<ぬこかいちょー>
3月の読書備忘録などを。毎度無駄に長大になるので、漫画と小説他で分けました。と申しますか、みんカラの投稿文字数制限にひっかかりました。きりの良い所で32768(15bit)てところなのでしょうか。
今月は小説31冊、漫画80冊、雑誌沢山、てところです。さすがに我社も年度末で多忙で、ペースは落ち気味のご様子。
読書:1203 最近のお読み物(小説)/ブクログ始めました の事
読書:1203 最近のお読み物(漫画)前半/空が灰色だから の事
読書:1203 最近のお読み物(漫画)後編/ぼくらのよあけ・トトの世界 の事
ちなみに、ブクログを利用するようにもなりました。ウェブの読書記録管理サービスです。有名所では読書メーターがありますが、あちらはレビューが255文字しか書けませんので、冗長駄文傾向の強い私には向かないかなぁと。ブクログは無制限です。ブログ転載用のサムネール付きコードも吐いてくれるので、下記のように見た目も整います。
d3-plusの本棚(d3-plus) - ブクログ
青空文庫一気読みは石川啄木先生に。
26歳で夭逝した天才歌人…という印象しか強くないのですが、ちゃんと読んでみると小説もコラムも実に面白い。リズムがある。無料で読めますので、是非お勧めします。
3月の小説部門ベストを三つあげるならば…「一握の砂」、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」、「さくら荘のペットな彼女」あたり。
一握〜は言わずと知れた大名歌集。嘘〜は嫌いな作家さん・ジャンルなんですけども…そのパワーは否定できません。さくら〜はタイトルはアレなんですけど、中身はかなり真面目で熱血。なんというか青春の苦悩と輝きが眩しいんです。
そうでした、こういうのでした…中学生時代に読んで、なーんて暗い歌ばかりなのだろう…と思ったものです。が、オサーンになってから再読すると、また違う感慨が。啄木24歳とは言え、明治の天才に常である老成した視点に共感。そして胸を打つ。穿つ。
忘れていたのが序文。この時点でもう辛かったのでした。
「函館なる郁雨宮崎大四郎君
同国の友文学士花明金田一京助君
この集を両君に捧ぐ。予はすでに予のすべてを両君の前に示しつくしたるも
のの如し。従つて両君はここに歌はれたる歌の一一につきて最も多く知るの人
なるを信ずればなり。
また一本をとりて亡児真一に手向く。この集の稿本を書肆の手に渡したるは
汝の生れたる朝なりき。この集の稿料は汝の薬餌となりたり。而してこの集の
見本刷を予の閲したるは汝の火葬の夜なりき。」
後段の三月で早逝した愛児への文章はもう…
内容も、ネガティブ系が8割、その内半分がダウナー系、そのまた半分がスーサイドネタ。有名な一握の砂の歌も停車場の歌、ぢっと手を見るの歌も、むしろ明るい方です。あ、せっかくですから転載しましょう。
頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく
うん間違いなく素晴らしい。
ダウナーネタではこんな感じ。
誰そ我に
ピストルにても撃てよかし
伊藤のごとく死にて見せなむ
我に似し友の二人よ
一人は死に
一人は牢を出でて今病む
特に辛いのが、後半にある亡児への八首。
悲しみと言うよりも、心に穿たれた巨大な空漠を感じます。
そのラストがこれで…
かなしくも
夜明くるまでは残りゐぬ
息きれし児の肌のぬくもり
………
ポジティブ系は、主に友人への歌でした。
私が知る短歌というものは、もっと「相聞」つまり恋愛の歌が多いものだと思ってました。ここまで暗いとは…しかし、暗くとも551首全てが素晴らしい。美しい。若く、そして卓抜した才能の煌き。明治の文豪の特有の、研ぎ澄まされたダダイズム。
艱難辛苦が玉を成す。逆境と狂気こそが芸術の原動力。戦争こそが科学を進歩させる、のと同じベクトルで、あまり認めたくないのですが。しかしそれもまた一面の真理ではありますか。
もちろん、彼ら偉大な才能が、平和な時代にあれば、また違った芸術を生み出したはずです。元禄文化とか現在のラノベ隆盛とか……やっぱり明治のダダイズムのほうが百倍美しい、と思ってしまいます。
最後に、個人的に一番心に残った一首を。
何がなしに
頭のなかに崖ありて
日毎に土のくづるるごとし
青空文庫でゲット。しばらくは石川啄木先生の御作を重点的に読みます。
それにしても、やはり詩人さんの小説はリズムがあって良い。特にめだつのが、長い「く」、つまり「くの字点」。同じワードの繰り返しが多いところ。
例えば、
「秋野教師が遅刻の弁疏を為い/\入つて来て、何時も其室の柱に懸けて置く
黒繻子の袴を穿いた時は、後から/\と来た新入生も大方来尽して、職員室の
中は空いてゐた。健は卓の上から延び上つて、其処に垂れて居る索を続様に強
く引いた。壁の彼方(かなた)では勇しく号鐘が鳴り出す。今か/\とそれを待ち
あぐんでゐた生徒等は、一しきり春の潮の湧く様に騒いだ。」
こんな感じでワンセンテンスに三回もリフレイン。これはリズムが出る。
そして結句の
「一しきり春の潮の湧く様に騒いだ」
うん蓋し名文。これですよこれ。
バルサブームに乗り、一挙に三冊同時刊行の完全読本その1。
ガンペールからメッシまで。100人の選手の横顔紹介。
心のクレの皆さんには、既読の内容ではありますが。こうしてまとめられると、人を通してバルサの歴史をたどることが出来、なんとも楽しい体験です。
個人的には、ロナウジーニョの愛と憎しみの四年間が切なかった。
たしかに三冠達成後、失意のW杯後、徐々にあの微笑を失ってゆくロニーの姿を見るのは切なかった…
それでも、暗黒期をあの超陽性の笑顔と変態プレーで吹き飛ばしてくれた、あのピッチ上での太陽のような姿は忘れません。
最強の吸血鬼、第四真祖に変身した主人公。舞台は太平洋上に作られたメガフロートの学究都市。そこは魔族特区でもあって、人と魔が融合している。
世界は既存の吸血鬼3大勢力によって統治されていて、新たに生まれた第四真祖をめぐり、ラブ有りバトル有り学園コメディ有り… って書いてるだけでこっぱずかしい、ザ・ラノベという設定。
色々どこかで見たような…つうか作者もその辺はあとがきでネタにしています。
が、不思議と地に足ついてる感が。主人公がわりと諦観的で行動も冷静、洞察力もあり。ヒロインもしかり。その辺がミソか。最近出てきた、あえて設定を逆どった、カウンター・ラノベ的作品と言えるかも。
なんつうかお腹が痛くなるというか、頭の左側の上のほうがじんじんするというか。
まず設定が重い。主人公とヒロインは小3時に揃って被誘拐(ことになっている)。丸一年虐待を受け、最終的にヒロインは誘拐犯に強制され自らの両親を…その結果、ヒロインは目に見えて精神的に破壊され、主人公も深刻なトラウマを持つ(ことになっている)。
基本はそんな二人の会話劇。さらにそこに連続殺人とヒロインによる誘拐も絡み、さらにさらにストーリーテラーであるところの主人公が、タイトル通りの虚言症。いきおい文章は冗長かつ冗漫かつ韜晦と諧謔に満ちて、ドグラ・マグラ的な狂気が通底している。
評価は難しい所ですが、個人的には面白かった。まず、語り部が嘘つきというのがイイ。文中の何を信じていいのか、けむにまかれる感じ。叙述トリック的な。そ してハイテンション会話劇、狂人のイッちゃった独白もキライじゃない。ドグラ・マグラとか孤島の鬼とかインスマウスの影的な。
唯一ちょっと嫌なのは、この作者の主人公特有の、斜に構えた感じ。上述の韜晦と諧謔に過ぎる部分か。
今作はこれだけ重い設定があるわけで、そこまでふざけていいのかなぁ…と思いつつも、まあそれがゆえに、主人公の精神も歪められているとも言えるか…とも…。それだけ考えさせられる作品ではあります。
2〜5巻読了。
過去の凄惨な事件で、タイトル通りの精神状態にされてしまった二人が主人公。
1巻読了時はダークなサイコホラー的な雰囲気が強かったのですが、わりとまともな結構を持つ探偵小説でもあるのだな、と。中禅寺も榎木津も木場もいない、そして薀蓄もない京極堂シリーズ。いるのは関口くんと狂気の犯罪者+可愛い女の子、と言った感。
元来探偵は犯罪者と表裏紙一重の存在。そういう意味でも、嘘つきみーくんと毎巻現れるイッてしまった犯罪者的サブ主人公たちの関係にその類型が見られるか。
同時に、精神にとてつもない傷を追った人間が、いかにして再生するか。いやできるのか。という命題もあり。ただの巫山戯たハイテンション会話劇だけでは終わらない作品であるなと。
誰だってトラウマの一つや二つありますし。自信を持って自分は真っ当で、絶対に狂っていない。と断言できるものでもないですし…断言してからが狂気の始まりです(笑
結局、ある一定以上に精神が壊れてしまった人間、諸般の事情で大事なものがかけてしまった人間には、いわゆる「死こそ安らぎ」なんでしょうか。
人の死を、現実を、軽視しすぎてきた主人公及びその他の行く末はそうならざるを得ないのかな。
「昔の人は生きることは苦しむことと考えていて。
だからもう二度と生まれてくることのないように。
リインカーネーションの輪から、解き放たれるために…」
by カーネーション・リインカーネーション/筋肉少女帯
嘘だけど(笑
前巻の引きを継いで、ストーリーテラーが擬似まーくんこと湯女さんに。本家よりはちょっと軽い目の嘘つきさん。でも同等にイッちゃってます。そして、やっぱりアレでした。6巻ラストは嘘でした。嘘というかミスリードでした。
さて、イッちゃった犯人という意味では今巻がこれまでで最強じゃなくて最狂かもしれません。食いしん坊の菜種さんに匹敵するかも。無垢な狂気という意味では、より恐ろしい。
うん、ここでそろそろ本当のことを書こうと思います。
ここまで読んでおいてなんですが、個人的にはこの作品、あと作者さんも…あんまり好きではありません。面白いんですけども。
狂気と暴力=猟奇。この主題はいいんですけども。と申しますか、狂気と怪異の元祖たる、H.P.ラヴクラフト御大。狂気と猟奇の元祖、江戸川乱歩御大の作品。この二柱は当方にとってほとんど聖書となっているわけです。
今作品もその系譜につらなる猟奇作なわけですが…やはりあまりにふざけている。娯楽作中とは言え、生命を現実を軽視しすぎているような。
上述したラヴ御大と乱歩御大は、むしろよりドログチャイアイアな猟奇中の猟奇。つうかそれこそ元祖じゃねーかよ。というご指摘もあろうかと思われます。
しかし、個人的には、その二者は猟奇や怪奇という現象を、あくまで「異質」なものとして、現実と一線を引いて描いているのではなかろうかと。いわば、狂気は狂気でも、真面目な狂気ということで。
まあなんだかよくわからなくなって参りましたが。結論としては、今作も面白いんだけども、もちょっと真面目に頼むよ。ということでしょうか。嘘だけど。
ラノベに何求めてやがる、と自分でも思わなくもないのですが。狂気de猟奇という大好きなジャンルで、しかも凡百の萌ラノベとは一線を画す本格派であるだけに、もうちょっと…と思わなくも。半分嘘ですが。
あれ?主人公二人がほぼ出てこない。旅行先のホテルにおけるクローズドサークルが舞台。語り手も主人公以外の複数人の交代制。いわゆる群像劇に。
登場人物は、死体、壁渡りおじさん、猫かぶり暴力娘、DT大学生、自殺志願女子、死体製作者、死体引渡者、ロリ探偵、ストーカー主婦、などなど。トータルで 10人を超える人物の視点が章毎に入れ替わり、かなり重厚な構造に。ページも500ページ超の大冊。読み応え有り、です。
この作者の常で、彼らも奇人変人の集まり。しかし本来の主人公とは違い、ある程度正気を保っているので、必然文章的にもある程度真っ当で、過去巻よりも格段に読みやすくなっています。あ、若干一名イッちゃってるご婦人もいますけども。あくまでイレギュラー的。
上記の理由もあり、純粋にミステリー、サスペンスとして面白かったんですけども、でもこれって「みーまー」とはちょっと違うよなぁ…と最終章まで読んで思っていたのですが……
ラスト一行で
爆弾が
前巻ラストの爆弾が破裂。主人公の心の結界も破壊され…
とにかく非常に辛い。読みづらいというのもありますけども。彼女の死に様の描写が必要以上で辛い。あまりに救いのない展開が辛い。主人公の精神の崩壊の、その過程が詳らかに過ぎて辛い。
一冊の大半を、主人公が本当の狂気へと至る独白で埋められています。主人公がメタ的作者目線になったり、興味深い展開もあるにはあるのですが…後半は文章的に意味を成さない文字列の羅列が続いて…読んでるこちらが苦しくなる。
しかしこれほどの執拗な狂気の表現を読んだのは始めてかも。むしろここまで描いてくれれば天晴です。でもやっぱり好きにはなれない作品なんですけども。つうかよくこんなの発行できたな、的な。
でもでも、今巻を読み飛ばさずちゃんと最後まで読める方とは、友達になれそうな気もします。
嘘だけど。
あれ…なんで目から汁が出てくるんだろう…
特にエピローグが良かった。いや良くない。全然良くないし、何も解決していないし、やっぱり誰も救われてないんだけども。人生ままならないし過去からは逃げられないし現在は気息奄々だし未来は不透明だし人は必ず死ぬけども。でもこれでいいのだ。
狂気が暴走した前巻があったからこそ、この最終巻が輝いているのでしょう。素晴らしい(いや素晴らしくはないって!)大団円でした。辛い思いをしても、読み通した甲斐がありました。
嘘じゃないです。
過去の凄惨な事件で、タイトル通りの狂気の精神状態にされてしまった二人が主人公のダークサイコバカポーデテクティブラノベ(どんなだ)短篇集。
あ、これ7巻と8巻の間に出ていたんですね。9、10巻の先に読んどくべきでした。
と言うことで、短編集。主にあの事件前後の幼少期が題材。であるからして、主人公のある種のうざさがほとんどなく、純粋に切ない。辛い。
そしてラストは、その事件がなかった場合のif挿話。これまたなんだか異常に胸を打つ…
いや、本編を読んでいたときはとにかく辛いだけで。なんかあえてこんなにショッキングな事件を題材にしなくていいんじゃないか。とも思ったんですけども。でもあれがあったからこその、深みもたしかにあるんですよね。ふう。
なんつうか、平和が一番ですわい。あと幼児教育は超大事。子は教育は国の基ですよ。私は多分ヒトのオヤにはならない、じゃなくてなれないでしょうけども、小さなお子さんをお持ちのお父さんお母さん方は、ホントにがんばってください。私も些少ながら税金払って貢献します。
ってなんだこのまとめ。
美術系高校の学生寮を舞台にしたドタバタコメディ。
タイトルはアレですけど、わりと直球な青春の苦悩が描かれていて面白い。
凡人の主人公が、性格破綻と生活破綻ではあるけども、天才的才能を持つヒロインたちに抱く複雑な感情。劣等感と憧憬とがないまぜになった若さ故の葛藤。その描写に、己の若かりしというか馬鹿かりし日を重ねてもだえたくなる。
私の場合は弟と妹が天才でね。あとルックスも同じ血を分けたとは思えぬ差があってさ…まあそういうことです(笑
圧倒的才能を持つヒロイン。さらにその才能を活かすべく愚直なまでの努力を重ねている。その姿にモラトリアムな主人公は感化を受け、自分なり、凡人なりの目標へと一歩前進。そして挫折。
本気を出すってのは格好が悪い。努力したからといって報われるわけではない。実力を正当に評価されるのは怖いこと。
しかし、凡人はそこからが勝負。出しきらなければ限界も、その先の未来も見えてこない。
なんて、ヒジョーに青い内容なんですけども。だがそこがイイんですよ。Boys be Ambitious的な。
イギリスから、ヒロインのかつてのルームメイト登場。強制帰還のピンチもあって、ラブコメ度が上昇。
それにしても相変わらず熱い、というか青い。今時こんなに真っ直ぐな青春もないぜ。
だがそれがいいんだよ…ベタだけどぐっとくるのさー
我々には、もう得られないものだから。つうかリアル学生時代にも当然無かったんだけども。フィクションはこうじゃないと。
ついに文化祭ターム。
ゲーム企画オーディションでは挫折した主人公の、初の成功体験。
学生寮の超絶変態天才とのコラボで完成した相互コミュニケーション型アトラクション完成までの描写と、実演時の熱狂はまさに熱かった。
相変わらずまっすぐな青春がイイ。
ただ、妹キャラがちょっとあざといかな…まあでもそれもラノベの醍醐味でしょう。
妹vsましろの噛みあってないようで絶妙な会話劇が笑える。
各所の恋愛劇も佳境に入りつつ有り、主人公の挑戦も確実に前進。
ハチミツとクローバーとかトキワ荘とか、ああいう群像劇がお好きな方には、この作品はいいんじゃないかなぁと。
ただのコメディではなく、唯才の世界故の厳しさ、葛藤がわりと真面目に描かれていますよ。
短篇集。本編の主にラブコメ成分を補完という感じかな。
まあなんつうか面映いぜ。
そしてポニテさんがんばれ。
ついに三年組の卒業式。寮取り壊し騒動も絡んで、もう、なんつうかド直球な青春ストーリーに。
凡人組は乾坤一擲の勝負に敗北するし、天才組は恋愛で悩むしで、もうおじさんくすぐったくて見てらんないよ!的な。
それにしても、全ての因果が収束する、卒業式での美咲の答辞は素晴らしかった。会社の事務所&電車内じゃなかったら、目から汁が分泌されまくってましたよ。いやー素晴らしい。これぞ青春ですよ。
ということで、そういうのがお好きな方にはホントにオススメです。青春の葛藤がわりと真面目に描かれています。こういうのに弱いんですよ。つうかホントにホントにタイトルがもうちょっとアレだったらなぁ…
まあ、結局あれです。個人的にはフィクションに自分が持っていない要素を求めているんだなぁと。いい青春とか真面目な葛藤とか爽やかな恋愛とか熱血な勝負とか、そういうものとは一切関係がなかっただけに。
あ、だから「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」は嫌だったんだ。狂気と混乱と無理解とトラウマだったら、潤沢に在庫してますしね。そんなん慣れっこじゃぁ!と、そりゃイライラするわけだ(笑
2〜3巻読了。
最強の吸血鬼、第四真祖に変身した主人公が太平洋上に作られたメガフロートの学究都市・魔族特区での事件を解決。厨二設定山盛りだけど、どこか飄々としているカウンター・ラノベ続編。
今作は王家の血筋と秘儀の術式を悪用した人造擬似天使が相手。またまたうなるほどの厨二設定。を、また逆手にとっているのが面白い。
展開的にはますますハーレム化促進。でも吸血鬼の王なわけで、側室はいっぱいいても問題ないんでしょうそうなんでしょう(笑
しかし日本人は本当に吸血鬼好きですよね。
リア充を恨む「ぼっち」高校生が主人公。今度こそ、残念な話が読める、と思ったのに...豈図らんやじゃなくて案の定ハーレム展開。ラノベてやつは...と思いきや、ハーレム展開になりそうでならない。
隠れイケメンで実は高スペックな主人公ですが、好意を好意と受け取れず、無事?拒否した。やるな。
1〜3巻読了。
最近流行の農業学校系ラノベと聞きゲット。
どの巻も導入から終盤まではもの凄いというか酷いパロネタとシモネタのオンパレード。登場人物も変態ぞろいで…特にアラフォーシングル先生がぶっ飛び過ぎててむしろ大好き。
だがしかし、ただのおバカ小説かと思いきや、必ず一つ二つは真面目な農業、食料問題に関する提言もあり。農業高校や各関係機関への取材の成果が確かにある。その熱さに胸を打たれる事も。
そのギャップがむしろ魅力か。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2012/04/04 16:36:02