<Ready>
120121
毎月恒例のワイン会「Salon de Soleil(サロン・ド・ソレイユ)」にお邪魔して来ました。
場所は東銀座の「
アルコ・イリス」さんにて。
こちらはソムリエ・女優の竹本聡子さんが主催されるワインの勉強会。今回のお題は『ニュージランドワイン』。近年急上昇のニュージランドワイン。その驚きのハイクオリティ。
1時間ほどのワインについての講義、講義内容に沿ったワイン各種、そしてワインに合わせたコースが楽しめます。
御酒:1112 Salon de Soleil 39th ワイン会参加/We are the Wrold の事
御酒:1111 Salon de Soleil 38th ワイン会参加/Australian Shock の事
御酒:1109 Salon de Soleil 36th ワイン会参加/カルト・カリフォルニア の事
御酒:1109 ワイン会参加/BVLGARI il Ristrante の事
御酒:1108 Salon de Soleil 35th ワイン会参加/泡沫のテンプテーション の事
御酒:1107 Salon de Soleil 34th ワイン会参加/次回は泡特集 の事
御酒:1106 Salon de Soleil 33th ワイン会参加/Visca! Espana! の事
御酒:1105 Salon de Soleil 32th ワイン会参加/Io amo LUCE! の事
御酒:1104 Salon de Soleil 31th ワイン会参加/イタリア南部 の事
御酒:1102 Salon de Soleil 30th ワイン会参加/イタリア中部 の事
御酒:1101 Salon de Soleil 29th ワイン会参加/イタリア北部 の事
御酒:1012 Salon de Soleil 28th ワイン会参加/フランス総集編 の事
竹本聡子先生 公式ブログ
flickr 1012- Salon de Soleil Wine Class
<五本並び撮り忘れた…orz>
講義の後、饗されたワインのリストは以下の通り。
・シレーニ・スパークリング・ソーヴィニヨン・ブラン・"セラー・セレクション" NV(泡)
SILENI Sparkling Sauvignon Blanc "Celler Selection" NV
北島 ホークス・ベイ シレーニ(SILENI)造
ソーヴィニヨンブラン 100%
「まろやか柔らかい口当たり、さわやかな酸味と後味。フレッシュなソーヴィニヨンブラン。再利用可能な新タイプ栓「ゾルク」採用。」
・ミルトン・シャルドネ・オポウ・ヴィンヤード 2008(白)
Millton Chardonnay Opou Vineyard 2008
北島 ギズボーン ミルトン・ヴィンヤーズ&ワイナリー(Millton Vinyards & Winery)造
シャルドネ 100%
「06年パーカーポイント93点。フレンチオーク樽発酵後シュール・リー方式で熟成。重厚な深み、ピーチやナッツの複雑な風味。」
・クラウディ・ベイ・テココ 2008(白)
Cloudy Bay Te Koko 2008
南島 マールボロ クラウディ・ベイ(Cloudy Bay)造
ソーヴィニヨンブラン 100%
「ヴーヴ・クリコとケープ・メンテル社の共同経営。ニュージランドのソーヴィニヨンブランを世界に知らしめた。ステンレスタンクで発酵、フレンチオークでシュール・リーで熟成。フレッシュな果実味、オークの風味。奥深い味わい。他のソーヴィニヨンブランとは別物。」
・アースズエンド・ピノノワール 2008(赤)
Earth's End Pinot Noir 2008
南島 セントラル・オタゴ マウント・エドワード(Mount Edward)造
ピノ・ノワール 100%
「オールブラックスのダンス、マオリ族の伝統的踊り「HAKA」のユニークなラベル。優しい甘味のエレガントなミディアムボディ。ビオロジック、フレンチオーク11か月熟成+ステンレスタンクで数ヶ月。」
・プロヴィダンス・フォーアポッスルズ 2005(赤)
Providence Four Apostles 2005
北島 オークランド プロヴィダンス(Providence)造
メルロ 35% カベルネ・フラン36% シラー 20% マルベック 9%
「ニュージーランドのル・パン。90年に2haの牧場からスタート。またたくまにニュージーランド最高の評価を得る。完全なオーガニック製法。酸化防止剤亜硫酸を使用せず、非常に丁寧な作業により醸造。100%フレンチオーク新樽で24か月熟成。複雑でありながら、大きく包むような豊潤な味わい。Providenceは神意。Four Apostlesはマシュー、マーク、ルーク、ジョンの四福音書筆者の事か。」
<Providence>
ニュージーランド最高。昨今、すんごく美味しいよ、と聞いてはいたものの、生産量の少なさから、実際に接することは余りなかったのです。
ニュージランドと言えば、ソーヴィニヨン・ブランの白。良いのにあたらなかったせいか、やぼったかかったりざらついていたり、この品種は特に好きではなかったのですが、今回の二本、泡も白ももう最高。特にテココは滑らかでフレッシュで。感動的でした。
あとは言わずとしれたプロヴィダンス。ネット価格で一本1.8K。味も第二のル・パン(呑んだこと無いですけども。だって50諭吉超だし)と言われるのも頷ける、ふくよかかつ濃厚かつ複雑かつ豊潤。ふんわりつつみこまれるような体験。神秘的なネーミングも、偏執的なまでのオーガニック製法も、強気なお値段も。なるほどこの境地のためか、と頷けます。最高。」
<デザート撮り忘れた…orz>
お料理は、前菜「マグロのカルパッチョ、カエルのフリット、タラバガニといくらのゼリー寄せ」。パスタ「ゴルゴンゾーラのリガトーニ」、メイン「岩手牛のグリル、ラグーソース」。
カエルちゃんがさっぱりとして風味と弾力ある肉質でグッド。ゴルゴンゾーラのパスタは大好物ですし、メインももちろん最高。良いワインに良い料理。これぞマリアージュですね<意味わかってるのか?(笑
次回は2/18(土)、恵比寿の「
リストランテ デッラ・コリーナ」さんにて。庶民の強い味方、チリ&アルゼンチンワインの会です。お店も超素敵です。
<行列Providence>
最後にニュージーランドワインについての受け売りを少し。
ニュージランドは南半球、南緯35度〜46度。全土がワイン生産に適した、隠れたワイン好適国。栽培面積は3万ha、年間消費量200万hl(仏伊5,000万)、1人当り年間消費量14l(欧州50l、日3l)。
ニュージランドそのものの歴史が、1642年オランダのアベル・タスマンに発見。1769年にイギリスのジェームズ・クックが上陸してから。先住のマオリ族は文字を持たないため、それ以前の歴史は不明。
ワイン用のブドウが移植されたのが1819年。ぶどう畑は1835年、初ワインは1840年から。1897年にフィロキセラに感染し、20世紀初頭の種類製造販売規制法により、ワイン栽培は失速。大戦後に復活するモノの、急成長を見せたのはここ15年のこと。現在では、その恵まれた立地から、仏、米、豪の有力企業の投資が始まり、高品位ワインの生産国としての地位を固めている。
<SILENI Sparkling Sauvignon Blanc "Celler Selection" NV>
現在のニュージランドは、南緯35〜46度の位置、海に囲まれた温暖な海洋性気候、昼夜の気温差などにより、ブドウ栽培に好適。長期間にわたりゆっくり穏やかに熟成。かつ酸味も失わない、ニュージーランド特有のブドウの質を生み出す。また、各地でぶどうの風味が大きく変わるのも特徴。
ワイナリー数も1990年の131件から、2009年には643件へ。生産量も56万hlから205万hlへ増大している。
ワイン生産費は赤1:白6。圧倒的に白が多い。特にソーヴィニヨン・ブランは作付け面積の40%、総輸出量の70%を占めている。なお、豪州と同じく、合理的なスクリューキャップの導入が盛ん。
ワイン法は、2007年より85%ルールが採用。品種・収穫年・産地、それぞれ85%以上を使用している場合ラベル表示できる。複数を仕様の場合は、使用比率の多い順に表示。
産地は北島:ノースランド、オークランド、ワイカト/ベイ・オブ・プレンティ、ギズボーン、ホークス・ベイ、ウェリントン(ワイララパ)。南島:マールボロ、ネルソン、カンタベリー、セントラル・オタゴ。
<Earth's End Pinot Noir 2008>
北島:
ノースランド Northland:最北温暖。ニュージランド初のブドウが移植される。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネなど。
オークランド Auckland:有力ワイナリー複数。「プロヴィダンス」の本拠地。プロヴィダンスは弁護士のオーナーが45歳で趣味で起業。無農薬無肥料無添加物の完全オーガニック製法。亜硝酸もつかわず、殺菌もせず、熟成中の20日間を手作業で攪拌することにより、菌の増殖を防ぐ。その結果生まれるワインは、添加剤の雑味がなく、ブラインドテストで全勝するなど圧倒的な品質を生んだ。そして高い(2万弱〜)。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネがメイン。ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、カベルネ・フランなども。
ワイカト Waikato/ベイ・オブ・プレンティ Bay of Plenty:酪農地帯。近年ワイナリーも。カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン。
ギズボーン Gisborn/日付変更線間近、世界最東端の産地。温暖で日照が長く、シャルドネの首都と呼ばれる。シャルドネが大半。ゲヴェルツトラミネル、セミヨンなど。白がメイン。
ホークス・ベイ Hawkes Bay:100年の歴史がある、国内2番目の産地。トロピカルフルーツの風味を持つシャルドネを生む。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、シラー、赤がメイン。
ウェリントン Wellington(ワイララパ Wairarapa):ブルゴーニュ南部のに似る、冷涼な秋の気候。高品位なピノ・ノワールが注目される。ソーヴィニヨン・ブランも高品位。
<Cloudy Bay Te Koko 2008>
南島:
マールボロ Marlborough:国内トップの産地。歴史は1973年からと浅いが、高品位ソーヴィニヨン・ブランの産地として躍進。他にない、刈りたての草のようなさわやかな香りを持つ。生産量の2/3を占める。1985年に出た「クラウディ・ベイ」が国際市場でヒット。その他、シャルドネ、ピノ・ノワールのスパークリング、リースリングの貴腐ワインも評価される。
ネルソン Nelson:温暖で陽光に恵まれるが、秋雨に妨げられる。ピノ・ノワールが8割を占める。
カンタベリー Canterbury:乾いた長い夏と豊富な日照時間、冷涼な気候を持つ。シャルドネ、ピノ・ノワール。
セントラル・オタゴ Central Otago:世界最南端の産地。標高が高く大陸性の気候。ピノ・ノワール、シャルドネ他白ぶどうが多い。
<Providence Four Apostles 2005>
こんな所で。
御酒:1112 Salon de Soleil 39th ワイン会参加/We are the Wrold の事
御酒:1111 Salon de Soleil 38th ワイン会参加/Australian Shock の事
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御酒:1104 Salon de Soleil 31th ワイン会参加/イタリア南部 の事
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御酒:1012 Salon de Soleil 28th ワイン会参加/フランス総集編 の事
竹本聡子先生 公式ブログ
flickr 1012- Salon de Soleil Wine Class
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Posted at 2012/01/31 16:34:29 | |
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