http://www.gohereshop.com/
イヤホンはゼンハイザー「IE 80」を愛用中
さて、ここまで強く音にこだわり、音を生業にしている伊藤氏。ふだんはどういったイヤホン、ヘッドホンを使っているのだろうか。
伊藤氏がふだん使っているイヤホンは、ゼンハイザーの「IE 80」で、約1年前から愛用している。それまで使っていたモデルも高価格帯の製品だったが、「IE 80に変えたら、こっちの方が断然良いなと思ったんです」
モンスタービーツ。
店頭ではふだん聴いている音楽を再生し、じっくりと時間をかけて選んだという。
「ふだんiPhoneに入れているのは、アダルトな曲が多いんです。ジャズとかAOR、リズムがしっかりとしたロックが好みですね。店頭でもスティーリー?ダンなどをレファレンスにして音を聴き込みました」。
その結果、IE 80の良さが浮き彫りになったという。「真ん中から下がずっしりしていて、まずはそこが良いな、と。ジャズではギターの音に注意して聴いたのですが、IE 80ではフレットの擦れ、指使いなどまで再現され、繊細さとがっしりさが両立していると感じました」。こうしてIE 80の音に出会ってからは、もっぱらIE 80をポータブルリスニングに愛用しているという。
ゼンハイザーについては「玄人受けするブランド」というイメージを持っていたという。ゼンハイザーはマイクの世界的メーカーでもあるので、録音のプロである伊藤氏は、ブランドにも以前から親しみがあったようだ。
「MOMENTUM」と「IE 800」を試聴
今回、最新ヘッドホンの実力もぜひ試してもらおうと、ゼンハイザー「MOMENTUM」と「IE 800」の2機種を聴いてみてもらった。
MOMENTUMを手にすると、そのデザインや質感がかなり気に入った様子だ。アルカンターラ製のヘッドバンド、微妙な輝きを放つイヤーカップ部などのディテールを一つ一つ丁寧に確認して「これはいいなぁ」と顔がほころぶ。
だが、レファレンスのスティーリー?ダン「ガウチョ」の試聴を始めると表情が一変。さっきまでとはうって変わって厳しい顔つきになり、真剣にヘッドホンの音に耳を傾ける。
じっくりと試聴した後、ヘッドホンを耳から外し、出てきた言葉は「音がキラキラしていますね!」。とても満足げな表情だ。「IE 80と、音の味付けが似ていますね。ゼンハイザーとして音作りのコンセプトが一貫しているということなんでしょうね。これを聴いて、あらためてIE 80の良さが分かった気がします」。
続いて、ゼンハイザーのイヤホン最上位機「IE 800」を試聴してもらった。「ガウチョ」だけでなく、ジョー?パス「ナイト?アンド?デイ」もレファレンスとして、じっくりと耳を傾ける伊藤氏の姿は、真剣そのものだ。
試聴を終えたあと、感想を細かく語ってもらった。「IE 80に比べてリッチで、より骨格がどっしりした印象ですね。ベースラインも安心して聴けます」と気に入った様子だ。
「こんなに小さな筐体なのに、オーバーヘッド型ヘッドホンやスピーカーのような中低域の安定感があるのは驚きです。スティーリー?ダンでは分解能の高さが、
ヘッドホンジョー?パスでは締まりのある低音が、それぞれ印象的でした。あとは定位がしっかりしているのも良いですね」。
◇
札幌から、「音」の世界的企業に上り詰めたクリプトン?フューチャー?メディア。その音へのこだわりの強さは、伊藤氏のイヤホン/ヘッドホンに対する的確なコメントからも伝わってきた。今後のさらなる活躍を期待したい。
Posted at 2014/01/14 16:24:07 | |
トラックバック(0) | 日記