全く個人的なことでただ漠然とした感じだけの話なのですが、ストラトスとディーノと同じような扱いに思っているところがありました。
エンジンから連想しているのかもしれませんが、もちろん双方とも憧れですし乗ってはみたい。
実際にストラトスに乗られている方によれば、トラブルが出尽くして以降はそれほどでも…だそうですが、依然敷居は高い。
で、どうせ困難ならばBBやMiuraは……そっちはますますゴツイし高価に過ぎますが、いつかは乗ってやるゼ、という先延ばしの気持ちが持てる(笑
ところが、今回改めて調べたりしてみるとやっぱりストラトスってかなりよいのかもと思えてきてしまったのでした、単純なものですから。
ストラトスの説明は
Wikipediaで基本的によくわかりす。
ということで3種のストラトスの話なのですが、先にミニカーを。
車として新しい方から行きます。
まずは「ストラダーレ」
京商 1/18 ランチア ストラトス HF 08131R
わりと古いものでして、コレクションボックスに入れてありました。箱はとっくに無いのですがガレージ風の印刷があったようです。
このシリーズでは他の色やコンペテッィオーネ仕様もあります。

1975モンテカルロ

1977モンテカルロ

1978サンレモ
どうやら赤はレアらしくって大切にしたいと思います。
次は「プロトティーポ」です。
RIM 1/43 71012 Lancia stratos HF Prototype 1971
最後に「ゼロ」です。
京商 1/43 Master's Collection carrozzeria03 No.63102S
ベルトーネ ストラトス タイプ ゼロ 1970 トリノモーターショー
上の美しい写真は
英国人の写真家Benedict Redgrove氏がWallpaper誌の依頼でベルトーネのスタジオを撮影したものだそうです。
同シリーズ写真のこのクルマはAlfa Romeo Caraboですね。
CaraboとLanborghini Bravoについては改めて次に書いてみようかと思っていますw
下の動画は上の写真作品で撮られているスタジオのターンテーブルではないでしょうかね。
これもなんとも美しい。
プロモーションビデオかと
フルビア(Lancia Fulvia Coupe)の機構を流用したそうで、自走できます。
Mythosよりは走っている姿も違和感無いですかね。
MJ が「ゼロ」に変身。ちょっと退屈な動画ですが「Moonwalker」より。
この撮影用レプリカが
オークションにかけられたそうです。
それより、2011年には
本物のベルトーネのお宝がRMオークションにかけられました
(WebCG記事)…「ゼロ」は1.3億円ぐらいだったようで!
さて、ガンディーニはジウジアーロと生まれた年も月も同じそうなのですが全く違う星回りなのだそうです。
「シークレット・マン」と呼ばれているガンディーニ氏から、ストラトス・ストラダーレがご自分でデザインされた中でもっとも「好きだ」と聞き出すことができたと手元にあったカースタイリング誌に記述がありました。
デザイナーにとって好き嫌いというのは単純な話ではないようですが、その中でまず簡単に理解できたことがあります。
ベルトーネ・ガンディーニのデザインは5、6の系統に分けることができるようですが、ゼロが「ワンボックス・ウェッジシェイプ」の系統ならば…
ストラダーレはアウトビアンキ・ラナバウト(Autobianchi Runabout、X1/9の原型と考えればよい)のような「グリーンハウスより下部がウェッジシェイプ」の基本系統に対してヘルメットのようなグラスエリアの上屋をインテグレートしたもの…
根本が違う系統なのですね。
誰がみたってアイコンとしての強度を比べた場合には、ガンディーニのデザインという意味だけでなくともにゼロの後に続くCountachがストラトスに勝ると言って間違いないと思います。
しかし氏は、ストラトスはエンジニアリングやメンテナンスを含めて車としてのインテグレーションが明快に証明できた無二のデザインなのであり、例えラリーマシンでなかったとしても「グッドデザイン」として成功したはずなのだと振り返っているのです。
氏とともに写っているのはプロトティーポの開発用1/5モックではなかろうかと。
ということで、長々とすいませんが、
つづきます(笑