷道なので大した差はないですしね
国476で給油していよいよ初の
国417走破開始です!
そうそうスタンドのおばちゃんに
『ライト片方点いてないですよ』と言われました
最近両点灯じゃない車両が多いですがまだ知られてないんですね
ガンバレバイク業界!
せっかくなんで
国417の動画を撮ろうと思っていたのですが
さっきから霧が多くてヘルメットのシールドに水滴がつく位です
これではカメラのレンズにも水滴が付いてちゃんと撮影できないかも?
しかし、撮るだけ撮っておこうと録画ボタンを押して走行開始
しばらく走ると霧が嘘のようにカラッと晴れて
日差しを浴びて暖かくなってきました
懸念していた通行止はなく酷道的にもさほど酷くないよくある峠道
気張っていただけに拍子抜けしたような通行できてホッとしたような
峠付近は駐車車両で一杯です
冠山への登山道があるからです
ここからだと近くて標高差も小さいので登りやすそうです
装備も少なくて済みそうなので来期は登山ツーリングでもしてみようかな?
冠山峠の石碑、右の行政区碑の数が遍歴を物語る
ここではて?と思ったのが
国417が冠山峠の道で繋がっているのに
なぜ
国道的には分断されているのか?
この先の岐阜県側も走った事があるので様子は知ってますが
隣の
国157と比べても悪いどころか路面は良いです
なのに
国157は全線
国道扱い
なんででしょう?
土方のおっちゃんが『わしらは地球の彫刻家』と言ったのを思い出します
林道区間を終えて再び
国417に出るとここからは整備が進んでいて
二車線の道路でここのパーキングまで来て折り返すライダーもよくいるようです
ちょうどトンネル工事をして居ます
『地図に残る仕事』なんか感銘をうけました
まっすぐな道路が快適なのはわかりますが
面白いかどうかは別なんで…
で、どこまでトンネル掘るんでしょう?
もしや冠山林道すっ飛ばす気!?
昼食予定の道の駅
夜叉ヶ池さかうちまでは11:00ごろ着きそうです
ちょと早いので寄り道します
湖面に映る景色が綺麗です
徳山ダムのすこし北の漆原乙女トンネル付近から
分岐する道の先に
徳山会館という施設があります
以前からなんなんだろうと思ってましたが
時間つぶしに寄ってみると
そこはダムの底に沈んだかつての徳山村に関する展示館でした
一見小さいですが地下もあります
バリエーション豊かなスリッパ他にも小さい子供用と大きめ用があります
徳山ダムの徳山って漠然と地名に関係あるんだろうな位しか思ってませんでしたが
かつて住んで居た人たちの生活の記録や故郷から離れなくてはならなくなった
住民たちの思いが感じられ
自分とは関係ないのになんだか切なくなりました
特に『地図から村が無くなる』この一文はなんか刺さりましたね
ここのレストランで
徳山ダムカレーが頂けるので
お昼ご飯はここに変更します
しかし時間はともかく
まだお腹が減ってないので
徳山会館から奥に伸びる道路を探索
この道路、湖底に沈んだかつての集落につながる道路だったようで
何箇所かある降りの枝道は水面へと消えています
当然柵がしてあり通れません
行き着いた先は小さな東屋があるパーキング
バイクから降りてあたりを見回すと
『六社神社跡』と書かれているのが目に入りました
かつての村を鎮守して居た神社の後なんでしょうかね
当然、社も御神体もないですが代わりに顔の様に見える
子供の頭くらいの石が祀られているように置かれて居ました
霊的なものを感じる気がします
神社か村に所縁のあるものなのか?
お賽銭らしき小銭が石の前に供えられて居たので
ワタクシも10円玉を供えてツーリングの無事を願おうと
一礼、二拍手?だったけかな?とか考えて居たら
願い事はできませんでした…
引き返して
徳山ダムカレーを食します
ここのダムカレーは放流シーンを再現したのが特徴だそうです
注文したらすぐ来ましたさすがカレーです
今秋の観光放流は中止となったので代わりにお楽しみください
味としてはまあ普通のカレーでしたが
見て楽しめるアイデアは楽しかったです
いよいよ
夜叉ヶ池と行きたいとこですが
道中の
横山ダムでダムカードGET!
お分かりでしょうか?実は自撮り棒が変わってます
管理事務所の入り口に展示してあったんですが
ここの構内であの実写版宇宙戦艦ヤマトのロケがあたんですね
ヤマト艦内のシーンの一部ですが
セットならすごいお金かかってるな〜って思ってたら
ここでロケしてたとは知りませんでした
ただ走ってるだけでもバイクは楽しいですが
こういう酒の席で使えるネタを拾えるのも楽しいです
国303を快調に飛ばして
夜叉ヶ池に至る分岐へと来ました
ここまでは予定通りの時間だったんですが
分岐の看板をみると
『夜叉ヶ池登山コース』駐車場から3Kmとか書いてあります
初体験の感動を味わいたくて何にも調べず来たんですが
登山コースってどういうことよ?

ここまで来たら行くしかない!
マップルには『ハイキングコース』って書いてあるけど…
とりあえず行けるとこまで行って考えることに
山中に入っていくので酷道かとおもいきや道幅が広くて実に快適
『駐車場からは遊歩道があって少し歩くだけかもしれんな』なんて勝手に思い始めた途端
『マイクロバス通行不可』と書かれた看板と同時に
狭くて明らかにもうそこから酷道と解る道が現れました
だろうなって思ってました
さっきの考えに暗雲が立ち込める雰囲気を感じつつ
反射的に酷道撮影の準備を始めるワタクシ…
駐車場までの道のりは対向車が意外に多いです
すでに
夜叉ヶ池を満喫して帰りなんでしょうか?
いまから向かうのは時間的に遅いのかも?
もし登山なら確かに遅い時間ですが実際の所は…
駐車場に着くと広々としてなんだか気軽に行けるような雰囲気が一瞬しましたが
そこのいる人々の格好はどう見ても本格的な登山スタイル
聞くまでもなく
遊歩道→登山道です
ちょうどいま下山して来た4、5人のお爺さんグループに
『夜叉ヶ池までどのくらいですかね?』と聞くと
『1時間40分くらいや、あんた若いし速いやろ』
『大丈夫、大丈夫16:00までに帰ってこれる』
この一言と今月中旬から冬季閉鎖になる案内があったので
今期最後のチャンスと思い出発です
現時刻は13:30
本当に16:00までに帰ってこれるのかな?
二本指はまだ戦えるサイン!
気軽に歩き始め若干の起伏の後
猛烈な登りです
普段鍛えてないので息がすぐ上がり休もうとすると
降りて来た人が広い場所ですれ違いのため待ってます
登り優先なの?
休みたいけど待たせちゃ悪いと頑張って登ります
ハアハア言いながらもちゃんと挨拶も交わします
よく考えたらプロテクターインナーパンツで下半身は軽く締められてて
腰痛防止のコルセットもしたままでした
緊縛登山プレイ状態です
そのせいか足がすぐに疲れます
座って休んだら立つのが嫌になりそうなので立ったまま休み休み登り
どうにか急な登りは終わった様子
かなり来たかな?と振り向くとまだ駐車場が見えてます…
気を取り直して前を向き『さすがにあそこの峰まではいかないよな?』
と思いつつ足を前に出し続けます
どのくらい歩いたのか?
道端に看板があります
しかし、壊れていて夜叉ヶ池と書いてあるのはわかりますが
後どのくらいの距離かはわかりません
せめて距離がわかれば気持ちも違うんですが
どこまで行けばいいのか見当もつかないと少し不安です
防水なので沢渡も平気
『おい、小池!』
不安といえばワタクシ水分をまったく持たずに登ってました!
今の所問題はありませんが時期によっては危険です
体調に気をつけ変化があれば早めに引き返す決断も必要です
起伏を繰り返しながら少しづつ登って居ます
気がつくとさっき遠方に見えて居た峰がずいぶん近づいてます
実際大した距離を進んでないはずですが
あんなに遠いと思っていたけど案外近かったんでしょうか?
遠近感って正確に解るのは数百メートルって聞いたことありますけど
本当なのかもしれないですね
やはり今から登るのは遅いのか下山してくる人ですら少なくなりました
歩きに飽きて来たところに滝が現れました
横の解説によると夜叉姫がここで身を清めたとのこと
そういや夜叉姫とか夜叉ヶ池の謂れをまったく知りません
帰ったら調べてみよう
サムネイルはここでワタクシが身を清めているところです

登山道はまだ続きます
でも
夜叉ヶ池はまだ現れません
あとは登りオンリー
見える斜面に
夜叉ヶ池はあるはずもなく
とうとう『あの峰までは…』と思っていた
場所に向かうことになろうとは…
しかし振り返ると見晴らしが良くて
疲れが吹き飛ぶ景観です
なんども振り返りながら登ると
それが結果休憩になるので
辛さを感じないで登れてます
難所です
岩をよじ登らないといけません
ロープが設置されてますがその横に
『補助的なもので過信しないでください』
なんて書いてあるから
安心してロープに身を任させられません
気をつければ大丈夫だと思いますが
万一滑ったらどこまで滑落してしまうのか?
そうなった時、目撃者がいなくて
誰も救助してくれないので
慎重がうえにも慎重に登ります
こんな場所が何箇所かあります
意外に危険度が高いコースです
いった何時になったら着くのか?
そう思いながら休憩を終えて
あと数メートルに迫った尾根に出ると突然目の前に池が出現!
木が邪魔ですが今回行ける範囲で全景が見渡せるのはここ
まだ先だと思っていたのとあまりに突然だったで
『夜叉ヶ池に着いた〜』って喜びよりも
『ここって本当に夜叉ヶ池?』って疑問が先でした
近くに写真を撮ってる人がいたので聞いてみると確かに夜叉ヶ池でした
湖周にロープが張ってありここにしか生息しない
ヤシャゲンゴロウを保護しているそうです
とりあえず記念撮影
夜叉姫の碑があったりヤシャゲンゴロウとか名前にヤシャがあるので
ここが夜叉ヶ池と推察できますが結局どこにも
ここが『夜叉ヶ池』だとはっきり示すものが無いのはなんで?
さっきワタクシが話かけた人は既に下山しましたが
湖畔にいた人は
夜叉ヶ池奥の登山道へと入って行きました
この奥にテント場か山小屋でもあるんでしょうか?
さすがのツーリングマップルでもそこまでの情報は載ってません
さて私も下山します時間は15:00を過ぎたばかり
夜叉ヶ池メインで来ましたがここまでくると両隣にある
三周ヶ岳と
三国岳が近いのでそっちも行かないとなんか損ですね
次の機会は両方に登ってみたいです
夜叉ヶ池を背にして駐車場方面を望む、だいぶ陰って来てます
登りは約1時間20分だったので帰りはどのくらいでしょうか?
基本下りでいいペースで来たつもりでしたが駐車場についたのは
16:15ごろ、約1時間10分でした
登りも降りも案外変わらないんですね
登山道中で撮影したもの
夜叉ヶ池で話した人がドローン飛ばしてました
気がついたら本体は一体どこへ飛んで行ったのやら?
操縦者は下を見ています
気になって見に行ったらプロポ?コントローラーにモニターがついていて
ドローンからの映像を見ながら飛ばしていました
『自分も以前ドローンが欲しくて…でも、いろいろ問題で話題になったから諦めた』
なんて少し話したあと、そろそろ暗くなり始めたので別れて
国303を西に
木之本ICより
高速道路で帰宅します
高速に乗る前にコンビニでレッドブルを買って表に出ると
さっきまで微妙に明るかったのに完全に夜の暗さ
冷え込む前に早く帰ろうと飛ばしましたが気温は終始10℃以上あったので
凍えないで帰宅できました
Ninja1000のオドメーターが帰宅した時ちょうど10,000Kmに達しました
この日の走行距離は約322Km
実は今日のツーリングで達成できるのを目論んでましたが
帰宅と同時なんて狙ってもできない偶然でした
そういえば
夜叉ヶ池ツーリングというより
夜叉ヶ池登山になりましたね