100207、Peugeotのpacific-18(自転車)のメンテで川崎方面へ。
ついでにチネチッタで映画も見て来ました。楽しみにしていたテリー・ギリアム監督の新作「Dr.パルナサスの鏡」です。
映画「Dr.パルナサスの鏡」公式サイト
いやー面白かった!
先週見た
オーシャンズがアレだっただけに、ホント良かった良かった…
ちなみにこの画像、チネチッタの出口の自動ドア。いいセンスですよね。映画見た方は必ずニヤリとされることでしょう。バシャっと飛び込みたいです。
チネに行ったらやっぱりホットドッグ。私はいつもチーズ掛けで。
と言う事で、内容です。
あらすじ他は上掲の公式サイトをご覧頂くとして、大枠はいわゆる悪魔との取引譚です。デカメロンやイワンのばかなどでも見られる、あちらではメジャー、古典的なモチーフ。もちろん原点は聖書中の聖人vs悪魔。その対決には夢幻的ビジョンが憑き物でなくて付き物という。
さらに、そこはテリー・ギリアム監督。映像は彼の想像力というか妄想力が炸裂した、素晴らしく美しく、時にビザールな世界が見事に描かれておりました。
必見はあれですかね。ハシゴと空から警官とママン対決へのシーン。ここらあたりは絢爛豪華なモンティ・パイソンという雰囲気も。わたくし大好きです(笑
皆さんご存知の通り、今作はヒース・レジャーさんの遺作でもあります。撮影中にオーバードーズされてしまいご逝去という…合掌。
しかし、幸か不幸か、亡くなる直前に現実世界シーンの撮影は終了していたそうです。その部分はそのまま活かし、残る夢想世界、つまりパルナサス博士の鏡の世界をヒースの友人である、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが代わって演じる事となったわけです。
しかし文字打ってても思いますけど、もんのすんごいメンツですね。しかもこれ友情出演。しかもしかもそのギャラは、ヒースの遺児に譲渡されたと言う。ヒースの才能と人望が伺えます。いいお話です。
演出的には、鏡の世界では顔もスタイルも、対象者の想像力のままに変わりうる、ということで、ヒースからスリーフレンズへの移行も、ほぼ違和感無く見る事が出来ました。むしろこちらの方がより幻想的雰囲気を醸せているのか、とも。
もちろん、当初の想定通り、ヒース独りで演じていたらどうだったか…とくにラストのシーンは彼にやって欲しかったな…とも思うのですが、それは今となっては詮無き事。現状のベスト、というかこれ以上無い結果を得ていると思います。
ちょいグロ夢想≒暗黒妄想モノがお好きな方、モンティパイソン好きな方には是非!もちろんギリアム監督フォロワーの方には言うまでもないでありましょう。
個人的には「
パンズ・ラビリンス」に次ぐくらい。最近ではベストな映画でございました。
逆を申しますと、こちらをご覧になられていいな、と思われた方で未見の方は、是非パンズ〜を。同じ妄想系でも、数段勝ると思います。
悲しくて痛くて辛くて重くて…でも儚くて。そして身の毛もよだつほど美しい。観賞後は映画館の椅子からしばらく動けないほどでしたよ。って、なんだかすっかりパンズ讃歌になってしまいました。スイマセン。でもホント素晴らしい作品なんですよ…
<「Dr.パルナサスの鏡」予告動画>
予告編等もあるですね。youtube様々です。
ゴージャス・スリーフレンズは言わずもがな、主役のクリストファー・ブラマー、悪魔役のトム・ウェイツもさすがの名演ぶり、そしてなにより、ヒロインのリリー・コールが可憐なんですよ。うんうん。
ホント、お好きな方には是非。
<「パンズ・ラビリンス」予告動画>
検索したらパンズ〜の予告編もありました!
うーん、やっぱりいい…これ見てるだけで泣けて泣けて…そして血が凍る。
週末はDVD借りてきます!(笑えず
次はタイミング次第で、「サロゲート」「ゴールデンスランバー」「ラブリーボーン」「かいじゅうたちのいるところ」「今度は愛妻家」「パーシー・ジャクソン」からでしょうか。
来月以降公開では、「アリス・イン・ワンダーランド」「シャーロック・ホームズ」。こちらは必見します。
あ、最後に一つネタバレというかご注意を。
トニーが最初から大事にしているあのパイプは、吊るし首になっても気道を確保する為のトリック用の道具なのです。
これからご覧の方はそこをお忘れなく。
あとエンドロール後にもちょっとした…と申しますか悲しいオマケ映像もございます。
D
Posted at 2010/02/08 22:49:53 | |
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