<エダミドリイシ群生>
昨夜はそんな感じでのんきに呑んだくれていたのですが、帰宅した所ショッキングなニュースが。
以前より気にかけていた、ヒリゾ浜のサンゴ。10/9の台風18号(名称:メーロー)の直撃による被害情報が明らかにされたのでした。こちらのリンク先をご覧ください。
Nakagiへ行こうよ!!:ヒリゾ浜のサンゴが台風により被害
ヒリゾ浜の掲示板の情報や10/11のトガイ浜行による実地検分で、被害の状況はいくらか知ることができていたのですが、サンゴ、特にヒリゾ浜ハヤマの斜面側のエダミドリイシの大群生の被害は甚大だったようです。
実は2004年にも大台風の影響で同じポイントのエダミドリイシは大打撃を受けていました。それもこの5年がかりで復活。今年は拙ブログで何度もご報告しているように、実に立派な群生ぶりを見せていたのですが…これほどの美しいものが一日にして失われるという事実は、台風と言う人為を超えた自然災害のためとはいえ、なんともやりきれない思いがいたします。正直悲しいです。
<エダミドリイシ群生>
<エダミドリイシ群生>
今年のエダミドリイシの群生は本当に見事でした。
何度か良いタイミングで撮影する事も出来、やっぱり美しいなぁと自分で画像を整理しつつも見蕩れたりしたものですが。それもしばらく見納めと言うことに…
とは言え、現地の管理の方の言に寄りますと、エダミドリイシは比較的強いサンゴとのことです。時間はかかるかもしれませんが、04年のときと同じく、きっと強く復活してくれる事と信じております。
<ツノダシ、ソラスズメダイ他(動画)>
<クマノミyg(動画)>
<ドロップオフの群れ(動画)>
動画なんかを撮ろうとしますと、ついつい魚の動きを追ってしまうのです。しかしこうやって見直してみますと、背景を飾るサンゴやイソギンチャクも、ものすごっく大事な要素なんですよね。
グリーン、ブルー、海の色を凝縮したかのようなのサンゴの群生、蛍光ライムグリーンのイソギンチャク、ビビッドなオレンジのイボヤギ、鮮やかなイエロー、レッドのヤギやトゲトサカ、ふわっと煙るように咲くイソバナ、真紅の紅藻類、光を受けてうねるように輝く海藻類の林、狂ったような原色をちりばめたがごときイバラカンザシ…etc
ヒリゾ浜の特別な所は結構そんなところにもあるのではなかろうかと。三浦や伊豆の他の海岸で撮った動画と比べると、画面のカラフルさが段違いになっていることに気づきます。
<ミドリイシ、イバラカンザシ>
<ミドリイシ、イバラカンザシ>
このミドリイシは遊覧船航路側の岩礁にあります。イバラカンザシも元気だと良いのですが。
<ヤギ>
<ストロベリーサンゴ>
こちらはハヤマ沖、ドロップオフのヤギとストロベリーサンゴ。この辺りは外洋に面しているので、波も強かったでしょう。
<イソバナ>
<サンゴイソギンチャク>
ソフトコーラルも心配です。
魚と違って、彼等静物系の皆さんは台風が来たからと言って逃げるわけにも行きません。
シュノーケリングの良さ、そしてヒリゾ浜の良さは、大自然という大きな舞台に、ヒトという一個の動物としてリアルに参加できる、ということにつきると思います。それはテレビやネットなど、バーチャルでは決して得られない貴重な体験でありましょう。私のようなオッサンですらそうなのですから、お若い方やお子さんにはまさに最高の教育の場でもあるかと思われました。
たかがヒトの分際で「自然を大事に」なんていうのも、なんだかおこがましいですが、守れるものは守り、ぜひ次代に継承してゆきたいものでございます。
いや、それにしてもなんとも惜しいことです。メーローも罪な事をするものです。上にも書きましたけど、自然のする事ですから文句を付けるべき筋合いもないのですが。
とは言え、敢えてポジティブな見方をすれば、この先しばらく、毎年毎回サンゴの再生を観察する機会を持てる、と言うことも出来ましょうか。私にも何か手伝える事があれば良いのですが…
ひとまず来年、渡し船が開始になったら早速訪れ、この眼で確認せねばなりますまい。
D
Posted at 2009/10/28 10:50:28 | |
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