僕の住むオロロンラインにはトライアスロンがあった。スイム2km・バイク200km・フルマラソンの国内でも最長クラスのレースだった。僕はエイドステーションの担当だった。待ち時間も長く丸一日の作業だった。だけど年に1回のお祭りと思い楽しんでいた。国内はもちろん外国から来る選手みんなを応援して楽しんだ。特にトライアスロンの趣味があるわけではない。プロの選手。タイム短縮を目標に1年間訓練を積んだ選手。おじいちゃんのアスリート。普段はデスクワーク。でも今日だけは声援を送られアスリートになる会社員。緊張と興奮で前夜睡眠できなかった選手。自分に挑戦するために参加した無謀とも思える中年おじさん。この大会には様々な人が参加していた。それと同じ数だけ存在する選手達の背景が好きだった。当日の応援にしても様々だった。仲間の応援が多い選手、そうではない選手、恋人が伴走する選手、応援するが心配そうに見守る家族。それら全部を含めてごちゃまぜな感じが良かったのかも知れない。前置きが長くなってしまったが今日はそんな大会を振り返りアスリート達が集まった。僕の仕事はこんな張り紙をしてこんな中身のトラックの運転だが。男性アスリートがトレイン。女性アスリートも雨上がりを颯爽と走る。カッコイイぞ。子供エイド作ってみた。天塩町を越えて太陽が海へ傾きだした。ここからは信号機がほとんどなく地球に定規で線を引いたような道路が先が見えなくなるまで続いている。視界を遮る物もほとんど無い風景が延々と続く。怖いのは鹿の飛び出し。そんな中、ロードバイクに混ざりMTBで走行するkittaさん。夕日がサングラスの脇から差し込む時間になってきた。ゴール地点はココ。稚内のランドマーク。北防波堤ドーム。この中をくぐってゴール。絵になる風景。1日で増毛から稚内まで移動。今回は視察も兼ねてバスも出していた。僕はトラックの運転なので詳しいことはわからないがバスの中で色々な意見が出たと思う。おまけに20km程度だがアスリートと自転車に乗れた。風除けがあると楽に走れると本に書いてあったが初めて体験できた。これを足がかりに再びオロロラインを走る人が集まってくれればと思う。変な人達が集まって思い思いの応援ができたら最高の風物詩になると思う。