不思議だな~?
なぜだろう~?
そう思うことはたくさんあるけど、今、いちばん分からないことは、
「韓国」大好き、「韓流芸能人」に夢中な日本人のこと。
これだけ不可解で不快な出来事がたくさん起こっている毎日。
韓国びいきで韓国に非があることをほとんど伝えてこなかったテレビさえも、
仕方なく、ニュースとして取り上げているのに。
週刊誌や月刊誌でも、「嫌韓」がタイトルになっているのに。
未だに書店にも「韓流」本がたくさん平積みされているし、
韓国に旅行に行く人もいるし、新大久保に好んで行く人もいる。
在日や帰化人、朝鮮の血が流れている人が韓国を擁護するのは理解できる。
でも、日本人でいまだに韓国のことが大好きでいられる人って、
いったい、何を考えているのかしら。
そこで、韓国の男性クループが大好きで、母子で韓流ファンの知り合いに、
ズバリ、聞いてみた。
「だって、政治とか関係ないでしょ?」
「まわりはいろいろあっても、彼らが悪いわけじゃないし」
むしろ、『守ってあげたい』気持ちになっているよう…。
ふむふむ。
その気持ちは何となくわかる、ような気がする。
ファンだったら、彼らが困る悲しむことを排除したい、
自分だけでも彼らを守り続けたい、と思うかもしれない。
「韓流スター」「韓流グループ」のファンの心理は何となくわかる。
でも、もともと韓国芸能人に惹かれる人は、韓国の政治やスポーツや国民性に
これまで何の疑問もわだかまりもない、気にならなかった人のはず。
韓国という国の、日本に対する「恨」や「嫉妬」、「利用してやる」という念に鈍感なのは、正しい情報が伝わっていないから?
「事実」を知らないから?
うすうすわかっていても、見て見ぬ振りをしているから?
・・・もしかして、ネジがはずれている?
表面的な「かっこいい」「顔が好き」「おしゃれ」「歌がうまい」から好きだという心理は、ジャニーズの人たちを好きな人たちと同じような心理なのかも。
その人の人間性や芯、背景、本心まで理解した上で好きになる、
そんなタイプの女性ではないのかもしれない。
う~~ん。
イケメンだとか背が高いとかカッコいいとか、目が喜ぶ人はたくさんいるけれど
すごく惹かれるとか応援したいとか大好きとか思う人は、
外見だけではわからない。
生き方や信念や行動から醸し出される魅力に、むしろ惹かれる。
わたしはね。
やっぱり、「情報」と「教育」が大切なんだと、切に思う。
動物的本能的感覚的表面的な「好き嫌い」だけで生きていくのは、しんどい。
たぶん、すぐに飽きてしまうし、自分がイヤになる。
自分を高めたい、家族のため友人のためになりたい、よりよく生きたい、
一度しかない人生だったら、自分を世の中のために生かしたい。
なかなかうまくいかないけれど、そう思いながら生きていくことは、
自分の中のDNAや魂に刻まれている、日本人の宿命なんだと思っている。
やっぱり、正しい「情報」と「教育」って、大事です。
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文在寅は世界の笑いもの
中韓を知り過ぎた男
9月4日(水)
29日の朝早くに、久しぶりに元韓国社員に電話を入れました。韓国民は
一体文在寅のことをどのように思っているのかを知りたくて、彼に質問を
しました。
29日時点の新聞発表によれば文在寅の支持率が47%もあり、協定破棄
への賛成は47.7%、反対39.3%と、破棄が延長を上回っている。いまだ支
持率が50%近くもありGSOMIAの破棄の賛成が反対を上待っていること
に疑問が感じられたからです。
彼の答えは、「そんなことはあり得ない、文の支持率もGSOMIA破棄の賛
成も
作られた数字だ。
私の周辺では誰も文在寅を支持していない、という
答えでした。
文在寅の目標は北朝鮮と一緒になることだ、韓国民は承知しているのか?
と質問したら、突然声が大きなり最後は涙声になっていた。いつも冷静な
彼が朝鮮人の本性をむき出しにして、
「南北が統一すれば破滅する」と感情
をむき出しにした。国を思う気持ちがモロに出て彼の深刻さがよく分かった。
盗聴されている可能性があるので、早々に電話を切った。文在寅の統一
政策には真の統一のための戦略がまったく含まれていない。なんの戦略も
なしに統一が成り立ったら、そこには南北共倒れがあるだけだ。
文のように同じ民族だから統一は当然だというこれまでの感性的な統一論は、
間違っている。エングラーの研究にあるように
「社会主義の住民たちは全く
働かずに国家に対してはすべてを要求する。社会主義国家は根本的に生産
よりも分配を絶対視するため、結局は低い生産性と貧困だけを生む」と
言っている。
その上、北朝鮮の住民たちは劣悪な栄養状態のために働く事すら難しい。
韓国と北朝鮮が今でも同じ価値と文化を共有する一つの民族と思ったら
大違い、
言語と外見を除けば、残ったところに共通点など一つもない。
文在寅は統一後の体制の問題と苦痛の分担について考えたことがあるのだ
ろうか、韓国人と北朝鮮人は一つになれないほど違う、文は、統一がなぜ
必要なのかを問い直してください。
私の現地での過去の経験から申せば、韓国のほとんどの組織には硬直し
た統制文化が植え付けられ、
優れたリーダーシップは生まれにくい。その
うえ
組織には創造力が全くない。
そして愚かな文在寅によって、韓国の社会はいま国営化の過程を通じて、
最も非効率的なシステムである社会主義国家体制へと転換しつつあります。
1960年代初めまで韓国には職がなかった。ハサミ一つさえまともに作れ
なかった。社会全体が無力感に包まれ、行き先が見えず、何をどうすれば
良いか誰もわからなかった。
1人当たりの国民所得は世界最貧国グループであった韓国経済は、その後、
日本で教育を受けた朴大統領によって、
1965年の日韓基本条約を契機とし
た日本からの1960年代半ばから1990年までの約25年に渡る円借款および
その後も続いた技術援助により、社会インフラを構築して経済発展を遂げた。
これが漢江の奇跡と呼ばれる。
そして半世紀で世界10位圏の経済大国に発展し、その恩恵を受けた韓国
企業は巨大な財閥に成長した。
今まで韓国という国は「日本」の助けなしに成り立たない。朴大統領の「漢
江の奇跡」からして、日本からの資金と技術の援助なしには、ありえなかっ
たものだし、社会制度も多くを日本から導入している。
その後のアジア通貨危機(1997年)や世界経済に大きな影響を与えた
リーマン・ショック(2008年)など韓国は何度もおとずれた経済危機を
日本の資金援助によって持ちこたえてきた。しかしそれを
恩に感ずること
なく、韓国は日本に追いついたとしばしば威張る韓国人に只々呆れるばかり。
日本が貸したお金の30兆円ちかくも焦げ付いたまま未だ帰ってこない。
この厚かましさ!
韓国人は、「我々は民族5000年の歴史を誇りにしている」と自慢するが
韓国人のほとんどが歴史から学ばない民族もいない。歴史は過去の集合体
であり、韓国人は過去の過ちから学ばなければならない。しかし韓国人は
過去の歴史を平気で書き換えて知らん顔をしているだけでなく、
現在の自明
な問題まで隠したがる。だから韓国人はいつも同じ過去の過ちを繰り返す。
韓国には日本のように
設計集団がない。一人の科学者や一人の技術者に
は、なんの意味もない。商品別や技術単位別に、チームワークをなした時、
初めて意味が生じる。科学者・技術者設計集団のない韓国には、付加価値
のある商品を生み出せない。だからサムスンのように世界中の企業から
技術を盗むことになる。サムスングループの特許訴訟で訴えられた件数は、
3800件もある。
韓国では
設計とはただでもらうものであり、無断でコピーをし、ダンピング
で持ってくるものと思っている。だから設計なしに仕事を始め、試行錯誤の
費用をたくさん払うという非科学的な行動をとる。
韓国の発電所(水力、原子)や地下鉄、その他の公共施設において働く人が
あまりにも多すぎる。おそらく日本の倍の人員がいる。これはどの部門のお
いてもシステムエンジニアがいないからです。しかしそれぞれの管理部署に
は一流大学を出た人たちがにらみをきかしている。
彼らと話をしてみると、多くのことをよく知っている。英語も流暢に喋り
日本の公務員より優秀だと感じる。しかし彼らが知っている散漫な知識は
理論的な体系によって結ばれてないために、組織の欠点がまるで見えてい
ない。もし見えていても、問題を解決する気がまるでない。むしろ
本人の
自己満足だけが強すぎて、他人の創造力を受け入れる度量がない。
日本政府は企業に自ら判断できるように情報と論理を提供するが、韓国で
は情報と論理は無視して、何も知らないのに権力のみを振り回す。これが
文在寅政権です。
大統領のリーダーシップは非常に重要である。企業の運命も社長のリーダー
シップにかかっている。まして大統領のリーダーシップが国家の運命を左右
するのは当然のことです。
韓国民はトンデモ大統領を選んでしまった。韓国経済は船底に穴が開いて
いるぼろ船で最後の航海に出航した。もはや後戻りはできない。しかし船長
を代えて船底を修理し、反省をすればまだ生きていけるかもしれない。
文在寅大統領の無能さと悪政によって、国民の多くが阿鼻叫喚の状況に
たたき込まれることになるになる
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「大韓民国は生まれてはいけない国だった」文在寅大統領の“頭の中身”
文春オンライン
8/30(金)
この夏、韓国の「反日」が止まらない。
これまでの徴用工、慰安婦などの歴史問題を飛び越えて、日本製品の不買運動など経済分野、さらには、GSOMIA破棄という安全保障分野にまで対日強硬策が拡大している。連日のように“暴挙”ともいうべき政策を繰り出す文在寅大統領、そして彼を支持する韓国社会は、いったい何を思っているのか――。
そんな「反日」に埋め尽くされた韓国で一人気を吐くのが、落星台経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究委員だ。
李宇衍(イ・ウヨン)研究委員
韓国“良識派”がクリアに分析
李氏は歴史学者で、いわゆる「徴用工」ら戦時中の朝鮮半島出身の労働者の労働状況などを研究。今年7月にはジュネーブの国連欧州本部で開かれたシンポジウムで、「賃金に民族差別はなかった」と発表したことでも話題となった。
この夏には共著で、韓国社会の反日主義を強く批判した『反日種族主義』(共著)を刊行し、韓国国内で異例のベストセラーとなっている。
韓国の“良識派”は、韓国という国をどのように見つめているのだろうか――。「週刊文春デジタル」では、李氏に単独インタビューを行った。
李氏はインタビューの中で、現在の文在寅政権について、「過去もっとも反日的な政権である上に、自分の政治的利益のために反日的な情緒や認識を利用しようとしている」と指摘。文大統領や周辺の歴史観を次のように説明した。
日本人が疑問に抱かずにはいられない「52の質問」
「もっとも重要な特徴が『大韓民国は生まれてはいけない国だった』と考えていることです。つまり、本来は社会主義の人と手を握って、『統一祖国』を建国しなければいけなかったのに、親日派と手を握ってしまったがために、南と北に国が分かれてしまったという考えです。ですから、その分断の責任がある『親日派』は清算しなくてはいけないという訳です」
そのほか、文在寅大統領の“頭の中身”、北朝鮮にミサイルを撃たれ続ける韓国人の気持ち、朝日新聞などメディアの影響、ベストセラーで訴えた「反日種族主義」とは何か……など、日本人が疑問に抱かずにはいられない「52の質問」について、わかりやすく答えてくれた。約1万4000字にわたる全回答は「 週刊文春デジタル 」で公開している。
以下に、主な回答を紹介したい。
こじれた理由は、過去もっとも反日的な政権だから
【Q】日韓関係が緊迫しています。2018年10月に大法院(韓国の最高裁判所)が元徴用工に対しての賠償を命じる判決を下したことなどが契機となり、日本は韓国を「ホワイト国」リストから除外するなど輸出管理規制の強化を打ち出し、それに対抗して韓国が軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄する事態にまで発展しました。これまでも日韓関係が悪化することがありましたが、今回はなぜここまでこじれたのでしょうか。
【A】今回の事態は、これまでと違うと思います。文在寅政権が過去もっとも反日的な政権である上に、自分の政治的利益のために反日的な情緒や認識を利用しようとしている政権です。一方の日本では、安倍政権が「韓国の勝手な言動はこれ以上許さない」という強い立場をとっている。この両極端に位置する政権同士が向かい合っているので、ここまでこじれたのだと思います。
「統一祖国」建国のために「親日派」は清算する
【Q】文大統領は、なぜ日本に対して厳しい態度を取り続けるのか。どういう人物だと考えていますか。
【A】彼はまさに「左派の歴史観」を持った人物だと考えています。左派の歴史観において、もっとも重要な特徴が「大韓民国は生まれてはいけない国だった」と考えていることです。
つまり、本来は社会主義の人と手を握って、「統一祖国」を建国しなければいけなかったのに、親日派と手を握ってしまったがために、南と北に国が分かれてしまったという考えです。ですから、その分断の責任がある「親日派」は清算しなくてはいけないという訳です。
文大統領は“永遠の学生運動家”
【Q】文大統領の周辺には「革命家」「左派」が多いというのは本当ですか。
【A】本当です。文政権には、「転向していない革命家」や「左派」が、たくさんいることは常識だと思います。
私は、86学番(1986年に大学入学。反米・親北の学生運動が激しかった世代)の学生ですが、同世代でも国会議員や、青瓦台(韓国大統領府)に近い仕事をしている人がたくさんいます。中でも、文政権の周辺にいるのは、「(学生時代に北朝鮮の主体思想などを信奉して、資本主義に)まだ転向していない学生運動家」ですね。
日本は「絶対悪」、韓国は「絶対善」
【Q】李先生らが書いた『反日種族主義』が韓国でベストセラーになっています。現在の韓国社会を支配している「反日」主義を、李先生は「反日種族主義」と定義していますが、どういったものですか。
【A】私は、以前まで韓国社会を覆う「反日」主義を「反日民族主義」と呼んでいました。しかし、今では近代的な性格を持つ「民族主義」ではなく、前近代的な「種族主義」だと位置づけました。
前近代的というのには、3つの理由があります。
1つ目は「観念的な性格」です。いまの韓国社会は、客観的な現実に基づかず、思い込みのレベルで「日本は絶対悪」という一つの総体を作っています。つまり、日本政府や個人、または日本社会が倫理的もしくは政治的に悪い点があるという具体的な話ではなく、観念的に「ただ一つの絶対悪」として日本が存在している。一方で韓国は「絶対善」です。絶対善の韓国は、絶対悪の日本に何をしても良くて、いつまでもその問題を提起して良いと思っているのです。
2つ目の理由は「非科学的な性格」。いまの韓国社会が客観的な事実でないことを主張し、受け入れていることです。例えば、韓国の慰安婦問題の支援者らが言うような、20万人の少女を連行して慰安婦としたというような一連の主張です。合理的、理性的な思考ができず、極めて感情的になっています。
3つ目は「歪んで偏った現実認識」です。韓国社会は、日本については“下”と考える一方、中国や米国に対しては迎合する。その極めて事大主義的な態度によって、国としてバランス感覚を喪失している点です。
これら前近代的な考え方のもとに、実体のない「悪魔としての日本」がイメージとして膨れ上がっている。そのイメージが、反日政策を進める原動力になっています。
「同じ民族はミサイルを撃ってこないという根拠のない自信を持っています」
【Q】北朝鮮にミサイルを撃たれ続けている韓国人の気持ちはどういうものですか。
【A】「反日種族主義」の中にある韓国社会は、同じ民族である北朝鮮は我々をミサイルや核で攻撃しないだろうという、根拠のない自信を持っています。ですから、近年、北朝鮮がどんなにミサイルを撃っていても、国民の関心は反日活動に向けられます。ですから、北朝鮮がミサイルを東海(日本海)に10発撃つよりも、芸能人がアサヒビールを買って飲んでいる姿が新聞に出る方が、より大きな社会的反発を起こすでしょう。
約束を破っても「罪悪感は持ちません」
【Q】韓国国民には、1965年の請求権協定という「約束」を守らないことに対する罪悪感や、「何かおかしい」という疑問の気持ちは出てこないのでしょうか。
【A】そんな疑問や罪悪感は持ちません。なぜならば繰り返しになりますが、「反日種族主義」の中では、日本に対しては何をしてもいいのです。「日本には、じゃんけんも勝たなければならない」とまで言います(笑)。日本との条約という約束を覆すことに罪悪感は当然なく、疑問を持つこともないのです。
朝日新聞は韓国に「多分に温情主義的」
【Q】慰安婦、徴用工などの歴史認識問題は、これまでの日本のマスメディアの報じ方に問題があるという指摘もあります。
【A】いわゆる“良識的”知識人らの問題と全く同じだと思います。朝日新聞をはじめ日本のメディアは、韓国に多分に温情主義的です。「そんなこと必要ない」と申し上げたいです。
◆
「 週刊文春デジタル 」で公開している約1万4000字にわたる全回答には、日本人にはなかなか理解しにくい、“文在寅の韓国”を理解するためのヒントが詰まっている。
「週刊文春」編集部/週刊文春
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韓国の「反日」は政治が作り出した感情
「戦争を知らない老人たち」が日韓関係を悪化させる
JBpress
池田 信夫:経済学者、アゴラ研究所代表取締役所長
9/6(金)
日本と韓国の紛争は、ますますエスカレートしてきた。週刊ポストは
「韓国なんて要らない」という特集を組み、月刊誌『WiLL』は
「さようなら、韓国!」、Hanadaは
「NO韓国――絶縁宣言」という特集を組んでいる。気分はすっかり国交断絶モードだ。
この根底には韓国の根強い反日感情と、それに対する
日本人の拒否感がある。これを「千年恨」などと呼び、あたかも日韓の対立は宿命であるかのようにいう人もいるが、反日はそれほど根深い感情ではない。それは政治が作り出したものなのだ。
■ 1990年代に激増した「歴史問題」
1980年代まで、日本と韓国の関係はそれほど悪くなかった。韓国は軍事政権の途上国であり、韓国に「歴史問題」で謝罪するなどという発想はまったくなかった。それは新聞記事のデータベースを見てもわかる。
次の表は『朝鮮日報』に出てきた記事の数を、年代順に拾ったものだ(木村幹『日韓歴史認識問題とは何か』)。「強制連行」や「慰安婦」が出てくるのは1990年代からで、「親日派」という言葉も同じ時期に激増している。
90年代に最初に出てきたのは
強制連行だった。これは朝鮮大学校の教師が『朝鮮人強制連行の記録』という本で作った造語で、戦前から100万人以上の朝鮮人が官憲に連行されて日本で強制労働させられたという。
この数字は誇大で、未払い賃金などは1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決した」と明記されていたので、強制連行の問題はそれほど盛り上がらなかった。
私は1991年夏に、NHKで韓国にも取材したが、強制連行されたという証言は得られなかった。募集で内地に出稼ぎに行き、タコ部屋で働かされたという証言はたくさんあったが、 軍に連行されたという話はまったく出なかった。
その時期に偶然出てきたのが慰安婦だった。これは強制連行とは別の話で、戦時中に軍の慰安所で働いた娼婦の未払い賃金を払えという訴訟だった。その代理人だった福島瑞穂弁護士(のちに社民党議員)が、NHKにこの問題を売り込んできた。
このようにもともと強制連行と慰安婦は別の話だったが、それを結びつけて
日韓の外交問題に昇格させたのが、日本の弁護士とマスコミだった。そして1992年1月11日の朝日新聞のトップ記事「慰安所 軍関与示す資料」で、問題は予想外の展開を見せた。
■ 韓国政府の「出生の秘密」
それまで慰安婦は国会で取り上げられたこともあるが、政府は「慰安婦は民間業者が連れて歩いていただけで政府は
関与していない」と答弁していた。ところが軍が関与している証拠が見つかったため、記事の出た直後に韓国を訪問した宮沢喜一首相は謝罪に追い込まれた。
このとき彼が謝罪したのは
関与であって強制連行ではなかったが、朝日新聞の記事に「従軍慰安婦」の説明として「挺身隊の名で強制連行した」という誤った解説がついていたため、
慰安婦と強制連行が混同された。
それを受けて1992年7月、加藤紘一官房長官が政府の関与を認める談話を発表し、これでいったん決着したように見えたが、韓国が「強制を認めろ」と要求したので、日本政府は1993年8月に河野洋平官房長官の談話を出した。
これは強制連行を認めたわけではなく、日本政府は日韓請求権協定の立場を維持していたが、その後の村山内閣でアジア女性基金を設立した。これに対して自民党から批判が出たので、1995年に村山首相は国会で「(韓国併合条約は)法的に有効に締結され、実施された」という政府の方針を確認した。
ところが韓国の金泳三大統領はこれに激怒してアジア女性基金に協力せず、これで決着するはずの慰安婦問題は、さらにこじれた。村山首相は気づかなかったが、それは韓国政府の触れてほしくない「出生の秘密」に触れてしまったのだ。それは
韓国政府には正統性がないという秘密である。
■ 戦争を知らない世代がつくった「親日罪」
韓国憲法は、前文で「大韓民国は三・一運動により建立された大韓民国臨時政府の法統」を継承するとしている。三・一運動は日韓併合時代の1919年に起こった反日暴動で、そのとき上海に逃亡した李承晩などが亡命政権をつくった。
この政権には実態がなかったが、1945年に日本がアメリカに負けたとき、李承晩がアメリカから帰国して大統領になった。これはアメリカの保護のおかげであり、満州でパルチザン闘争の実績があった金日成に比べると正統性で見劣りした。
このため李承晩は「韓国は抗日戦争で勝利した」という神話をつくり、学校で教え込んだ。1952年のサンフランシスコ条約にも「戦勝国」として参加を求めたが、アメリカに拒否された。日本に対しても戦勝国として賠償を求めたため、国交正常化は難航して1965年までかかった。
このとき韓国は日韓併合条約は最初から無効だったと主張し、戦時中の被害への賠償を求めたが、日本は日韓基本条約で無効になると主張して賠償を拒否した。その結果、日韓基本条約では「(日韓併合条約は)
もはや無効である」という玉虫色の表現で、日韓併合の合法性は棚上げされた。
当時の韓国人にとって朝鮮半島が日本の領土だったことは自明であり、戦後の韓国を支えてきたのは日本占領期の政治家や経営者だったので、親日派を排除して韓国の政治経済を運営することはできなかった。抗日戦争は、冷戦の中で韓国の軍事政権が北朝鮮に対抗するための神話に過ぎなかった。
しかし慰安婦問題が日韓併合というタブーに触れ、反日感情を刺激してしまった。1ページの表でもわかるように「親日派」を批判する記事が韓国メディアで激増したのは、慰安婦問題がこじれた1990年代後半である。
戦争経験のない韓国人にとっては、学校で教え込まれた「日帝」の悪行が歴史となり、反日感情になった。2005年に「親日罪」を創設して親日的な言論を取り締まったのは、初めての戦後生まれだった盧武鉉大統領である。
日本でも戦争を経験した世代は日韓併合の実態を知っていたが、戦争を知らない世代が中国大陸の戦争と朝鮮半島の植民地支配を混同し、2010年の日韓併合100周年のときは「日韓併合は不法行為だ」という署名運動をした。
このように日本でも韓国でも「戦争を知らない老人たち」が戦争を神話化し、韓国の反日感情に日本のマスコミが迎合して甘やかしたことが、日韓関係の悪化した大きな原因だ。反日は根深い感情ではないので、韓国の若い世代が正しい歴史を学べば解決できるが、その前に
日本人が歴史認識を改めなければならない。
池田 信夫